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仙侠ってなあに?

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「仙侠」日本語だと「せんきょう」かな。私は「中華ファンタジー」の方が「仙侠」よりも広い分類かなと思うから、カテゴリーにはそれを採用しました。 

私は作品によって結構好き嫌いが分かれることが多く、どっちかというと及び腰。

どこまではっきりとした定義があるのかなあ。人の他に、神・仙・人・妖(植物動物)・魔・冥(鬼)のうち、いくつかが出てきます。「魔」が多いよね、「魔」が。人がいると、たいてい修行してる。

https://baike.baidu.com/item/仙侠/1738026

ぱっと見、「人類以外が存在する」「なんかやたら長寿の人がいる」場合は仙侠かな?と思えばいいんじゃないですかね。あと見た目でわかりやすいのは、そんな年齢でもなさそうな人が白髪のかつらをかぶってたりするやつ。

神様とか仙人が出てきて、なんかいきなり何万前とか言っちゃうあれです。千年修行した狐(狐狸)、蛇、鳥はよく出てきます。ハマグリは新しかった。

中国の神話・伝説が底にあるから、なんちゅーか、外国人にヤマタノオロチ伝説が通じるかといえば、微妙かな?と思うじゃないですか。なので、何本か見ると、このパターンかみたいに推測でき始めるけど、日本人にわかりにくいのは仕方がない。

下の方に書くけど「劫」といって過酷な修行をすることもあって、R指定入れた方がいいのでは?と思われるものもあるから、小学生くらいがいると要注意なものもあります。「花千骨」「蒼蘭訣」「长月烬明」の三つは要注意。SMっぽいところがある。

人によっては「陳情令」はグロって思うかも。「三生三世十里桃花」「古剣奇譚」もちょっと…かも。

どんな作品がある?

モチーフとして「西遊記」っぽさがある作品はわかりやすいよね。というか、「仙侠」の故郷で日本でも有名なものは、「山海経」「西遊記」「封神演義」「聊斎志異」かなあと思う。

ドラマになってるもので典型的なのが、「蒼蘭訣」。これは男が月族、女が息蘭族で、この人たちは人類…でいいのか?なわけですよ。「三生三世十里桃花」も、女は狐族出身で神になっていくのね。男は戦神。少なくとも狐族は人類ではない。「长月烬明」も、特に冥夜と桑酒のパートは、冥夜は元々龍、桑酒はハマグリ(はじめてだよ、ハマグリが出てくるのは)だし、メインパートの黎蘇蘇は仙人の世界で育った人で母親は…(ネタバレだから言わないけど)だから、「仙侠」だと思う。

古剣奇譚」も狐いたし、晴雪は女媧の子孫の巫女でしたっけ。普通じゃない寿命だから…というエンディングで、やっぱり仙侠だと思うんですが。

仙剣」はタイトルからして「仙」ですし。主人公は人間だけどヒロインは女媧族。

仙剣3」になると、ジャガイモはいるし、「鬼」の前世の妹がいますね。ヒロインが白豆腐では?という疑惑があるけど、その相手は一応女媧族ですし。

私は「花千骨」は仙侠だと考えるけど、あっちは神様は出てこない代わりに仙人の修行をしてる人たちはいて、白子画は千歳だったじゃないですか。長留山の上仙だったので、あのポンコツは仙人だったのか…。

狐が出てくるけど仙侠??なのが「白狐彼氏」みたいなの。戦わないわけではないね、あれも。ざっくりと分ければ「仙侠」の要素のあるコメディー、みたいな、グラデーションのあるレイヤーでしょうかね。

私が大変苦手意識があるのが、「九州」シリーズで。翼族とかいろいろいるから、あれも仙侠でええんちゃう?と突っ込んでるけど、好きじゃないからあんまり語らない。むしろ「ファンタジーですよね?」と言った方がいいかなと思ってる。

仙侠というよりも武侠のテイスト、他のものが強いものも

はっきりぱきっと仙侠と言い切れるものもあれば、グラデーションがあるよねえと思ってて。むしろ武侠かなあ?とか。他のものではないかなあと思ってるものもある。

で、術は使うけど、普通に寿命がある人たちの話ならむしろ「武侠」の要素の方が強いと言えるのでは?と思う。

蒼穹の剣」は基本寿命のある人たちの話っぽいけど、指輪の精こと伝説の闘尊・薬塵がいるので、仙侠カウントでいいのかと思う。

青雲志」も仙侠というか武侠というか、の話でしょうね。狐いるけど。血の話、運命の話になりがち(なのがあんまり好きじゃない理由)だけど、あれは巻き込まれる人の話だった。

陳情令」。私はこれは結構特殊かなと思う。仙侠にいれていいだろうけど、これはスタンダードではなくて、むしろ例外だと思う。死人が生き返ったりするもんだから「鬼」が出てくるわけで。他のものが神さまの話なら、逆の「鬼」なんですよ。中国で言うところの「鬼」は死人です。日本語的には幽霊。あんまり死者の話が中心に来る仙侠は少ないような気がするんですけど。とはいえ「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」は「聊斎志異」からなんだけど、これは幽霊の話だし。

確かに道教系の修行をしてそうな集団がいくつかあるけれど、どっちかというと「武術」だし、それなりに寿命があって千年単位ではなくない??妖怪退治をしているのは確かにそうだけど、あまりに寿命が短い。「金丹」も元々は錬丹術で作る不老不死の薬のことなので。オリジナル用法だけどいわば「内力」「内功」を別の言い方にしたかな?とかさ。仙人になった人もいなければ、神さまも出てこない。そのかわり死んだ人が戻ってくる。武侠的側面がすごく強いと思う。

お母さんの蔵色散人がいるけど「散人」のいう意味は「役に立たない人・暇人」なので「責任持ちませんよー」「何かに属しませんよーだ」なら、そりゃ藍じじいが嫌うわけだ。さらにその師匠で名前が出てくる抱山散人もいるんだけど、やっぱり「散人」。もしもこれが「真人」だったら道教で言うところの仙人のことなので。

金丹があるからみんな老けないんだ説もあったけど、江澄のようにちゃんと年齢を重ねたという表現の演技をしていた人もいたからあれは俳優の腕かな…。

とにかく、他の典型的な「仙侠」な、「蒼蘭訣」に「三生三世十里桃花」「长月烬明」あたりと比べると人間の世界に「鬼」がいるところが、「陳情令(魔道祖師)」は異質です。「仙剣3」も「鬼」の前世の妹がいるけれど、そっちはメインじゃないですし。

同じ原作者の「天官」は神々の話なので、こっちは「仙侠」で良いんでしょう。

もう一つ「仙侠」かなあ?なのが、「無心法師」シリーズ。主人公は永遠の寿命があって、白琉璃がいるけど、基本一人きりですし。でも妖怪退治してるので仙侠?かなあ?と思ってる。

斗羅大陸」は中華系の伝説を下敷きにしているというよりも、むしろ「ハリー・ポッター」。

だからなんでも突っ込んでしまえ、な「中華ファンタジー」を採用したわけ。

蘇り?転生?

仙侠ものが好まれるのは、日本のラノベでもあるけど、転生できるからかなと思ってる。

割によく出てくるのが「元神」といって、コア的な何か。これが壊れることもあるけど、長い時間をかけて修復したり。これがあれば、肉体は無くなってもまた生まれ変わることができる。

すごいよね。

タイムスリップは禁止されてる(すごい言い方!)けど、これ、仙侠で人類の話ししてませんから、なんてことで転生も可能になる。500年前に行って魔神が魔神になるのを阻止しようとしたら自分が魔神製造機の悪役令嬢だった!?なんてこともできるわけよー。

仙剣3」が転生して愛し続けるドラマのハシリかな?と思うけれど、道教の修行をしている大師兄はその前はなんとかでその前はなんとかで、転生し続け(記憶はない)、ずっと女媧族の女はこの男を愛し続け、最後にある決断をする…だったんですね。最近のものは男も女も人類やめてるパターンが多いかも。

劫(こう?)

「花千骨」では「生死劫」を「生死の難」と訳されてたんだけど、いまいち理解できなくて。「花千骨」では避けるべき災いの運命で、これが訪れたら死んでしまうのだということになってました。

一番わかりやすかったのが「三生三世」。訳文なんだったけ、何回か訪れる「劫」をくぐり抜けるとレベルアップできます、みたいなシステムになってた。その一つが雷刑でしたよね。作品によってはこれは元神が消滅する刑罰でもある。

人間界に降りて人間として生活する、というのも「三生三世」にあって、大変辛い目に遭い、人間としての死を迎えて、元の世界に戻り神になるという「転生」めいたものもありました。あれも、「劫」。訳文そのまま「劫」だったっけ。

「三生三世」では結局白浅は人間時代のことをすっかり忘れちゃった(大変辛い目にあったらしいから、忘れさせてあげようってお兄ちゃんあたりが消したんだっけ?)。

でも、「蒼蘭訣」では人間界に行った長珩は人間の蕭潤として生まれ仙人としての記憶はない、長珩は仙人のままの小蘭花を素直に愛するけれど、この「劫」を終えて仙人の世界に戻ると「蕭潤のした約束に、長珩は縛られない」と言われてたわけ。

「长月烬明」では、タイムスリップを終えると黎蘇蘇の「歴劫」だったとはっきりと表現されてる。

歴劫修行というのは、限りなく長い間の修行だということで、人間の一生をかけるのも仕方がない。

https://kotobank.jp/word/歴劫修行-1439011

序列?

「蒼蘭訣」では小蘭花は「蘭の精」として登場し、長珩は「戦神長珩仙君」で、何かの精よりも「仙」の方が上なのがわかった。この「戦神」の場合の「神」は「长月烬明」の「神」ではなさそうです。どっちかというと、地位の名前っぽいです。「长月烬明」の冥夜は本当に神様ですが。

「三生三世」はどうだったかな、狐の精が青丘の女帝であり神さまに上がるんだけど、その間に「仙」がいたっけ?

「长月烬明」は、桑酒のところで明らかだけど、はまぐりの精は「仙髄」があって初めて神仙になれる可能性がある。神々が魔神を消滅させるために犠牲になり、いなくなってしまい、冥夜戦神は神々の世界のなんだっけ、上神域でしたっけ?を閉鎖して、閉鎖後に神々に仕えていた者ども(としかいいようがない)が作ったのが〇〇派みたいな仙派。ということでおそらく精<仙<神の順番で偉いんじゃなかろうかと思いました。

精というのは、ようやく人間の形を取れるようになった存在でしょうか。

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