WeTVでは「わたしのびゃっこ彼氏」って日本語字幕がついてるようですが、私は騰訊+中国語字幕です。多分自動字幕だろうしね。
2019年公開ですが、撮影は2017年だとか。どこに問題があるのかわかんないけど、妖怪が現代に出てくるのが良くないのでしょうか。
これ、「妖怪彼氏」的な面白さ(とくだらなさ)。いわゆるラブ史劇より私の好みです。好き。てっか、大好き。
白狐で気付くと思うけど、狐の妖怪のお話です。罵られるときは「死狐狸」。にも関わらず中国語では「人生」になるのかー。「妖生」とか「狐生」にはならんのかーって思った。
お話は。漫画家が描いてます、という前提(最近よくあるよねー)で進みますが、漫画家は第一話と最終話に出てくるだけだから、気にしなくていい。おそらく、検閲回避のための設定でしょう。
とある女子大生の夏葵が、登山中に穴に落ちた。大きな白狐が横たわっていて、クッションになったらしい。その近くに綺麗な珠があったので女子大生は珠を取って、白狐を連れて帰った。その晩、キツネ顔の白い衣の男が現れ、その珠は俺の霊珠だから返してもらう、と言うけれど珠が取れず、殺して奪い返すとキツネは言うが、女子大生は三日間の猶予をもらった…
ってホラーっぽいけど、コメディだよ。
白逍(白狐ちゃん)、千年 霊珠を人間に奪われてしまう、お間抜けさんです。食いしん坊(肉食)かつ花粉症で、食欲に負けて夏葵に猶予を与えちゃうところも甘いのだ。その白狐ちゃんに千年恋する牡丹の精が現代では人気女優の南娇になってて、妖怪が霊珠をねらってうようよ。そして、ダメダメ捉妖師の司辰が絡んでくるし。さらに女子大生が片想いをする男がなんか怪しい…と言う感じの、ドタバタラブコメです。
もちろん、一人と一匹がくっつくのだけど、その過程を楽しむ感じ。俺は妖怪だし。あの子は人類だし。はー、近くにいたら、あの子が他の男と結婚して子どもを産む。そして、死んじゃう!!って思い悩む狐の姿が良かったわけよ。
結婚式を一人じゃないや、一匹で勝手に思い悩み、異議あり!と言ったら、「異議は人類に限られます。あなたは妖怪なのでカウントしません」って言われる妄想を勝手にしてたり、おかしいのなんのって。
そしてまた、狐に横恋慕中の牡丹の妖怪の南娇がいいんですよ。「何十年かしたら、あの子はいなくなるんだから」って、さすが千八百歳の妖怪だけあった。
周景学長(パイセン)役の賈征宇には、悪役やって欲しいなあと思っていた人なので、よかった。
郭俊辰くん(太子妃の楊くんですよ!!!)がメイクもあるだろうけど、とってもキツネ顔とは思ってなかったのよ。全体的に悪くはなかった。肩幅があんなにあるとは思わなかった。
問題は、夏葵役の魯照華で。演劇系の学校に行っている人ではないようなので、演技力が微妙なのは、今後に期待枠ということで。
問題は松浦亜弥のモノマネ中の、前田健にしか見えなかったんだよな。ヅラ?っぽい髪の毛まで含めて。写真を見るとそうでもないので、このときのメイクと、折れそうに細い女優さんばっかり見ていたら、健康的な体型の女優さんが太めに見えちゃうからなんでしょう。
とってもくだらないけど、最後までうまくまとまってたし、なぜ日本で配信しないのかがわかんないくらい、楽しい。