YouTubeでのレスリー・チャン巡りを開始すると、ロックレコードがレスリーのロックレコード時代のMVを公式に配信しているのにあたります。
一番押しされてるのが「追」(チョイ)。97年のコンサートの最後の曲で、最後の一節を歌う直前に「僕を忘れないで下さい」なんてレスリーが言うのですよ。
この曲が使われている「金枝玉葉」は日本では「君さえいれば」というタイトルになっているのですが、DVDが絶版で、アマゾンでなんと14000円もします。買って、見て、直後にAmazonで売ったら売れた。手数料程度で見られた。
オリジナル
張國榮さんのオリジナルのMVはこちら。
CDでは「寵愛」には入っています。ただ、この「寵愛」というCDは全体を通してなんだか音が曇っているし、レスリーの声があまり良くないのです。高音を意識しすぎています。レスリーの本領は低音なのに。K2HDで聞く方がいいのかなあ。でもまあレンタルできるものはレンタルする(そうでないと、レスリーは数が多すぎる)主義でして・・・
97年跨年演唱会にて
オリジナルよりも、むしろ、97年跨年演唱会での方がよく声が伸びていると思います。
声が伸びている、というよりも、はじめはレスリーが喋るように、ささやくように歌い出し、スピードを上げていくのです。どことなく、男性の中の女性性がテーマ?と感じる「97年跨年演唱会」ですが、CDよりも力強く、疾走感のある歌い方です。音だけ聴くと駆け上がっていく多幸感で幸せ。でもMVで見ると怖いですね、この人。観客(といっても最前列くらいしか見えないだろうけど)を確認しながら、おナルに歌いながらも目が据わっています。ジェイ・チョウですらこんなに目が据わってないよ・・・歌い終えても曲が続くのですが、舞台を降りてバンドに挨拶。場所はホンハムでしょう。四方の観客に挨拶。そしてようやく下がるのです。気配りの人だったのね。生真面目すぎよ。
蘇打綠カバー
やはり、私の中国語ポップの王様はジェイ・チョウですが、もう一人(一組)挙げるならば、蘇打綠(ソーダグリーン)。ボーカルの呉青峰の透明感のある声が素晴らしいのです。台北に行ったときに、エラ(SHE)とのデュエット曲がガンガン流れていて知ったバンドです。そのデュエット曲の入っている「你在煩惱什麼」(Across The Trouble Water)というアルバムはジェイ以来、初めてアルバム一枚全て聞けるアルバムです。
その「你在煩惱什麼」のときのコンサートではなんと「追」を歌っています。
マカオなどでも歌っていますが、香港公演。
間奏中に「聴的得嗎?」(聞き取れる?)と聞いたり青峰、かわいい。
で、レスリーの曲をカバーする場合、なぜかレスリー風味を残そうとするシンガーが多い中、青峰は「青峰風」に歌います。レスリーの97年と比べるとずいぶんとゆったりと歌うのですが、穏やかかつ伸びやか。ゆったりとした多幸感に包まれる素敵なカバーです。これ、青峰の歌う「追」はCDになってないのかしら。
台北ではしてないのかと見ると、小さい会場で(台北市立教育大學 大肆的笑演唱會)ではしているのですけど・・・