これ、ほんと長い…面白くなくはないんだけどね。ラストシーンも、白黒つけなくて、いいんじゃないでしょうか。
CGがプアなのは、虫とかジャガイモとかの時代とそこまで変わってない…。
青雲志 -天に誓う想い-
青雲山のふもとにある小さな村の人々が、一晩の間に殺戮される。唯一生き残るのは少年時代の張小凡と友人の林驚羽のみ。武術界最大派閥の「青雲門」がこの二人の少年を引き取る。聡明な林驚羽は最も偉い首座の弟子に選ばれ、張小凡は最も力のない首座のところに飛ばされるが‥
青云志 2016年
感想
DVD化されずに、配信のみパターンでしょうか。
生き残った少年二人を、TFBOYSから王源、王俊凱の二人がやってるんです。成長してからは、李易峰と成毅になる。面影全然ないんだけど。三人目のTFBOYSの易烊千璽は子狐です。この三人の中ではやはり易烊千璽は演技でひとつ頭を抜ける感じがあります。これから何年で「長安二十四時」ですか。あっという間ですよ。
餌付けされる子狐ちゃん。
なのに、世界観が近い「蒼穹の剣」「斗羅大陸」「将夜」がてんで受け付けない。なんで?と思って、世界観がそこそこ近そうな青雲志に走ったというわけです。
こっちはそこそこ面白いと思ってる。なので、武侠テイストが強い方が好きなのかな?という感じはしなくはないよね。これ、血脈の話ではないんですよ。才能の話でもない。血を与える話ではあるけれど。性格の良い、真面目な男の子が人生を翻弄される話だと思った。
50話越えると、きっつ。となってくる作品は多いし、本作は実は青雲志2がありまして、合計で70話近いんですよ。正直、結構、、、きつい。70話使わずに50話以内に(編集で)まとめられそうなんだけど。
趙麗穎パートは、実は飛ばしまくってるので、趙麗穎が原因で花千骨が好きなのではないということはわかった。
本作は、金庸っぽさがいろんなところにあるなあとは思いました。それが私のツボだったのかな。あまりできない子なのは、郭靖風。師姐への思いが実らず、最終的に愛してしまう相手が魔の方の人だというのが令狐冲風。みたいな。
青雲門の次世代を期待された四人組。
中国の俳優さんたちは、中央戯劇学院や北京電影学院、上海戯劇学院あたりで演技を専門に学ぶことが多いけれど、今回主演の李易峰と趙麗穎、そして茅子俊はいわゆる演技を専門に学んだという人たちではない。
しかし、李易峰は険のないハッピーフェイスだし。趙麗穎もこの頃はハッピーフェイス寄りだったし。険のない顔というものは、実に得難いものだと思うんだよ。良い意味で、このキャラは苦しんでも裏がないんだろうなあとか。ザマァって思わせない、お得な顔なんですよね。つまり主役顔。
主演は主役顔でもいいから、脇はきっちり演技ができる人を持って来るべきだと思ってるんだ。
本作、脇役に結構まともに演じられる人たちを持ってきているということ。いわゆる、サバ番出身のアイドル(特に演技を学んでいるわけではない。でもそこそこ踊れるからアクションのある役に起用)を脇役に起用というわけではないんです。そりゃTFBOYSはいるんだけど、子役としてですし。
本作では、書書を演じた、秦俊杰(この人、「王妃の紋章」でのしイカにされてたひとか…)もちゃんと演じてるし。驚風を演じた成毅もちゃんと演じるし。雪琪を演じた楊紫もクールビューティーをちゃんと演じてるの。このタイプの役は下手をすると「表情がない」役になっちゃうか、キツイだけになっちゃう。
邪悪の化身のような、毒公子こと秦無炎を演じた茅子俊は、もう少し所作が優雅だったら気持ち悪さがアップしたと思うけど。ひねくれちゃってるから、こういう愛し方になっちゃうんだなあというところがわからなくはない。この人、まさか演技を専門に学んでないとは思わなかった。
本来山河令の周くんは茅子俊がキャスティングされていたらしいのだけど、四大名捕とこの毒公子とを見ると、茅子俊の周くんの、なんでこうなっちゃったんだよ→逃げる→フォーリンラブまで見たい気がする。
ああ、妙公子(女性ですよ)こと、金瓶児が林驚風のことが好きだというのはちーっともわかんなかったんですよ。
キャラとしては、↑の青龍ちゃんが好き。演じてるのは楊旭文。あっらー、郭靖を演じていたのは胡歌を意識しすぎ?ということでパスしたし、あれでブレイクしたのは黄蓉を演じた李一桐で、楊旭文は微妙な評価だったようなのだけど、多分キャラと合ってなかったんでしょうか。
主演の二人が演技が微妙だとしても(誰も李易峰が名優とは言わないと思う)、ストレスなく見られるのは脇を固める人たちかな。
イラッときたのは、↑の小環で、頭を掴んで壁に打ち付けて黙らせたくなるキャラです。これは演じた白雪の問題というよりも、中国語の「元気満々少女」とか「天真爛漫」と書かれるキャラクターに私がイライラさせられるのと、このキャラにはよくアニメ声の女性声優さんが声を当てててこれまたイラッとするからかな。
唐芸昕が師姐を演じるのだけど、これもまた、中国語の「元気満々少女」とか「天真爛漫」。演技もうまいことバタバタにならないのが演技力というところでしょうか。配音で声優さんが当ててるのだけど、わりとハスキーな声なのもあると思う。
主役が演技ができても、脇にハッピーフェイスでぬぼーっと立ってる人がいたり消えたりしている作品ほどのストレスはない。ハッピーフェイスは主演に持って来るべし。
あまり新しくない作品だけど、あちらこちらに昔の名前で出てます系加齢臭がするわけでもない。見たことのある人たちはたくさんいるけど。
ただ、長く感じるんですよ。
青雲志II -天に誓う想い-
青云志Ⅱ 2016年
本作、一気に撮影したんでしょうか。キャストの変更なしだと思う。もう一度同じキャストを集めるのって結構大変ですからね。撮影は一気に行ったんだけど、話数が長いから分割したのかなあという感じ。
とはいえ、ヒロインがこうなんですけれども…。
4話で十年後に飛ぶのだけど、青雲門の連中は衣装とアクセサリーがグレードアップして、ポジションが上がったことを示していました。
この人たち、お師匠さんたちが百年前の話を青春時代の話としてしていたけれど、子どもは二十代ということで察して欲しいんだが、半分仙人になっているから年齢の重ね方が常人とは異なる。
ほら、空が飛べる連中の話だからさ。
と、考えると「陳情令」で攻めに年齢を重ねた演技ができてない!と思ったのがこういう世界観だから、という理由がつきそうなんだけど、あの世界でもツンデレ男の方は年齢を重ねてさらにひねくれた演技になってたからな…
と脱線したが、そういうことだ。
話を青雲志に戻すけど。同じペースで物語が進むのだが、話が進んだからこそかもしれないのだけど、回想シーンだらけなんですよ。おんなじシーンが何度もなんども何度もなんども、もうー!この回想シーンが半分くらいですめば、多分前編と合わせて50話でまとまるんじゃないかと思う。
今回は、茅子俊ですね。やはりもう少し優雅な所作だったら完璧だけど、お生れというかお育ちが悪いので、そういうことを教えてもらってないのではないかな。でも、やっぱり毒公子ちゃんは学ぶんじゃないかなあと思うんですよ。
しかし、焚香谷に入ってからの、「僕は何もできないんです」「反省してます」「僕はかわいいでしょう?」「哀れと思って…」というところがたまらん!あれは本当に良かった。そりゃずーっとキーキーやってた燕紅が初めて女の子として扱ってもらったんですよね。そりゃ、落ちる。最近どうにもヒモ系の男の可愛さがわかってしまって、私がよろしくない。本当に気をつけないといけないと思う。でも、突き抜けたところのあるヒモ系でないとひっかからないからいっか。
なぜに二人称が「そなた」…
作品そのものは結構見られるものだったのだが、字幕が不快。
なぜに二人称が全部「そなた」なのだ…
「そなた」は上から下に向かう関係での二人称であって、下から上への二人称に使われたことはない。ハイファンタジーだから許されるという問題なら、もはや日本語字幕である必要がなくなってしまう。
これ、「天空城」にもあった問題で、まともな日本語が使える人に字幕をさせろ。と思う。