私が中国ドラマに本格的にどハマりしたのは「琅琊榜」からでした。あれもそうだったけれど、中国は、80后以降の書き手のネットBL小説を原作にするドラマが結構ある。
もちろん中国さまなので、BLをそのまま映像化することはない。琅琊榜がそうだったように、熱い友情であったり、義理であったり、そういうところに収束させがちなわけですよ。ところが現代日本人から見ると、中華系の「兄弟(ションディー)」の文化はもろにBLですし、そもそもが「水滸伝」に「三国演義」なんてBLそのものじゃないですか。「西遊記」だってBLでしょう?誰も聞いちゃいないが、私はBLに直接的な肉体関係は必要ではない派。なので中国のBL改変ドラマが実にたぁあああのしい〜ってことになる。
さて、ドラマの琅琊榜からすでにかなり経つけれど、最近ネットで書かれたBL小説を原作にしたBL改変ドラマが盛り上がってて「陳情令」なり、「山河令」なり。陳情令は美術クオリティがものすごく高くて本当に綺麗ですよ。あれも楽しかったなあ。
しかしながら、最近どうにもこうにもキャラが好きなのが山河令の温客行です。
左が温客行(攻め)。前半のスーパーダーリンぶりと、後半の受けに文字通り受け入れられてしかも保護されてるのに、一人でぐるぐる悩んでるところが本当に良い。ありがとう。さらに、しえちゃんこと蝎王(俳優さんは温客行にアサインされたのに、蝎王を演じたいってそっちに行っちゃったというお人だそうな。弾幕字幕で教えてもらった)がねえ、もう、ねえ。
ああ!原作読みたい。なんのために中国語を学んでるのかって、中国ドラマをリアルタイムで追いかけ、俳優さんをWeiboから配信からネットで追いかけまわすためだよ。
読みたい!読みたい!となりました。鉄は熱いうちに打て。
原作小説を書籍で買うためには
琅琊榜もそうなんだけど、ネットで公開されたものはいわば第一稿に近く、編集者・校正の手が入っているだろう、書籍版が完成稿だと思う。琅琊榜だと、冒頭が少し異なるし。(あれは途中でギブしたから、他にどう変わってるかわからん)
だから、書籍で買いたいんだよー。
これが結構苦労すんのよ。
琅琊榜は原作小説を台湾で買えた
琅琊榜は台湾でも出版されてる。
わたしゃ、台北で琅琊榜のDVD(繁体字幕)を買い。

さらに3冊セット厚さ15センチから20センチの書籍版(繁体字)も買って持ち帰ることができたんだよ。

2016年の夏にDVDを買って、2016年の冬に本を買ってると思う。
DVDは台北駅のところの三越の裏の許昌街にある、五大で買ってる。私は大抵ディスクをあそこか隣の光南か、もう少し離れた佳佳唱片で買ってた。この五大も海外に発送してくれるので結構有名なんだけど、HPを見る限り、許昌街のお店は結業してる模様でとショックを受けてる。
2020年6月にはまだあった模様ですが。
香港で買い漁った、HMVも結業してるしねえ。本屋やCDショップが厳しいのは日本だけじゃないんですよね。
本はどこだろうな。信義の誠品かもしれないけど、台北駅の裏は本屋街でもあるので、そこらではないかな。(実際にInpageというホステルは本屋だった建物だし。)
台湾でも大ヒットした後だったから買えたという可能性はある。
これが実は読みにくいったらありゃしなくて、当時まだ中国語能力も今以上に低かったし、数ページでギブしてしまって今でも家で埃をかぶってる。
ドラマは比較的重厚だったけど、原作は文体がお耽美すぎるって伝わるだろうか。あの文体をそのまんま日本語にすると、平野啓一郎の「一月物語」の劣化カーボンコピーみたいな文体にするしかなかろうと思う。一月物語そのものも泉鏡花の「高野聖」が底にあるよね。
というわけで、話は長くなったが、要するに「原作小説を読みたいならば、案外使えるのが台湾」と覚えておいても損ではない。繁体字だけどね。日本人には繁体字の方が絶対読みやすい。
私は買ったことはないんだが、日本に送ってくれるので有名どころは、「博客来」ですね。
ところが、山河令に関しては、台湾が使えぬ。今台湾に気軽に渡航できないのもあるし。priestさんの作品はいくつか台湾でも出版されてて(というか台湾の方が出版が先らしいものもある)、台湾で中国で出版された簡体字書籍が買えないわけでもないんだけど、博客来に原作の「天涯客」がないんだなあ。絶版らしい。
台湾と中国の関係が、琅琊榜の頃よりも悪化してるというのもあるのではないかな。それにこのご時世で国際物流が滞りがちなのもあるのではないかと想像してるよ。
鉄は熱いうちに打て。ということで、今回の私に関しては、台湾経由ではない。
中国から日本にラノベ小説を送ってくれるお店が、わからんのだよ
中国の学術的な本を扱うお店だって「中国から仕入れるときに一緒にラノベも頼めないかね?」と言えば、やってくれなくはないのかもしれないが、近くにあるわけじゃないし。東方書店のオンラインストアで検索するけど、出てこないよ、priestさん。だから鉄はさっさと打たないと。
タオバオから直接買おうと思うんだが、それこそ「もしも自分が中国人で中国内のネットショッピングをするなら持ってたいなあ」というリテラシーに欠けてるわけよ。言語能力じゃないもんね。どこを見るかというポイントだから。日本生まれの日本育ちでも、日本の変なネットショップに引っかかる人はたくさんいるじゃん。というわけで、ギブ。
日本にすでに輸入されているものを買おうかって、なんか無理
amazonや楽天だって、一種リテラシーがないとまともなお店かまともではないお店かがわからないじゃない?楽天あたりに出してるお店から買おうかなーって思うんだけど、探した時に「天涯客」がなかった。
他の作品が引っかかったときには、結構???って顔にもなる。もちろん、国際物流の送料がかかるし、間にいろんな人(ショッピングモールを含む)を通すから、そりゃ中国価格である必要はない。しかしながら(「天涯客」ではないが)中国価格で200人民元(=3500円を切る)くらいだろう、小説が、日本で一万円を越えた価格で出されれば、はぁ?って思うでしょ。
当たってるかどうか知らんが、ざっと計算すると、(重たいから)EMS送料3000円。楽天に1000円、中国側に1000円、お店に1000円と計算できるので、中国から直接うちに送ってきそうな気配があるじゃない?だから一週間以上待ちたくないんだってば。
(どうも紀伊国屋が外国書に中国のラノベを入れるようになったようなんですが、紀伊国屋ですらもそういう値段設定の模様です。さんざん世話になった紀伊国屋なんだけどなあ。びっくりだよ。)
しばらく前までamazonには「家の溜まった本やDVDなどを売ってます!」的な人たちが海外で買ったディスクを含めてヲタクな商品もマーケットプレイスに出して、ある意味Amazonを経由して日本中をぐるぐるぐまわってたようなところがある。もう一つ市場があったのはヤフオクです。彼らメルカリに移動してて、メルカリを経由して本やDVDがぐるぐるぐるぐる回ってるわけだ。だって、匿名発送できるので、女性は安心できるのよ。
そのメルカリ(含めたフリマアプリ)だけど「国際物流が滞りがちだからこそ、すでに国内にあるものを買いたい」が私のニーズなのに、上で計算したように無在庫出品されて、注文を受けたらタオバオで注文しそうなものを掴むのは嫌です。だから、鉄は熱いうちに打たないとならないから、待てないんだってば。
最近メルカリに中国ラノベ・中国ドラマ系の、グッズを中心に扱うようなアカウントを結構見かけるようになったのだけど、正直なところ、排除したい系のアカウントが多めなのよ。で、これがまた200人民元を切るだろうラノベ小説が9000円くらいで出れば、中国から送ってきそうですし。天涯客に関しては、ひっかかってきたのが最終稿ではなさそうな気配があって、同人が読みたいわけじゃないんだけど?という感じで、偽物か否かは別にしても、なかなか手が出せるものではない。
私がどう判断するかを書いておくと、フリマアプリでは発送地未定・配送方法未定は怪しいと判断するよ。人にはいろんな事情がおありだけれど、その前に自分を守ることが大切ですよ。
(と言いつつ、とあるラノベをメルカリで買いました。まだ読んでないんだけど、さっさと押さえた感じ。売主はどうも日本に住んでおられる中国人らしく、手元にある感となんか信頼できそうな感じがあったの。伊達に300件ちかく売買してないわけで、多少勘が働きます。到着したのは、すごくきれいだった。ありがとう。)
ぐるぐるまわった挙句、晋江文学城へ
というわけで、「天涯客」はネットで書かれたラノベです。実は百度をかければ全編(多分無断)転載されてるサイトは見つかります。はじめに、引っかかってくるのがそっちで、ん??って百度の「山河令」から書かれた場所を見つけ、というめんどくささ。ですから、きちんと課金したいわけよ。
上にも書いたけど、ネット版は言ってみれば第一稿でしょうよ。でも、ご本人が書かれた場所は「晋江文学城」です。

2021年にもなって、中国のHPはhttps化が微妙なことになってるとかどういうことよ?と思いつつも。
ここは下にもかくように「中国外からの有料会員」を受け付けてるところだから、チートでもなんでもなかろうと思う。
中盤からはVIP専用になってます。中国VODアプリに慣れてる私、知ってる。VIP=有料会員。つまり、priestさんご本人に課金できる。なんなら、どうも新作もお書きのようですよ。
アプリケーション版もあるので、中国専用iPhoneXRに早速ダウンロードしてる。中国のものは、中国専用のスマホ(iPhone推奨)に隔離するが吉だよ。 iPhoneは中古でいいんだよ、中古で。とにかく、別に隔離しておくべし。
へっへっへ。

私は、狂人なので、Weiboで登録して中国の携帯番号で認証してるよ。
電話番号まで入れたくなかったからWeiboを使ったんだけど、電話番号での認証必須の模様です。だから、SMSを受け取れる番号を入れればいいんじゃないですかね?知らんけど。
アプリケーション版とブラウザ版の行き来は、QRコードで行き来できるので、ブラウザ版からも読めるよ。

ブラウザ版だと、デザインが2000年代前半だし、なんか挙動がモサモサしてるけれど、繁体字に切り替えることもできるよ。Web版の挙動に関しては、Mac上でSafari・Firefox・Chromeと使ってみたけど、一番安定してたのがChromeでした。誰も聞いてないけど、普段私はFirefox使ってる。
ここ、陳情令の原作の「魔道祖師」もあるし。BL以外にも「花千骨」の原作もあるし。女性向けだから、ドラマ化すると美男子がわちゃわちゃやる作品になりがちですね。大好き。
これらの作品は前半の数章のみ無料で盛り上がってくると有料化します。そこで原作者さんとプラットフォーム側に課金できるわけよ。
晋江文学城の小説の購入方法
このVIP(=有料)というのは、どういうことかというと、購入したポイントを使って、読みたい書籍を購入するのね。読みたい放題というわけではなさげよ。
だからとにかく「ポイント」を買ってしまえばいいわけです。
アリペイ・Wechatペイと使える人は、30人民元=3000ポイントくらいから購入できるようですが、そういう人は多分姉さんに聞く必要がないだろうと思う。
私はレートは悪いけれどApple経由で支払いました。(50人民元=3000ポイントから)

姉さんは楽天でAppleギフトカードを買って使うことが多いよ。(楽天ポイントもつくし、買い回りの対象にもなるよ) >>Apple Gift Card
ウェブからなら、Paypal決済も可能です。「PayPal充值仅供港澳台地区和境外国家的用户使用」ということで。17米ドルで1万ポイントからの模様です。

Paypalからでも高くはないんだけど、そんなに買う?というところはないわけじゃないし。本を買うだけなら問題なさげだけど、180日後に失効しますと書いてあると、今後本に関してもどうなるかわかんない感じがあります。相手は中国さまですし。何があっても驚かないねえ。と思ったけど、ガンガン読み始めると、Paypalからの決済が中心になりました。
鎖になった…。買ったら、印刷→PDF
「天涯客」に鎖がかかりました。山河令がヒットしすぎて大炎上したのが理由でしょうか。手を入れますという原作者のお言葉がありました。天涯客の次に、実は推しさんが出演する「殺破狼」を買ってたんです。台湾から輸入もしたんだよ。
ということで、晋江で買ったらその都度HPから印刷→PDFが一番良いのではないでしょうか。VIP部分は右クリック禁止になってるから。(姉さんですら、このブログに右クリック禁止をかけるくらいはできる)
なので、ブラウザの印刷→PDFで実質的なスクショです。その章まるまる残せるよ。
日本のAppleから3000ポイント買って本を買った(2021年3月)
鉄は熱いうちに打て。まずはAppleから3000ポイントから購入するとしましょうね。中国専用スマホだが、初めてのアプリだから、慎重にするために、日本語に戻して購入。

50元が980円って、なんちゅうめちゃくちゃなレートだと思うが、これが一番単価が安いし、楽に買えるんだから仕方がない。だって、ワンセットが一万円か、と思ってたら980円でワンセット以上買えるんだから文句なくない?
もう一つ(自分向けに)書き残しておくと、中国のIDでダウンロードしたアプリケーションに、日本のIDで支払ったというわけだ。
姉さんは楽天でAppleギフトカードを買って使うことが多いよ。(楽天ポイントもつくし、買い回りの対象にもなるよ) >>Apple Gift Card
Paypalで買ったポイントを使って、iOSから購入(2021年8月)
さて、引きこもりが続くねえというわけで、また別の小説を購入しました。ポイントが足りないので、チャージだチャージだ。メルカリ残高から日本のAppleにiTunesギフトコードでチャージする気満々だったのに、なんかうまくいかなかった。なので、Paypalだ、Paypalだ。
しかも、前回安定していた晋江のHPで一番安定したChromeでログインできず、Firefoxで試すとログインできたというメモ付き。
17米ドルで1万ポイント買うと、この日のレートは1949円だったよ。つまり、1000ポイント=194.9円。前回が、3000ポイントが980円だったので、1000ポイント=326.66円。半額とはいかないが、やっすー!!!
Apple経由で買ったポイントとPaypal経由で買ったポイントが分けられるのかと思ったら、ごちゃ混ぜになっていたようで、そのままUIの良いiOSから本を書いました。
ご機嫌です。
中国語読解ばっかりしてるような気がしますが、良いんじゃないでしょうか。私の中国語学習は「喋りたい」わけではないからな。
Alipay Tourist Passから買う(2022年7月)
Alipay Tourist Passの導入についてはこっちを。Alipay Tourist Passを導入してみる
ブラウザから晋江に入って、支付宝を出して、QRコードを出してスキャンして終了。

この夏は出られないから、中国語でBL小説を読む。
晋江で買っても読めなくなる…結局、頼りになるのは台湾!?
天涯客、殺破狼、天官賜福と、買ってた物が軒並み読めなくなりました。安いからそういうものだと思って付き合うしかないかな。(天官は日本語訳が出る)
あー、中国さまぁ…。
殺破狼は、台湾から輸入していてよかった。(読めるようになりました)
天涯客も再販してほしい…。

この本は、威向という出版社さんから直接買います。殺破狼については、縦書き横書きどちらもあるのですが、私が見たときは縦しか買えなかったけれど、横が追加されたっぽい。
送料込みで8000円くらいでEMSで届きました。買ってから一週間かな。
殺破狼は簡体字版も出版済みですが、どうも性行為シーンが抜けてるらしいです。とはいえ、もともとそんなに激しくないんだけど(戦闘シーンの方が多いし、結構悲惨)
天涯客は電子書籍だったし、長さも殺破狼の半分なんですよね。紙の本で読み通すという体験は、結構達成感がありました。
ぐるぐるまわった挙句ですが、やはり、中国のBLでも、検閲されるから繁体字で出てるなら台湾から繁体字版。というのが鉄板かもしれません。(あ!猥褻物は国内に入れるときに税関でストップがかかることがあると思う。殺破狼の性行為シーンは大したもんじゃないので心配なかった。)
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