宮廷女官 若曦(ジャクギ)

5.0
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清の康熙帝が中国を支配する時代、第八皇子の側室・若蘭の妹である若曦(じゃくぎ)が眠りから目を覚ます。しかし彼女の心には2011年からタイムスリップした張暁(ちょうしょう)が入り込んでいた。
現代に戻ろうとする張暁は走る馬の前に身を投げ出すが、馬に乗っていた第四皇子に助けられる。
若曦としてこの時代に生きていくことを決めた張暁は現代と清の時代の人の考え方や習慣の違いに悩むが、姉の若蘭たちに支えられ、徐々に宮廷生活になじんでいく。
そして皇子たちと接するうち、若曦に対し恋愛感情を持ち始めた第八皇子と第四皇子の間で、若曦の心は揺らぎはじめる。
朝廷では年老いてきた康熙帝の跡継ぎ問題が起こり、9人の皇子たちによる皇位争い――いわゆる“九王奪嫡”が勃発する。
宮廷女官として康熙帝に仕える若曦はそんな皇子たちの争いを見守るが、騒動の結末を知っているが故に皇子たちの姿に心を痛める。
一方“九王奪嫡”の騒動の中、皇子たちには若曦の存在が次第に大きくなってくる。
恋愛感情を持つ皇子、康熙帝の信を得ている若曦を利用しようとする皇子……。いつしか若曦をめぐるもうひとつの“九王奪嫡”が巻き起こる!!
ふたつの“九王奪嫡”に翻弄される若曦の運命はどうなるのか?
若曦として生きる張暁は現代に戻れるのか?過酷な運命が若曦を待ち受ける!!


出演:
若曦:リウ・シーシー(劉詩詩)
第四皇子 (雍正帝):ニッキー・ウー(呉奇隆)
第八皇子:ケビン・チェン(鄭嘉穎)
第十三皇子 :ユアン・ホン(袁弘)
第十四皇子 :ケニー・リン(林更新)
第九皇子 :ハン・ドン
第十皇子 :イエ・ズーシン
康熙帝:ダミアン・ラウ
若蘭:アニー・リウ
明慧: シー・シャオチュン
明玉:リウ・ユーシン
原題:「步步惊心」
2011年

感想

うわー、これ2011年か。そうかー、そうかー。

中国の「宮廷もの」の古典になってるような気がする、ジャクギ。「宮廷もの」とはいいつつも、タイムスリップものなんですが。「太子妃」はこのパロディですし、「私一人を愛してよ。というところはまさしくジャクギ。

ジャクギ2」もあったし、「弘文学院」ではセルフパロディやってるし(しかも、シーシーとよく組むウォレス・フォを引っ張り出して「四爺」って役をさせる)。アイビー・チェンをもってきて映画化したものもあれば、韓国でもやった。女優が一番うまいのが韓国版。あれには号泣した。なお、今まで見た中国ドラマの中で一番残虐なシーンがあったのはこのジャクギ。

いやー、私、はまりました。「中国の」ドラマにはまったのははじめてではないかなあ。
辮髪の王子さまってどうよ・・・と思っていたのですが、見慣れるとあまり気にならなくなります。

私のお気に入りは、十四皇子を演じたケニー・リン(林更新)。もう、かわいくてかわいくて。多分本作では声は吹き替えられているのですけれど、ご本人の声の方が良いです。もう一人、私は侍女の巧慧さんが好きです。

ジャクギはあくまでも「高級女官」です。後宮の小主になるわけではないので、ドロドロ後宮ものではありません。いやまあ、第八皇子の屋敷にいるときに、姉(側室=側福晋)と正室(=正福晋)の関係が悪くて、というシーンはありますが、皇帝の寵愛を巡って女同士がバチバチと・・・というものではありません。むしろ、皇位を巡って皇子たちがバチバチやって、ジャクギが・・・という物語です。なので、後宮ドロドロが苦手な人でも見られないわけではないと思います。

しかし、後半に進むにつれ、残酷な処刑シーンがあるので(これまで見た中で一番残酷だったし、よくもまあ、こんな演出・・・おえええええ)というものがありました。血みどろではないのですがやっぱりグロいというかえぐいので、タイムスリップコメディを期待する方にはオススメしない。

ジャクギのパロディが多い「太子妃ラプソディー」「トキメキ弘文学院」の方が好み。

もう一つポイントは、中国のドラマは基本アフレコです。ご本人が吹き替えることもあるのですが、プロの声優さんが吹き替えることがあります。そのため、かなり「きれい」な発音、教科書的な発音で聞くことができるのだなあ、と思いました。

2011年の作品で、この時代はまだ胡錦濤時代。表現の自由は習近平時代よりはあったようですが、「現代では平等にチャンスが与えられる(けれど、ここは恐ろしいことに皇帝によってこの命が、)」とか。ちょっと失笑しちゃう。ジャクギの清朝批判はそのまま現代中国批判ではないかと思ったんですね。毛沢東による康熙帝評を引用して康熙帝を満足させたり。共産党を誉め殺し。もしくは、当時「次は」と言われていた「太子党」に配慮したのかなあ。それともやはり褒め殺しかな。

中国で時代劇をよくやるのは、現代劇ではなかなか表現しにくいことも「腐敗した清(例示)」を使うところがあったと思うのね。

リウ・シーシーは、「少女」を演じるのが本当に下手で。後半の暗さはさておき、少女時代の「ありさん❤️」みたいなシーンもなんだかねえ。

ニッキー・ウーは正直なところ、良さがわからず。

ずっと14くんが出てこないかなーって思ってたの。

残念ながら、中古DVDには海賊版が出回っているようです。中古をお買いになる場合にはお気をつけて。その点、動画配信はそういう心配ないですね。Gyaoにもたまに出ます。


コメント

  1. […] 「ティファニー・タン」と言われると誰かと思いましたが、唐嫣。「仙剣3」のカップルでしたが、今回は二人でどったばった。ただし、この役に関しては表情が豊かではないのがねえ。くるくると表情が変えられるリウ・シーシーの十八番なんだけどな、この頃「ジャクギ」直後で忙しかったのかしら。 […]

  2. […] ジャクギ(タイムスリップ・帝位をめぐる兄弟の争いと皇弟の敗北)と諍い女(皇弟との愛・後宮での争い)がネタになってます。九王のラストシーンはジャクギのジャクギが宮中を去り、第八皇子が最後に見送るシーンに重なる。 […]

  3. […] 物語も、私はあくまで男の物語、表の物語が好きなのだな、と思い知らされた。「ジャクギ」の面白さとは、ジャクギが後宮に上がらない、ということにあった。ジャクギは秀女選考に漏れ、皇帝直々に仕える茶給女であった。康熙帝の皇子たちの後継者争いに「妻」という立場ではなく、官僚として関わったとすらいえる。後継者争いを激しくした一因が未来人ジャクギだった、というオチになるのだが。 […]

  4. […] 「ジャクギ」のリウ・シーシー、ニッキー・ウーカップルが「ジャクギ」のセルフパロディ。 […]

  5. […] 映画化する、2を作る、という噂に大抵一度は花千骨役に劉詩詩の名前が出る。確かに、動けるよね、あの人。ところが、劉詩詩はジャクギを見てもわかるように「少女」を演じることができない。趙麗穎の少女ぶりは「ロリ」といいたくなるくらいきちんと少女なのだ。実際には87年生まれなのでそんなに若いわけではないし、劉詩詩とほとんど変わらない。霍建華が79年生まれなので年齢差は8歳しかない。それでもロリとロリコンのおっさんにきちんと見える。ただ、丸顔だが細すぎて雪山からよろよろの白子画と一緒のシーンだったり、ヤってると誤解されるシーンも折れそうなのだ。けれど、顔に傷を負い、紫の衣を着るシーンあたりから貫禄が出てくる。妖神と化してからはパーツパーツを見るとやりすぎメイクだが、妖艶といってすら良い。そしてただただひたすら白子画を愛する花千骨はこの人でないとできなかった。ただ、大きい目が魅力なのだが、妖神と化してからは演技はますます良かったけれども、しょっちゅう白目が赤く、泣いているというよりも、アイメイクのせいでアレルギー!?という風に見えるのが気の毒だった。 […]

  6. […] 2011年なのか。中国がジャクギ、諍い女と出していた頃に、台湾は拝金女王かー。このころの台湾は、八大の子供っぽいアイドルドラマが受けにくくなり、三立が(アイドルドラマ出身者を使って)「ハートに命中100%」に「敗犬女王」とか、自立した女性をテーマにした作品が受けていた模様。 […]

  7. […] 四娘(羅先生)を演じたのが劉詩詩。中国でヒットしたらしい「ジャクギ」でスターになる前。どうもなんか暗いのだ、この人。ところで、結婚前は「ルォクーニャン」と呼ばれていたと思うのだが、これは「羅姑娘」。 […]

  8. […] 「ジャクギ」の公式な、正式な続編です。五話くらいでギブ。中国ドラマは長編なので、一話ではお試しにならないのは事実なんですが、五話見たらいいでしょ? […]

  9. […] 今回のゲスト「痞子」は「ジャクギ」のケニー・リン(林更新)。この人はマーク・チャオとは「ライズ・オブ・シードラゴン」(ディー判事ものの前日譚)で組んだ仲。 […]

  10. […] そしてネタ以外に以下の要素を含みます。百合(男二人)・ドM男・宮廷の諍い女・宮廷女官ジャクギ・封神演義・三国志演義・正史三国志・水滸伝・西遊記・楊家将・史記・どらえもん・アーサー王と円卓の騎士・ニーベルンゲンの歌・スーパーマン・シャーロック・マッドマックス 怒りのデスロード・シンデレラ・白雪姫・眠りの森の美女・ロミオとジュリエット・007・赤毛のアン […]

  11. […] 「ジャクギ」の韓国版。いやー、原作の力が強いんだなあ。見ながらわんわん泣いたのよ。たまにすぐそばにいる人の話かというくらい、感情移入してしまうことがあるのだけど(なんでですかね、変な話が多いんですよ。月下の恋歌の前半部分みたいなの)、久しぶりに感情移入してしまった。 […]

  12. […] 線が細くて華奢というよりも貧相だけど、リウ・シーシーは、こういうおてんば娘の役が一番ですよ。出世作の「ジャクギ」より似合ってる。 […]

  13. […] ただ、シェン監督によるティンイーへの依怙贔屓など。「ジャクギ」で「現代では努力次第で機会は平等に与えられる(のに清ときたら)」とやっていたのを思うと、「不平等なのものよ」とルオバイに言ってのけるシェン監督は現実的な話でもある。 […]

  14. […] 表現の自由が抑圧されている場所で、人は工夫を凝らして表現をする。例えば、「宮廷女官 ジャクギ」における現代社会に対する皮肉であったり、「American Dreams in China」において天安門事件を無視しながらも自由への渇望を描いたり。 […]

  15. […] 本作は、例えば「ジャクギ」なり「明妃伝」のように史実を膨らませた時代劇ではなく、おそらく国の設定なども架空ではないかと。 […]

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