「步步驚心(步步惊心)」はもちろん、「宮廷女官ジャクギ」の原題です。
続編の現代ドラマ(主演の二人が一緒)ともう一作映画があります。
「新步步驚心(新步步惊心)」というのはこの映画の方。もちろん、日本に入って来ないと思う。
キャストはジャクギが劉詩詩からアイビー・チェン。雍正帝がニッキー・ウーから楊祐寧。他の皇子たちは14だけが残っていて、林更新から竇驍。
私はドラマのジャクギでは14がお気に入りで、最後にCCのジャクギは4さまを愛しながらも宮中にはとてもいられないと、14のところに行きます。私は4さま=雍正帝の良さがちっともよくわからなかった。
14は可愛いし。私が「大型犬の仔犬系男子」が好みなのもあると思うけれど、林更新は可愛かった。チワワではなくてハスキーとかレトリバーみたいな男子が好き。林更新だけではなくて、キャラとしても冒険的だけど誠実。ジャクギに対して一番誠実だったのは14と13でしたしね。誠実さが大型犬っぽいでしょ。キャラとしても好きなんです。
で、そんな14ではなくて4・・・。
ドラマを見ながらそう思った人は少なくなかったんじゃないかと思うの。
そういう人たちなんだね、きっと本作を作った人たちは。
リウ・シーシーは、おてんば娘を演じればバシッとハマるのだけど、ロリを演じられないので、ジャクギの前半のような役は実は合わない。
アイビーは下手ではないけれど現代台湾印の元気娘。あくまでも現代の元気娘なので、ドラマのタイムスリップしたばかりのところなんか演じればバシッとハマったと思う。後半もやれなくはないんじゃないかと思う。CCが20点か80点かに振れるなら、アイビーは振れ幅は60点から90点だもの。
4の楊祐寧は台湾の俳優で、顔と名前は一致するけど、実はあまり見たことがない。「寒戦」で死んじゃう豪華な若手の中にいたくらい?
14の窦骁は見覚えはあるんだけど、わからなくて、セシリアとツィイーの「危険な関係」にいたみたいなんだけど記憶にない。
という、わけで、なんともスピーディーに話が進む上に、私が1.5倍にして見ちゃうのがわかってもらえるだろうか。
物語は猛スピードで走らなければならないので、はしょりはしょりはしょりはしょり。設定としては謹慎中の4のところに「ジャクギ」がいて、呪術師が呪術をかけたせいで、現代娘が未来からやってきてしまう。「ジャクギ」は太子に狙われていて。その現代娘はすっと清朝に適応して、4と14の間で揺れるんですよ。14は野人みたいだけど、その飼っている犬に現代娘の飼っていた猫が乗り移っているのもあって、気があった。
4との結婚式の衣装がまるでドレスだったけれど、それはよかったんだろうか。
ジャクギが4との結婚式をブッチしていくところからあれ?と思ったんですよ。
そう。14との話だった。
「私は未来人。リンゴマークの計算機を持ってて、回転木馬が好き。あとアイスクリームも」
14はリンゴマークの計算機を作って、回転木馬まで作ってくれた。
そういう男を選ぶよね。
そして現代に戻った現代娘は14によく似た男を回転木馬の脇のアイスクリーム屋で見つけた。
うん、こっちの方が収まりがいい。
ドラマは康熙帝の亡くなるあたりから、14にいく方がよかったと思うのね。14は帝位を諦める代わりにジャクギを。しかし、4はジャクギを狙い14を迫害して8・9・10も巻き込まれ、みたいなの。
ま、無理か。相手は皇帝の方が物語的によかったんかな、みたいな。