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楊家将伝記 兄弟たちの乱世

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中国・台湾を代表する人気アイドル俳優総出演!
伝説の猛将・楊業と、その若き息子たちの悲劇的な運命を描く巨弾歴史アクション!

原題:少年楊家将 2006年

感想

潘影の怪しさに柴郡主が気づく頃あたりから面白くなってくる。皇帝が潘宰相につけこまれていく様子を描くのが非常に上手かったと思う。

簡単にこの時代の史実をまとめておく。物語の当時の皇帝の次の時代に実際に遼と宋は澶淵の盟を結ぶ。兄を宋、弟を遼とするが、宋は遼に貢ぎ物を毎年する、という実質的には遼優位の盟だった。楊家将ものでは宋が勝つことになるのだが、これは後の民衆が「あらまほしき」姿を物語に投影したのだろう。水滸伝と同様に。(そのうち、アヘン戦争で中国がイギリスを撃退したという映画ができるのではないかと生暖かく期待している。)本作では、さすがに史実を大きく変えることはできなかったようで、遼優位のまま和平へ、という、形をとったようだ。物語を大きく変えることもなく、史実に大きく反することもなく中庸で良い終わり方だったと思う。

キャラクター

実直すぎるが故に、策略と知りながらもはまって行く楊業(と五郎)。中国の物語というか演義には「できすぎた人」が多い。代表格は三国志演義の劉備と水滸伝の宋江だろう。この楊業もこの系譜に連なるのだろう。ただ、現代日本の私にはこういう人たちはつまらないし、偽善ぶって見えてしまう。

それに対して、関紅や耶律斜に翻弄される五郎が面白かった。確かに五郎さん、妻に殴られて気絶させられて戦いに行けなかった、というのは辛いねえ。心が折れるね。人間臭いのだ。六郎はタイプは父と違えど比較的「完璧男」なのでつまらないのだが。

皇帝か家族か

序盤、八妹が誘拐され、父親の楊業は八妹か皇帝をを選ぶ際に皇帝を選ぶことになる。結果としては二人とも助かるのでハッピーエンドなのだが、家庭内に八妹を救わなかった、と父親は責められるのだ。中華系の思考としては皇帝よりも実の娘、なのだろう。日本の時代劇で天皇もしくは将軍と実の娘を選べといわれて、楊業のような立場の人が天皇もしくは将軍を選ぶのは当然のことで、二人とも助かったならよかったね、で終わると思うのだが。言われるように、日本はほんとうにタテ社会だ。華僑もタテ社会だが、優先順位は外部よりも家族優先なのだろう。

このとき、八妹が「父上~」「母上~」と叫ぶのだが、それぞれ「いぇ~」「にゃあーん」に聞こえた。「爺」と「娘」。気づくと聞き取れるものなので、楊パパは皇帝からも字幕どおり「楊業」ではなく、「楊爺」と呼ばれている。「楊将軍」と宰相に呼ばれるところも「楊爺」だ。「やんいぇ」である。そういうところに気づき始めると、字幕でも吹き替えでもうまく伝えられない、中国の感覚が見えてくる。

「楊二娘」(やんあーにゃん)というのは、「楊二郎」の妻。つまり、嫁。

キャスト

主役は四郎、五郎、六郎、七郎、とくに五郎と六郎だろうか。生き残る四郎、五郎、六郎の比重が重くなるのは仕方がない。六郎の成長譚でもあるので、一番長く一緒にいる七郎のパートも必然的に重くなる。大郎、二郎、三郎は区別すらつかずに終わってしまった。これだけ長いならば、描き分けることもできたであろうに。

さて、四郎役のピーター・ホーはこれが初見。「仇木易」時代のニヒルさと四郎としてのはにかんだところがかわいかった。

堅物五郎さん。演じたのは陳龍。初めて見たけれど、実は不器用な五郎さんが一番好きだった。

六郎さんは「バタフライ・ラヴァーズ」の二番手君(というか、取られる人)だった、フー・ゴー。これがねえ。なんか華がないのだ。ちなみに「忠烈楊家将」で六郎を演じるのがウーズン。・・・なんだか縁のある二人だ。

七郎を演じたのはエディ・ポン。あごの長い男が苦手で避けてきた人だったのだが「ハチミツとクローバー」でありかな?と思ったのが運のつき。鼻が悪そうな声だと思ったのだが、今回は鼻が通っている声だ。吹き替え。

四娘(羅先生)を演じたのが劉詩詩。中国でヒットしたらしい「ジャクギ」でスターになる前。どうもなんか暗いのだ、この人。ところで、結婚前は「ルォクーニャン」と呼ばれていたと思うのだが、これは「羅姑娘」。

五娘(関紅)を演じた魏小軍が知人に良く似ていて笑った。永作博美の顔を少し上下にぎゅっとした感じに似ているところとか。ところで、このツンデレ娘と堅物五郎さん、結局分かれてしまうのね。

派手系な大娘、二娘、三娘のかしましお嫁さんズは誰が誰かがわからない。それに対して、四娘、五娘、六娘、七娘となる人たちがヒロイン。四、五、七たちが比較的地味なのに対して、六娘となる柴郡主を演じた林家宇はお目目ぱっちりの美人さん。顔が少し歪んでいるがなおかつ清楚で好印象。現代劇では地味かもしれないけど。

ところで、「郡主」なのは宋に国(後周)を明け渡して臣下に下った人の娘だから。「公主」が宋のお姫様、それよりも下だけどお姫様だから「郡主」なのだろう、とようやくわかった。難しいね。

七娘を演じた劉曉潔は少し下手だ。二役をするのだが、演じ分けないと。

女ヒールの潘影役の女優の憎々しいこと。ツイィー系の嫌な女をさせると上手いわね、と思ったら、童瑤だったか。「台北に降る雪」で嫌ねえ、と思ったが。今後とも「女の嫌う女」を演じて欲しい。そういう役ができる人は貴重だ。

つっこみ

耶律斜を演じた袁弘だが、俳優そのものよりも、「耶律斜」というキャラクターが良かった。あんた、好きすぎるね・・・。ところで、あんなに敵の将軍が都や都近辺をうろちょろしていいのだろうか。

最終盤、四人の息子たちが死んで帰るのだが、母が綺麗にしてやるシーンがある。その前に、二郎と三郎の遺体を追いかけた六郎を追った四郎が、遺体が爆破されないように巻かれた爆弾を外すシーンがあり、四郎はそこで遺体に塗られた毒に犯されるのだが。その毒はどうなったんだろうか?ちなみに一番はじめの遺体役(はじめだから大郎?)の人のまぶたが微かにけいれんしたように見えたのだが・・・。

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