台湾BLドラマ。「永遠の1位」と「2位の逆襲」。これ、続くんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。
これね、HIStoryみたいながっつりBoys Loveではなかった。挿入してますよってシーンまでやる話もあるからね、HIStory。
男女の恋愛ものでも、ベッドシーンまで描くか、お付き合いしていく話を描くかの違いかな。
とはいえ、脚本はHIStory組にいた方みたいですよ。
こちらのWe Best Loveの方は、じつはWeTVでも流していたというか、WeTVが製作したの!?なので、そこまでできないってことでしょう。私はWeTVは有料会員にしてなかったので、気がついたら見られなかった感じ。騰訊視聴の方では流さないんだけどね、これ。(騰訊が持ってて、流せないでいるものはそういうことにすればいいのに…)
永遠の1位
大学4年生で水泳部のエース・シューイーは、新入生歓迎の水泳大会で優勝し、幼なじみのユーシンに告白するつもりでいた。しかしもう一人のエース・シードーが現れ、驚いたシューイーはプールに落ちる。足が攣って上がれない所を、シードーに助けられる。お礼も言わず更衣室に引き上げたシューイーは、我慢の限界と、シードーに幼稚な復讐を決意する。小学校から高校まで、成績でも何でも、シューイーの前には必ずシードーがいた。大学に入学し、やっと離れられたと思ったのに、大学2年の時にシードーが転入してきて、またシューイーは「万年2位」になる事に…。
2021年 永遠的第一名
感想
水泳部の男の子たちの話。「昔からあなたのいるところに彼はいた」ということで、ずーっとストーカーだったのよね、20代前半の男の子で、12年くらい一人の男をストーキングする男…。
周囲もライバルだと思うから、なかなか仲良くなれないんですよね、ずーっと腐れ縁でも。
ちょっこちょっこ日本語が出てくるのが、台湾ドラマというか、舞台が台北らしいのよ。このシューイー、母親はもう死んでて、父親は日本人という設定です。演じるYU(楊宇騰)はも父が日本人、母が台湾人という方だそうで、日本名は別にあるけれど、台湾名の方で売ってる。もう、台湾でも「日本人」にバリューがないんだなあ。金城武の時代は日本名にバリューがあったけれど、そういう時代じゃない。
中国語の発音の方は私にはなんとも申し上げられないけれども、ときどき入る日本語が滑らかではあるけれど、俳優さんが台詞として回す日本語じゃないのが、日本で演劇をやってない人だなって感じではある。
パパ役の人が893にしか見えません。
そして、ストーカーする男が林子閎。speXialの。終極一班2から何年経ってるんですか!いやまあ、あっちは高校生。こっちは大学生から社会人なので、まあ、ね。面影があるような。ないような。あっちはポンコツ不良高校生だから。でも、好きな人をずーっと思い続け、命もかけるというキャラだったよねえ、あれ。なんかずーっと一人の人を思い続ける役がはまり役ということでしょうか。
あと、これが花蓮の夏の張睿家(当時はブライアン・チャンだったが、どうも今はレイ・チャンらしい)だと聞いたのだけど…でっかくなったな…
2位の反撃
アメリカに着いたシードー、飛行機を降りてからトラブルがあり、付き合って101日目になって初めてシューイーにメールを書く。携帯をいつも持ち歩いて繋がるようにしていて欲しいと。一方シューイーはサプライズで、シードーをアメリカまで訪ねて行く。しかし公園で金髪の女性と子供をあやしているシードーの姿を見て、諦めよう誓った。シードーは直接顔を見て話したい事があるけれど、少し時間が欲しいとメールする。その後、LINEにもメールにもシューイーから返事は来なかった。それから5年後、シードーが社長を務める華聲は誠逸と合併することになるが、驚いたことに、誠逸の合併担当として現れたのは、シューイーだった。一方、ショウイーの前にはジェンシュエンという男が現れるが…。
2021年 第二名的逆襲
感想
シードー(仕徳)のトラブルというのがなんだったのか、それは本作を見てのお楽しみ。
ただ、それだけですれ違うかねえ、あの二人。という気持ちにもなる。特に、シューイーの方はそこそこお金があるので、飛ぶだけではなくて国際電話くらいかけると思うんですよ。
それよりも、石知田。ジェンシュエン(余真軒)役のあの子。感情というもののない男に惚れ込んでしまった、アスペルガーっ子という、なんとも救いようのない役なのだけど、かわいい。びっくりしたのがこの子、なんと台大出でした。ひゃー。中国の、演劇を専門に学んだ俳優さんたちもいいのだけど、こういう観察眼と想像力と勘の良さの備わった俳優さんというのも、キャリアパスが複数ある台湾だからこそという感じ。(彼ら、たまに大陸に渡って演技を学ぶのだが、演出が穏当とはいえ、BLドラマ出身者は大陸デビューは厳しいかもしれない)。願わくば、将来本作がスティグマになりませんように。
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