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唐人街探偵 THE BEGINNING・唐人街探偵 NEW YORK MISSION・唐人街探偵(ドラマ)・唐人街探偵 東京MISSION・唐人街探案2(ドラマ)

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中国では私立探偵ものは中国の警察を含めた刑事司法制度をコケにしてしまうので、現代劇では難しい。なので、中華民国時代まで含めた過去にするか、「他来了」のように中国ではあろうが架空の都市を設定することが多い。警察物でも、「オリジナルシン」のように、架空の中華系の都市にしたりする。

しかし相手が外国の刑事司法制度だったら問題ない。

「唐人街探案」というシリーズは、そういう穴を突いたシリーズでもある。パン兄弟の「極限探偵」シリーズを連想してはいけない。こっちは、コメディ。

一番面白いのは、ドラマ版(1-8集まで)だねえ。一番つまんないのが唐人街探偵 東京MISSION(唐人街探案3)。

唐人街探偵 THE BEGINNING(唐人街探案)(僕はチャイナタウンの名探偵)

それなりに通った名前の俳優さんたちが出るし、テンポもいいので、日本に入ってくるかと思ったら入らない。3の舞台が東京なのでようやくかな。

劉昊然が、とっぽい田舎の高校を卒業して(行き先がない)子。ただし、自己表現ができないが、とても出来がいい。

王宝強はいつも通りの、うるさい男。

舞台はバンコクのチャイナタウンで、親戚の王宝強を頼って劉昊然がやってきたが、と言う話。

どったばったどったばったしながら名探偵とダメダメ刑事の物語なのだけど、佟麗婭が出てきたところで、「らんやーばん2」で涙崩壊よ。

唐人街探偵 NEW YORK MISSION (唐人街探案2)

今回の舞台はニューヨーク。

日本から妻夫木聡も出てくる、というところ。

なんと申しましょうか。ニューヨークで中国文化に非常に理解のある人が出てきたり。「他来了」っぽいよなと。

3では舞台は日本。今度こそ日本公開はあるの、か?

唐人街探偵 -DETECTIVE CHINATOWN-(唐人街探案 ドラマ版)

2と3をつなぐ。3話あって、1-8集が邱澤の2話、9-12集が陳哲遠の1話。この二人、(映画の)唐人街探案3にも出てきます。

ということだったけれど、2021年9月24日からトゥエルビで開始だそうな。ディスク化するんかな?

日本語では、ワンクールのドラマの中を1話、2話、もしくは1回、2回とカウントするけれど、中国語では、ワンクールのドラマの中を1集、2集とカウントします。台湾も中国も同じ。

1話目が2で唐仁がニューヨークに行った後の林黙の話。2話目が林黙が唐仁の弟子になる直前の話。3話目は、2で出てくる日本の名探偵の野田昊(昊の字は中国人には多いんだけど、日本人には少ないぞ。)、の弟の野田昊二たちお金持ちのボンボンの話。昊の弟が昊二ってのも日本人には少ないぞ。 

12集しかないから、まるっと日本のドラマワンクール分だけど、1話目の曼荼羅、2話のバラは結構なクオリティなので、下手なスピンオフ映画が3本ある以上の出来だと思う。

金あるよなあ、中国のエンタメ業界。とはいいつつ、邱澤の2話(特に2話目)は、台湾系の人たちが妙に多いですが。

邱澤が演じる林黙は、鼻のよく効く化学教師が「探偵だということに気づいてしまった」というお人なのね。「黙」って繁体字で「默」。しょっちゅうクンクンしてるし、色も黒いからかコンビを組む女性刑事に「林黒犬」って呼ばれてる。

この邱澤がすごくいい。びっくりするほどいい。少しくたびれた感じがバンコクの湿度に合ってるというかなんというか。くたびれたハスキーボイスがセクシーだよ。雄っぽいセクシーさというよりも、結構ぶっ倒れるので、ダメっぷりが庇護欲をそそる感じでしょうか。

年下女刑事どころか、女子中学生にも可愛がられてたじゃないですか。二人とも庇護してたでしょ。

能無しセクハラ男の唐仁は3の途中でお亡くなりあそばして、ぼんやりしてる秦風と、ぼんやりしてる林黙のぼんやりコンビに変えたほうがいいんじゃなかろうかと思うくらい魅力的でした。

ひょっとすると、檀健次が2020年のロックダウン中に上げてた、日焼けして(というよりも、光の具合や、フィルターその他がかかってると思うけど、あれが元々の地の色に近いんじゃない?)ヒゲまで生やしてた顔を見たときに、邱澤?と思ったことがあるので、そういうことかもしれません。

そういえば、「懐かしの」が枕詞につく邱澤だけど、まともに出演作を見てなかったような気がします。「スクリューガール」を途中でギブしたような感じ。普段の邱澤はそこまで好みではない。私はあまり俳優さんに道徳を求めないけれど、共演相手の女優さんに猛アタックをして相手が振り向いた途端に飽きてポイってしちゃうという、渣男だとと何人にも言われてたのも、ラブコメの王子には似合わないですし。ただ、30代後半から演技の評価がぐっと上がった人のようなので、いくつか見てみましょうかね。

張鈞甯は、なぜ側室とか愛人みたいなイメージの役がここのところ多いのだろうか。ご本人は真面目さんどころか、台湾や中国では実際にはそういうことはなくても匂わせて話題を作ろうとするくらいなのに、大抵潰していくので、むしろ男嫌いではなかろうかと思うほど。だから、逆にそういう役を当てやすいのかもしれない。さて、今回は悪女か聖女か。コメントに流れていたのが東野圭吾の「白夜行」で、そんな感じよね。あれは読んだ。

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ありがちなファムファタールということです。

このシリーズは、1だったか2だったか、盗作?と囁かれるところがあるから、そういうもんです。

野田昊を2と3で演じるのが妻夫木聡。本作の3話(9集以降)で弟の野田昊二を演じるのが陳哲遠。そうです。殺破狼で檀健次とCPというわけで、実は邱澤よりも陳哲遠でした。

サバゲー系eスポーツ大会と、5年前の事件とー、という感じで、邱澤の2話目までと全然関係なければ、2話には出てくる「Q」もない。んー。オープニングで8集までは邱澤が「化学教師だったが、名探偵なのである」だし、一応バンコクの話なんですよ。で9集からは陳哲遠が「やっぱり唐人街探案」っていうんだけど、公海上の島が舞台だし、バンコク関係ない。最後が高雄なんだけど、なんと「中国台湾警察」が出てきたりと、いちいち逆撫でしてくる。

「中国台湾警察」ってところは、制作者側・出演者に入っている台湾組への踏み絵なんですよね。8集目まで邱澤と張鈞甯という台湾組が実にいい仕事をしたので、入れざるを得なくなってしまったとかですか?

これ、ひょっとしたら5年後くらいの日本人出演者にこういう、踏み絵になりかねないなあと危惧するのだけど、ナチスの例、ハリウッドの例をあげなくても、エンターテイメントはプロパガンダの重要なツールだよね、ということで。

で、唐人街シリーズは「中国国外」のチャイナタウンが舞台なんです。つまり、バンコク、ニューヨーク、東京と、中国国外でしょ。つまり??この論理でいくと、高雄は「中国国外」ということなんですよ。プロパガンダなら、論理を一貫させようねえ。本作は、下手すると制作側・9集以降の出演者をパージするときに使われかねないなあということでもある。9集以降では、そこが一番ハラハラしたぞ。

唐人街探偵 東京MISSION(唐人街探案3)

舞台は東京。日本ロケです。

そのため、日本公開という話ですが、これまでの中で一番つまんねええ。

探偵物は警察も検察も裁判官も弁護士もなにもかもコケにするのが面白い。しかしながら、現代中国を舞台にすると支障があるため(検閲を通らない)、このシリーズは舞台を外国にする。

外国(=中国街)に住みながら、中国にゆかりのある人物の犯した(巻き込まれた)犯罪をテーマにするのね。それも、その地に住み着いてる人。日本の場合は帰国した中国残留孤児がテーマ。

そこに問題があるといってるのではないし、日本の警察も検察も裁判所もあんなもんじゃないですよね、というのは日本の刑事物探偵物がちっとも現実の刑事訴訟法や、日本の警察組織を反映してなくて、本作と目くそ鼻くそレベルだから、そこは問題ではない。

そんな枝葉の問題ではなく、根本的な問題。ストーリーのクオリティであったり。演技であったり。

これまでの中で一番つまらなかった。もう、何あれ。

日本語は私の第一言語だから気づきやすいのだけど、日本人の台詞回しが、もう!ひどいの!

演出が中国人だから仕方がないのだろうけれど、もう、なんで?なんでそんなにみんな大根になっちゃうの?しかも多くが中華圏とお仕事してるのに。

妻夫木聡は「黒衣の刺客」で中華圏とお仕事してたよねえ。これは比較的キャラもあって許せたかな。しかし、もっと演技できますよねえ。あと、まともに見てない間にすごく老けた。自分と年齢が近いだけあって、頭を抱えたよ。

染谷将太は「妖猫伝」で劉昊然と共演していたので、多分そこからゲストだったんだろうけれど、なんで染谷将太の台詞回しの、最期のところが気になるレベルなんだ。学芸会にまともな俳優が出てきたかと思ったら、その俳優まで学芸会になったのなんで?

長澤まさみも中華圏とは縁が比較的深い女優で、「ショコラ」(台湾ドラマ)と、監督は日本人だったけど中国ロケだった「キングダム」。台湾ドラマは見てないけど、キングダムはひどかったね、そういえば。でもあの中で長澤まさみだけだったよね、真っ当に演技ができたのは。なので中華圏の進め方に比較的慣れた人たちを持ってきたのはわかるんだけども。あの法廷での演技は、ない。

浅野忠信も、オーバーな演技を求められたのは理解できるんだけど、雑すぎません?

というわけで。

バンコクパートで一瞬出てきたロイ・チウが一分も出演していないのに、キャラクターのぶっ壊れぶりを推測させてくれたのと、その直後の張子楓のキモさですね。満足できたのはこの二つだけ。合計3分もないんじゃないかな。あ、もう一つ、劉昊然のスタイルの良さ!同じ人類?東アジアのモンゴロイド!?!?ってくらい良い。妻夫木聡も、染谷将太も浅野忠信も、スタイルがぜんっぜん違う。

バンコクからスタートした話がバンコクに戻って調子を取り戻すのは正しいんでしょう。こうしてみると、張子楓と長澤まさみがどことなく似てたのにびっくり。

次はロンドンということですが、もうパスかなー。Qの話もどうでもよくなってくる。

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ワン・バオチャン, リウ・ハオラン, 妻夫木聡, トニー・ジャー, 長澤まさみ, 染谷将太, 鈴木保奈美, 奥田瑛二, 浅野忠信, シャン・ユーシエン
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ドラマ版唐人街探案2

ロイ・チウで戻ってきたよー。2024年だけど、監視カメラには2021年と書いてあった。撮影場所は深圳らしい。なので、いろんなところにモザイクがかかってます。

「天使の旋律」は、天使療養院という精神病院の事件。

林黙は潜入するのだが、起きた殺人事件の裏に「桜花」と呼ばれる若い女の入院患者がいることに気づく。

で、出てくるのが、あの、リン・ホン!熊ちゃんよ。熊黛林が「中国香港」になっちゃってる。相変わらずスタイルが良い。

「悪魔の呼吸」は静心会という新興宗教の事件。

林黙は近所で起きた弁護士殺人事件の捜査中に、静心会が関わっていることに気づく。

今回はなんとシェリル・ヤン!楊謹華ですよ!

日本人は多分オウム事件を思い出すよね。家族をオウムから脱会させようとする人が巻き込まれた事件、オウムの事件を暴こうとする弁護士の事件…。謎の化学物質「悪魔の呼吸」はもろに「バナナフィッシュ」だけど、オウムは化学物質「サリン」を使ったよね…

しかしまあ、年下の女の子に懐かれる林黙だこと。わかる〜。まじでたまらん…ジャックジャー(トニー・ジャー)までも懐いてないか…?KIKOもかな?

「遊園地」はKIKOの物語。2018年、林黙はまだアイヴィーと一緒にいる…舞台は今回は「Panoport」という街の設定だけど、モデルは香港だし、以前は「香港のハッカー」として現れてた。

ただし、風景のロケ地もしくはセットで風景を作るときに参考にしたところはおそらくマカオ。香港ではなさそう。

このネタ、アイヴィーの事件でもやったやつの二番煎じでは?と思っちゃった。ら、やっぱりアイヴィーwww

こっちは香港から鐘鎮濤(ケニー・ビー)や翁紅。チャラ男を演じてた王以綸くん、えくぼがかわいい。

主演は尚語賢。見るたびになんか同じような雰囲気の女の子を演じてるけど、KIKO、良いよね。

でもやっぱり、演技は栄梓杉の方がはるかにうまかった。

「黄金」は、KIKOはニューヨーク・東京と、秦風らと行動を共にしてPanoportに戻ってくる。なので、2021年でしょうかね。「遊園地」で使っていたWipayが舞台。

アンドリュー・リン、テレンス・インが揃うと、こりゃどっちがどっちだ、やっぱりテレンスだよねwwwなんだけど、やっぱりテレンスがテレンスで。

コメント

  1. […] 先日見た、「侍神令」に「唐人街3」の出来があまりに悪かったのだけど、これはステージが変わった感じがする。 […]

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