オリジナル・シン -原生之罪-

スポンサーリンク

オリジナル・シン -原生之罪-

チー・ジェンは母子家庭で育ち努力の末、弁護士になるがその資格を奪われ、今はクラブの支配人をしていた。ルー・リーは警察学校に進み、優秀な成績で卒業。その後、そのまま捜査局に配属され、今は捜査チームの隊長。対照的な2人だが、ある事件の捜査にチー・ジェンが協力したのをきっかけに、チー・ジェンは警察にスカウトされ、2人はタッグを組むことに…。しかし、2人には20年前の連続殺人の犯人であるルー・リーの父に殺された被害者の1人がチー・ジェンの姉だったという因縁があった…。

2018年 原生之罪

感想

中国語で見てるのだが、これなら日本語字幕をつけてもそれなりに、と思ったら入ってたではないか。なのに、IPブロックされてないんだが、それは相変わらず配信プラットフォームがあそこだからなんでしょうかね。

Amazon Prime&配信直行で、ディスクはない模様。Prime直行だと、うまく貼れないんだよ。ということでどうぞ。尹正さん、今回は刑事です。相変わらず顔色が悪い。

クライムものなら、香港が得意。というわけで、資本は中国。ただし製作者の多くは香港系です。香港製ではないので「(中国香港)」が名前の後につけられるから、余計に目立つ、香港の人たち。

舞台は、「樺城」という都市です。皇宮警察があったり、そこはかとなく植民地の気配が濃厚です。国は「蘭雅」という国で、これまた架空です。一応、公用語は中国語で公用文字は簡体字っぽいんですけどね。画面を伝ってくる湿度。香港よりも南なんだなあ。ロケ地はマレーシアです。「唐人街」のドラマ版を見ていると、「原生之罪っぽい」というコメントがあって見始めたのだけど、あれは多分タイロケで、こっちはマレーシアロケ。なので多分「東南アジアの湿度」と、中国本土の普通話とはすこし違うエキゾチックな中国語が多少そういう感じだったということなんだな。(ストーリーの方かと思ってたんだ)

音声もアフレコではなくて、オンレコなんだろうな。古装劇ではありえない、脇役のアクセントがマレー語かしらタイ語かしらという、エキゾチックさ。これもまた「中国語」のdiversityなんでしょうね。

現代劇では、なぜか中国ドラマの中国人の名前はカタカナ書きということになってるんでしょう。

ルー・リーは陸離。チー・ジェンは池震。というだけで立体的に立ち上がってくると思うんですよ。

弾幕字幕で見ると、「こいつが悪人」とかいろいろバラされるんだが、「こんなに親切な大学はない」とか中国人のコメントを見るのも面白いんです。

日本ではおそらくありえないのが、無実を訴え続け、再審請求をしている連続殺人事件の被告人の家族が刑事になること。その連続殺人事件の被害者の弟が弁護士になるのはいいんだが、犯罪を犯して弁護士資格を剥奪されたのを刑事にリクルートするところ。しかも加害者とされている人の家族と、被害者の家族がコンビって厳しいでしょう。それを乗り越えるからBL気味なんですけれども。

多分中国でもないんだろうけど、これは架空の国家だからいいんでしょうかね。

ルー・リーを演じる尹正はいつ見ても「読めない顔」「眠そうな顔」の男になってしまう。表情を消しても演技ができるのはすごいし、全部同じ演技だというつもりもないのだが、もう少しバリエーション豊かでもいいんじゃないかと思うんだ。

翟天臨は人間の感情を表現できるというか、チー・ジェンのキャラが人間らしい人なのよね。で、見覚えあるんだけどなあ、って誰か思い出せなかったけれど、軍師連盟で楊修を演じてた人か。

チェリー・ガンって、「狂舞派」のあの子か。水商売系の、お金は全部ダメ男に突っ込むような女子っぽさがとてもいい感じ。八重歯なところとか、下町の子を演じさせると水を得た魚なんだな、きっと。普通話が多分広東語に多少引きずられてるのだけど、そこもまた南国風のエキゾチックさが良いですね。

バイ・ビンの事件は、伏線が全部回収しきれてないのがなんだかね。第二シーズンがあるんだろうけれど、ルー・リーの父親の事件の伏線だけを残して、全部回収しておいてほしかったわよ。

ディスクはなく、配信直行パターンかな。

タイトルとURLをコピーしました