私が大王!?愛しいあなたは我が家臣

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周の都きっての女料理人・妲喜(だつ・き)は、無類の美男子好き。高すぎる理想のせいで運命の人に巡り会えずにいたが、ある日、町で見かけた青年にひと目惚れする。相手が一品侍衛の少雍(しょう・よう)だと知った妲喜は、自分も宮仕えの身となって宮中に入り込み、彼に接近しようと企むのだった。しかし、いざ宮女になってみると、後宮を出ることは厳禁、外部の者との接触もご法度なのだという。しかし、それで諦める妲喜ではなかった。運よく宮中の地図を手に入れた彼女は、夜の闇にまぎれて、一路少雍のもとへ。少しでも近道をしようと縄を使って城壁をよじ登る妲喜だったが、よりによって大王・姫満(き・まん)に見つかり、逆賊だと勘違いされてしまい…。

大王不容易 2017年

感想

うむ。

これ、できたら、ネタバレ一切なしで見たほうがいい。ネタバレの仕方によってはひっでー話扱いされてるから。

私は…むしろ好きだった…。かるーく見られる中にメッセージをどーんとぶちかます「虎われて」のようなものじゃないです。もっと軽いお話。あとやりたいことが見えちゃった。

20話しかないんで、アマプラで見終わってから戻ってきてよ。

見たね?見終わったよね?

于正のやりたいことって、結構わかりません?あっこから取ってきたね、こっちからだね、な「月下の恋歌」もそうだった。それが良いとは言わないけどさ。

本作も、あれやりたかったんだね、というのが見えるような気がするわけ。

まずはね、とにかく白鹿を愛でる話ですよ、これ。本当に、この人を売り出すための作品だったねと思った。

白鹿は、ここのところ于正が猛プッシュしてる女優さんで、李一桐となんか似てるよねというイメージだったけど、李一桐よりも笑顔が張り付いてない。

大王が中に入ってからは、キリッとしてて大変良いんです。美貌と雄々しいところがバッチリ合ってて素晴らしい。(現代パートでは健康的な色黒さ)

大王を演じる張逸杰は、現代パートでは間が抜けた感じではあるけれど、古装では割に良い感じ。于正はとんでもない美男子をぶちこむことがあるけれど、これは白鹿を売りたかったんだなってことで。張暁だの許凱クラスの美男子に引きずられないようにした感があった。

これまでもいろいろ見てるみたいなんだけど印象にない。明妃伝で女医さんの子ども時代に死んじゃうお兄ちゃんだったと聞けば、そりゃ記憶にないかってなるか。ただ、術が解けて母后のところにいたところは、妲喜が入っているときみたいだった。

白鹿ほどのキャラの演じ分けができていないかなあ。

男女が入れ替わってからは可笑しいねえでいいんだけど、西王母がああだこうだから現代に行くのが辻褄が合わないんでしょ、そうでしょ。

これ、2017年公開なんですよ。それを考えよう。中国作品なので。

おそらく。元々は、現代のイケメン好きの女の子がタイムスリップして女官になって周代の王と恋に落ち、帰ってきて漫画を描いたら大当たり、そこに周の王さまがやってきて…なのよ。帰ってきて漫画を描くかどうかはオリジナルにあったかは推測できないな。

タイムスリップして女官になって皇帝と恋に落ちましたって、モロにジャクギのバリエーションだよ。多分。

「姫満」という周の王さまがいたんですよ、本当に。封神演義の、殷を滅ぼした周の武王(姫発)の子孫の、周の穆王が姫満。お母さんとして房太后がいたでしょう。本当に母親は房氏。伯父を殺したかは別として。「周」です。しかも、穆王には西方で西王母に会ったという話まである。西王母というのは中国の神さまの一人で道教の一番の神さまの一人ですよ。

https://baike.baidu.com/item/姬满/3575683

殷(商)最後の紂王の息子の武庚の名前も出てきたでしょ…。羽族は九州シリーズかな。

封神演義というと、悪女妲己はdá jǐ。本作の妲喜はdá xǐ。妲己というと伯邑考の羹(あつもの)に酒池肉林じゃないですか?妲喜が料理人ってことで、そういうシーンがあるかな?とは思ったけどなかった。初めのセリフに「妲己じゃない。妲喜だよ」だって否定してみせて、見ている人に「封神演義の妲己」を強く意識させるわけです。

妲己が周に出てきたんだよ。それだけでコメディじゃん。

于正は、ジャクギを周と封神演義の神仙の話でやりたかったんだなって思ったのよ。男女の入れ替わりも組み合わせてさ。白鹿も出演している作品で、なぜかお蔵入りになってる「朝歌」という作品があってるんです。撮影は多分本作と同時並行か、前後かしてると思う。これが封神演義の、殷(商)の話ではなかろうかと思われるんだよね。多分あの頃于正の頭の中はそういうことになってたんでしょう。

于正なので、見たことのある顔がいくつもある。この人とか。

でね、2017年を思い出そう。ジャクギが2011年。そのパロディとしてタイムスリップした男が女になってた太子妃が2015年。太子妃が大当たりしてしばらくしてから、タイムスリップ禁止令が出てるわけです。ちょうど2016年とか2017年とかだよ。

本作が出る頃には、タイムスリップ禁止令が出てるから、「ゲームの中に入ってしまいました」に「変な能力の使える架空の国に入ってしまいました」に「自分が書いた脚本の世界に入ってしまいました」なわけです。

タイムスリップ禁止令の前に撮影に入っていたかいなかったかは知らないが、突然現代に入るのは多分その名残なんだよ。ただし、漫画から出てくるから、古代の穆王じゃないよ!タイムスリップじゃないよ!ってことかな。

で、「机洗の甘い生活」って本編が終わった後に毎回入るじゃないですか。机は機の簡体字でjī。姫のピンインがjī。洗のピンインがxǐ。喜がxǐ。何が何だかわかんなかったんだけど、最後まで見たらわかるよね。漫画家白鹿の描き始めた続編だね。二人は入れ替わりながら、「漫画家」が「大王」を養ってるってことなんでしょ。だから外出のシーンが一切なかった。

あ、笑ったのがこの人。

悪人顔www金瀚www。もう、嬉々として演じてるんだけど、「今夕何夕」では2017年公開の本作から年齢を重ねた感じがないですよね。

でも、于正はこの直後に「延禧攻略」の撮影に入るのだけど、フィルターの掛け方なんかも変わったなあって。誰かに任せるようになったということでしょうかねwww

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