骊歌行

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はー、ようやくきた。久しぶりに檀健次の追っかけです。ダイエット前なので、ムチムチぎみで可愛い。ちょっぴりだけむちっとしてるほうが彼はキュート。

しかも、健次は原音!于正わかってるー。ごくまれに??思うけれど、まあ、そういうこともあるんでしょう。忙しいお人だから。

作品としては、悪くないんだけど、なんか今ひとつ。と言ったところかな。

中国ドラマは、お蔵入りがあるからヒヤヒヤしたぞ

本作は難産だったのよ。「延禧攻略」(エイラク)がヒットして、そのままプロデューサーの于正が雨後の筍を狙って二作の製作を発表しました。片方がエイラクを演じた呉謹言と乾隆帝を演じた俳優で作った秦の始皇帝の母の「コウラン伝」。もう片方が富察傅恒を演じた許凱を起用した「盛唐攻略」。これが本作です。

撮影は2019年の夏。

于正は自分の事務所に俳優さんたちを雇ってて、しかも同時並行で何本も作っていくから、キャストを被せてくるのもあって、エイラクに、「鬓边」とキャストは結構かぶります。于正のところだと端役でもそれなりに食っていけるんだと思う。(于正の傘下ではない)健次も李澤鋒も程楓も「鬓边」組ですしね。本作と(完全にではないだろうけれど)「鬓边」は撮影時期が少し被ってるのではないかと思うんだけどな。 

「盛唐攻略」でとして始まった撮影が、が撮影終了段階でのタイトルが「大唐女儿行」になり、編集作業中にか、タイトルがさらに「骊歌行」になってキャラクターの名前が変わりました。さらに于正が過去のパクリを認めて騒動になり、本作は于正のところの製作会社ではあるけれど、プロデューサーから「于正」の名前が消えてると思う。

公開が2021年の春から初夏なので、撮影完了から約2年です。撮影期間はこのクラスの作品では100日前後が平均的でしょうか。本作は戦争シーンがあるので、そこはどこかで撮影でしょうかね。主演含めて55話全てのシーンにずーっと出っ放しというキャラは少ないから、同時並行で何シーンも撮影していくんでしょう。キャストとスタッフでダイヤグラムを組むような人がいるに違いないと思ってる。于正のすごさは、それを何本も並行して企画して、それなりのクオリティでだしてくるところではないかと思う。

中国ドラマは、撮影を完全に完了して編集作業後に検閲を経てから公開(VODでのネット公開・テレビ放映。同時に行われる作品もあれば、ネット公開後にテレビ放映されるものもある)というステップを踏みます。現代劇はオンレコが多いですが、古装劇はアフレコなので古装劇の場合は、声を入れるというステップも存在します。それでも一年後くらいには公開される作品も少なくないのに撮影完了から約2年だと、お蔵入りを覚悟し始めるんですよね。

檀健次は元々は「呉王李恪」だったのが「周王」に名前が変わってます。

元々60話か70話という噂が、公開されたものは55話になりました。55話は中国ドラマの中では普通のサイズなので、特に大幅に刈り込んだというわけでもなさそうです。46分から49分くらいの尺だったかなあ。日本のテレビで放送するときには43分から44分の尺になるので、46分を44分にカットすると、55話で110分ぶんがカットされそうですね。

再編集で何話かまるっとカットしたというよりも、各話で2-3分ずつくらいカットしてまわったのではないかと思うほど、話の展開スピードが速い速い。結構なドタバタコメディです。しかし、あちらこちらに悲劇のタネが撒き散らされてて、きちんと伏線も回収して回ってくれました。続編があるでなし、きちんと回収できない作品もないわけじゃないから、伏線を回収してくれるのはとても大切です。中国ドラマは、盛り上げに盛り上げておきながら落っことしていくのが得意なもので、40話過ぎたあたりから、毎回平均して1人はお亡くなりになりました。中国ドラマはそうこなくっちゃ。

もう一つの中国ドラマの性癖ですが、初期彼氏ではない人とくっついて終わることも多いので、周王とくっつく可能性はあるのかな?と思ってたのだけど、李一桐が「あの人(周王)だけは誰ともくっつかないのよ。孤独よねえ」って笑ってたので、傅柔と周王がくっつくパターンじゃないのね。というのはわかってた。でもあの最後のシーンが気の毒で。泣ける(とても良い)

お話は。

さて、お話は、舞台は李世民(仮)の時代のこと。大将軍盛骁靖(鲁国公)の郎君(お坊ちゃん)、盛楚慕は甘やかされたお坊ちゃまくん。坊ちゃんはメンツを失って長安から広州に逃げて行くと、绣染(染色と刺繍)を生業とする傅家の次女の傅柔を見初める。傅柔に良い顔をしようと一生懸命な盛楚慕だったが、長安での悪行がバレてしまい、叩き出される。それでも、盛楚慕は必死で兵法や武術を学ぶのだが。

というところで始まります。まあ、55話なので登場人物が多い多い。お母さんはいいとこのお嬢さん育ちっぽいのに、「舅舅」なのでお母さんの兄弟らしい無敵山荘の主人がやたら怪しさとか。やたらめったら、傅柔がフォーリンラブされてメアリー・スーっぽいとかツッコミどころはあるけどね。

広州は三国時代の呉の頃から発展しはじめ、東南アジア交易の拠点でした。傅柔は一気に大海原に行ってたけど、まだ珠江だと思う。広州から香港まで、小島が多いのよ。そこに海賊の根城があったんだろうなあって。ほんの少しだけどあのエリアは、広州・香港・マカオと土地勘があるので、より楽しい。ただし、長安と広州ってしょっちゅう往復していたけれど、今でも飛行機で二時間以上かかりますよ!あの海はかなり南方のように見えたけれど、どこでしょうね。広東省か、海南島か。それとも広西か。

李世民時代設定なので、日本ではまだ飛鳥時代です。白村江の戦いは息子の高宗時代なので、それ以前。649年に李世民が亡くなるのでその前夜というと、645年大化の改新。

女官ものなんだろうな

傅柔は、烏帽子の原型みたいなやつを被ったりしているので、男装の麗人かと思ったら、そういうわけじゃないです。どうも壁画か何かに、小柄でなよっとした絵があるようで、これは女官だろうということだったんでしょうね。このお話の世界では、女官はみなそういう格好をしています。「ぬーびー」とは言わず、「微臣」を自称してた。(日本でも平安時代に、小柄な「男」が顔を檜扇で隠してて、これは男装した女官だろうと考えられている絵があるんですよ。)

さて、肝心の檀健次の演じる周王は、傅柔に横恋慕。二番手くんです。お邪魔虫です。傅柔をたまに救ってくれはするけれど、下心を隠しもしないのでパワハラ・セクハラ上司じゃないですか、もう。でも少女漫画だったら、一番手くんキャラですよ!だって皇子ですよ!?とは思うけれど、嫌いなのね。パワハラ・セクハラをかましてくる一番手くん皇子って。相手は女官なので、弱い立場の人を口説こうと思ったらそうじゃないでしょって思うの。ところが、前半はそれなりにコメディ担当。中盤過ぎても、いい人(パワハラ・セクハラをもっとかましてくる楚王という叔父さんがいるからね)で、傅柔の良き理解者(だから、楚王みたいなのがいるからね)です。お友達で終わり。最後には傅柔は周王とはきちんとお別れもせずにさようなら。かわいそうに。傅柔は度々周王を頼っていたのに。顔妃が実権を握った段階でも、周王を敵とみなしたわけでもないだろうけれど、あの母と子はそれなりにべったりだったので、中立よりも敵側とみなさねばならなかったのかもしれないなあ。って思いました。

傅柔、自分では一途な方だと思ってるだろうけど、そこまで一途でもないような気がする。

周王ったら、宮廷では太子と冷戦中です。周王のほうが優秀なので、太子がひねくれる。周王の生母の顔妃は皇帝の寵愛が深いけれど、子は周王一人。周王の大好きだった乳母はアレされたのに対して、太子の乳母だった方は、司徒尚仪(姓が司徒だと思う。尚侍は女官頭みたいなの)として後宮に権勢を振るうということで。あの皇后、結構アレですね。司徒尚仪、亡くなっちゃうけど。

傅柔が宮中に入ったばかりの頃には、司徒尚仪が権勢を振るってたけれど、尚仪(=尚儀)の上に尚宮がいるのね。で、傅柔はそこまで上り詰める。中盤過ぎて、傅柔がそのまま則天武后になるパターンでは?と思ったりはした。

話は周王に戻るけれど、中の人がらみならば、「三国機密」では曹丕の剣舞のシーンが二回あって、結構長く舞ってたらしいのだけど、本編で使われたのはほんの少し、さらにビハインドシーンでも早送りという扱いを受けてました。それが、39話の頭の方(太子は足が不自由なのに、周王は美しくたくましく素晴らしい。ひょっとして廃嫡と周王の立太子があるやも、とママが満足してるシーン)で、結構長く剣舞してたんですよ。本作、意外に引きで撮影するシーンが多くて、剣舞の引きのシーンまで健次だったかはわかりませんけど、パキッパキに踊れる人ですし。その前の方でも、銭長史が殺されてしまったと泣くシーンで、「曹植の詩は不吉だった」と言ってたんだけど、以外に本作、機密の曹丕ちゃんが好きだった人が演出組に入ってるんでしょうか。彼はプロ受けするのに人気が伴わないという人だったし、本作が2019年の撮影なので、2018年公開された機密の何かを見て周王をオファーしたくらいのスケジュール感かもしれません。(どうも、鬢辺よりもこっちの方が先にオファーがあったらしいことを、鬢辺のインタビューで健次が答えてた。)

そもそも、皇后と顔妃がどっちもねえ。後宮ものが禁じられたからさ。ということかしら

実は「延禧攻略」と「如懿伝」のヒットを受けて、後宮ものはいけませんと言うことになりました。それで、後宮のお妃たちの話ではなく、本作では女官の話ですよ、ということなのかな。しかし、皇子たちの争いには、その妻たち、そしてその母たちの争いがはいってきますよね、ということで検閲をパスした模様です。

皇后は、ただの晋王だった頃に初めて側室として与えられたのが顔氏だったし、その産んだ子があまりにも優秀で太子を脅かすと思ってるので含むところがあるんだろうけれども。そこが人間的というか、小賢しいというか。争いの種は早いところ摘み取ってしまわねば、になるけれど、多分そういう人の息子だから、だめなんだなあ、太子。過保護なママに潰された男の子って実際に何人か知らないわけじゃないです。まだ真ん中の韓王の方が太子よりも出来が良い。

(皇后は顔妃をさっさと毒殺して、周王ちゃんを奪っておけばよかったんじゃないかと思うんですよ。)

太子妃は、韓王府と傅柔のおかげで太子妃になったのだけど、この人の嫉妬と小賢しさが大変大変。太子、母と妻の小手先の小賢しさに振り回されるね。太子は太子で伎人♂と遊ぶのが好きなんだけど、どう考えてもこの太子は女性よりも男性が好きですよね。男性が性的に好きというよりも、ホッとするんだと思う。wiki情報ですが、モデルになったお人、やはり美男を寵愛しておられたんだそうですよ。wikiなんで、眉毛に唾つけてね。同じく長孫皇后の生んだ弟の魏王と競ったということで、おそらくこの魏王が韓王なんだな。本作では「素行の悪い太子」という理由のうち、かなりの部分が短絡的な太子妃にありそうな。李澤鋒が不安そうな顔で太子を演じていたのはいいですね。

中盤過ぎて、正体のよくわからない覆水(死んだ伎人♂との一人二役)に、太子と太子妃はめられていき、そこに韓王夫妻も皇后も巻き込まれていっているのに、太子は覆水をそばに置いてしまう、って悲劇の伏線の回収が始まってるのが大変よろしい。

ばっさばっさばっさばっさ死んでいくのもよろしくてよ。40話くらいから平均して毎回一人は死ぬ(会話の中で死んだことがわかることすらある)ので、そうこなくっちゃ!

顔妃は聡明なはずなのに、皇后が死に、太子と韓王が相打ちになれば、自分の立后と周王の太子冊立の可能性があると小賢しくなるのも人間的だと思いましたね。

この、三人の皇子たちの悲劇は、身分に合わず凡庸な子の悲劇(=太子)、任地で平穏に風流に暮らしていれば避けられただろう悲劇(=韓王)、良い子の悲劇(=周王)ですかね。

そういや、長孫無忌らしい人はいなかったよね。

ここまでスルっと流しちゃったけど、許凱は富察傅恒よりも、この盛楚慕の方が出来が良かったんじゃないでしょうか。

コメント

  1. […] 健次は先に于正の別の作品にキャスティングされていたからか、香香役をさがしていた于正と話して決まって「じゃ、明日横店に来て。他の出演者も集まることになってるから」と言われてほとんど準備期間もなかったらしいのに。2015年の努力が実ったのね。 […]

  2. […] 皇后ら、「本宮」が一人称になるお妃たちへは、「娘娘」(にゃんにゃん)をよく見るけれど、「骊歌行」では皇子たちへと同様に「皇后殿下」と呼びかけた。 […]

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