江湖で事件解決を担う組織「神機谷」。その谷主の簡盡歓が8年前の激戦で死亡した。彼のひとり息子・簡不知も重傷を負い記憶を失くしたが、誰かも知れない悲劇の元凶は姿をくらました。証拠によると、事件の当事者は寒月山莊の李荘主、燕州の白草折大侠、常楽賭坊の唐名人、そして遼東鏢局の王鏢頭であり、4人とも生存しているという。簡不知は彼らのもとを順に訪ね、事件の真相を探ろうと旅に出るのだが…。
侠探简不知 2020年
感想
期待せずに見たら結構面白い。
原作があるタイプかと思ったら、どうもオリジナルらしい。
面白い設定なのは、始皇帝による統一の後に、諸氏百家は「江湖」の人になったという点。
うちは「法家」とか。江湖の記録係とか面白いねえ。
4話から5話で一つの事件を解決し、最後の神機谷の虐殺事件の真相に迫っていくので、高速解決すぎず、ゆったりすぎずで良いんじゃないでしょうか。
ただ、簡不知と趙我還の義兄弟のシーンってどう見ても結婚式…
あ、2020年の4月公開だから大丈夫だったのか。山河令事件は2021年だから。
人誑しな簡不知ちゃんがひとりずつ仲間に加えていって…最後に神機谷の虐殺事件の謎が解けるのだけど、最後の最後の5分でひっくり返る。一応、シーズン2が予定されているようだけど、あるんだかないんだか。キャストが入れ替わっても変ではない感じ。
簡不知ちゃんを演じた于済瑋くんもかわいらしくラストの方の顔も大変よろしい。脳筋趙我還を演じた王燕陽が趙我還のキャラのせいなのか雑に見えたのが残念。特に趙我還と明月のシーンがかなりもたつくように見えた。
展十七のと簡不知のシーンは割に良かった理由は、常識のぶっ壊れた展十七というキャラクターでもあるだろうし、王若珊がちゃんとアクションができるように見せられてよかったからかも。
意外なほど、本作はちゃーんと武侠で、アクションがキレキレなんですよ。
↓は重大すぎるネタバレなので要注意。反転させてね。
「王画」は記憶を失った「簡不知」だなと思ったらやっぱりそうだった。白草折の覚えた恐怖を思うとぞっとしたねえ。この件だけど、最後の東瀛人のところと、本物の「簡不知」は幼い頃から東瀛にいると言うセリフから思うんだけど、この王画だった「簡不知」は「簡不知」本人なのでは?つまり「簡不知」が東瀛で誘拐されて薬漬けで操られた「王画」になる。そして事件後に「簡不知」として覚醒というパターン。シリーズ2を待とうかね。
最後までいったら、さっと3話くらいまで戻るとどうしてもあの人の顔を見ることになると思うけれど、面白いよ。ちゃんと気づけるようになってた。