中国で最初で最後の女性宰相・陸貞の物語。
代々役人の家柄に生まれ、母親を早くに亡くしながらも、善良で聡明に育った陸貞。
父親の商売を献身的に手伝うが、そのことが継母の嫉妬を買い、
ついには継母が父親を殺してしまう。
身寄りもなく、継母から逃れるためにも、陸貞は宮中入りを決意するー。
原題:陆贞传奇 2013年
感想
チャオ・リーインちゃんはかわいいですねえ。とはいえ、飛ばし飛ばし見たんだけども。
舞台は南北朝時代の北斉。かなり残念()な国ですが、舞にもなっている「蘭陵王」も北斉。Wiki情報では、女系で北斉の高氏の血を引く長孫氏が唐の太宗の皇后になって、高宗を生み、代々の唐の皇帝は高宗の子孫なので、というのはあるのかなーと。
・https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%96%89
本作は陸令萱という北斉の実在の人物をモデルにしていますが、史実からはかなりかけ離れているようなのでご注意を。(高湛と恋愛関係になさそう。)ただ、古来中国は則天武后(上にあげた高宗の皇后でした)にせよ、この陸令萱にせよ、政治的な女性には悪女として記してきたので、その実像は没後に残された「正史」からは読み取れないかも、とは思う。
「月下の恋歌」同様、楊蓉は相変わらずうまい。(ただし、飛ばし飛ばし見た)
鬼鬼もキュート。
衣装がちょっと凝ってて、女官の髪型がなんとなく、李氏朝鮮や清朝を連想させたんですよ。髪の毛を盛って、縦ではなくて横に広げて、顔の横にアクセサリーがくるところがなんとなく。どこまで再現しているかは別ですがね。確かに、北斉の都は鄴。沿岸部側、長江よりも北側なので、朝鮮半島や満州に近いなあとは思いました。
残念ながらDVDには日本語字幕がない模様。どうも、Amazonには、海賊版っぽいものも売られているようなので、要注意!