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宁安如梦

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長相思」に引き続き女一人男四人ものが続くねえ。

「長相思」の小夭と本作の姜雪宁の違いは、タフさですね。精神的なタフさがまるで違う。皇后のときだって、人生を自分でドライブした結果ですし。小夭の流されていくことしかできず、流されていく生き方とはまるで違う。長相思で小夭にイラっとする人は結構いるんじゃないかと思うけれど、姜雪宁のキャラはどちらかというとスカッとする方かも。

何度も繰り返される「你是我的(人)」がピロートークでも出てくるけど、返しがもう強い。強すぎる。36集、めっちゃ姜雪宁が強い。「你是我的」はとうとう「我是你的❤️」に変わって繰り返されるように。

谢危から見ると、この話は「琅琊榜」。まじ、らんやーばんなのに、仇でもなんでもない姜雪宁に引っ掻き回されてるwww。これ、いわば梅子が、らんやーばん1と2を一気にやってるのね…。いそがしいのに引っ掻き回されてもう大変。

オープニングは作家さん(白鹿)が出てきて「小説ですよー」と主張してるのは、タイムスリップも転生も禁じられてるからですかね。作家さんが出てきたせいで、「私が大王」を思い出してしまった。

同じく白鹿の「長月」の転生が許されるのは、あれは仙人の話だから??人間界での重生も禁じられてましたっけ?

お話は。

皇帝亡き後、谢危は皇后・姜雪宁を弾劾した。かつて姜雪宁は谢危の学生でもあった。後宮へ入り、権謀術数のかぎりを尽くして皇后に上り詰める。姜雪宁はかつて己が谢危の命を救ったことを持ち出して张遮のことを谢危に頼むと、自刃して果てた…はずだった。

めざめた姜雪宁は、自分が十八歳で長公主の伴読として後宮に入る前であることに気づく。そして、親友・燕临の家が滅亡する前だ。前回は皇帝が亡くなった後に、弟の临孜王が即位し、その皇后になった。今回はあの死に方は嫌…皇后なんかには絶対なるものか。必死で太子少師の谢危を避けようとするのに、長公主の伴読に選ばれてしまうし、琴が苦手なのに琴の名手の谢危の個人レッスンを受ける羽目に。

そして、20年前の平南王の乱で七歳で死んだ薛定非(燕临の従兄)の話が浮かび上がる。あのとき、平南王は先帝の病を理由に皇宮を囲み、当時の太子を探そうとまだ幼い子どもたちを三百人殺害したというのに、なぜその先帝が亡くなった後に少帝が即位し薛太后の垂簾政治の頃には何もせず、皇帝が成人してから動き始めるのか…。前世(中国語ではやり直しでも「前世」)では気づかなかったことに姜雪宁は気づき始める。そして、最愛の张遮が現れるのだが、

という、お話です。

感想

一話目の姜雪宁の死のシーンなど、結構暗い絵づくり多いし。張凌赫は冷たい顔をして、割に白鹿は前半怯えてる…んですけど、なんというか、ラノベですわね。悪役令嬢転生ものというか悪役令嬢重生ものというか「皇后になったらおしまいです。なんとしてでも回避します」みたいなタイトルの。

コメディかな?と思うのは姜雪宁が谢危を避けようとするのに出くわし、長公主(皇帝の姉妹)にはほとんどフォーリンラブされてやはり伴読になってしまうところとか。権謀術数を駆使して皇后に登り詰めた人なので、後宮のルールも、表の世界の律令も熟知してる。それを使って相手を追い詰めるところの、ちっちゃいくせにど迫力なところも(それで太后に「小娘のくせに生意気な」と思われてるんだけど)。

一人がやり直しで戻ってくるならば、他の人も戻ってても変ではないのでは?らしいんですよ。

誰が他に戻ってる人なのかと言う問題があるけど、私は、男四人つまり、谢危・张遮・燕临・临孜王が四人ともどこかの時点で、人生をやり直しはじめて姜雪宁を救おうとし始めてるのでは?と思う。谢危は積極的に関わることで。张遮は積極的には関わらないことで。燕临はまずは燕家の存続。临孜王は結婚しないことで。当たるかなあ…。

いや、谢危はやり直してないんだ。「苦果亦是果!」の後に、超びっくりしてたから多分やり直してないです。

でも、谢危は妙に女性教育に熱心で、「貞礼」だったっけ。女子に教育は要らぬと翰林(儒学者たち)たちがその手のものを読ませてることを知ったら、その学者を追い出してみたり。これ、お妃候補たちの教育でもあるから?

谢危が戻った人ではないと仮定してこの話を見ると、姜雪宁の話は横にして、「琅琊榜」ですね。谢危=梅子。皇帝が靖子かな。燕临はお誕生日の悲劇のあの子+らんやーばん2の主役じゃん。梅子がらんやーばんとらんやーばん2を一気にやってて、クッソ忙しいのに。郡主の代わりに未来から戻ってきた悪女がいて、これが単独行動してひっかきまわされてるのかwww迷惑www。そりゃ怒る怒る。しかもこの人、梅子と違って男よりも女が好きだし、この悪女に惹かれてるし。迷惑すぎるwww。谢危wwwがんばれ。

ラスト、谢娟なる人物が出てきますが、谢危の字は居安。娟の拼音はjuān。居安の拼音はjū ān。字を早く言っただけです。なのになぜに女編!?? なお、居安思危から取られてる。「安きに居りて危うしを思う。思えば則ち備えあり。備えあれば憂いなし」と続くやつよ。

张遮は姜雪宁が「私は戻ってきたのに。いい人になろうとしたのに(燕临は監獄に)」と言ってるところの反応。この人、鋭いキャラという設定なので、戻ってない人だったら突っ込むんじゃないかなあ。

燕临は牢獄で。「悪夢を見たのよ。私は皇后になろうとしてあなたを拒絶し、あなたは狂ったの…」という話をするとき「夢の中の俺は悪いやつだったんだな。そりゃ拒絶されて当然だ」と返すところ。明らかに戻ってきた人ですよね。

临孜王は、結婚式の時ですよ。新郎がわざわざ客(側妃の妹!)を探して二人だけで話をしてるところなんかそうじゃないです?「今回は結婚しない。長生きしろよ」みたいな。

ただ、白鹿も張凌赫もコミカルな役、コミカルな作品の方が本人の魅力が引き出せるタイプかなと思う。二人ともまだ若いんだし。

しかし、白鹿はかわいいのにど迫力。かわいさと迫力って、ここまでの美人だと両立するのね…。黎苏苏がスパダリすぎたけど、こっちの姜雪宁は元皇后が戻ってきたという設定が生きてる演技です。いやー、すごい。実に堂々としておられる。元気満満少女ではなくて、スパダリ(女)が演じられる女優って少ないのよ。どうか、ずっと女優を続けてほしい。歳を取ったら、例えば呂后をノリノリで演じてほしいタイプ。

張凌赫は、蒼蘭訣では 長珩仙君よりも蕭潤の方が良かった。ただ、かなりぴしっとした長珩・祁晓轩・谢危は全部演じ分けることはできるし。表情が「この子かわいいー」って弛緩してる宫子羽と、結構なキャラの連れ幅があるからか、表情をコロコロ変える演技は苦手かなと思ってたけれど、どうかなあ。本作では離魂病シーンのメイクも表情も怖い怖い(褒めてる)。キャラに幅があるから、ものすごく細かな感情の変化の表現までまだ見られてないな。何度でもいうけど、宮子羽の方がこの人の持ち味を引き出しやすいキャラだったんじゃないかと私は思うのよ。(あ、口ぽかーんの宮子羽。あれは多分本人の癖をそのまま使ったんじゃないかと思う。こっちではぴしっと閉じがちだけど、前歯がたまに覗いてる)

张遮を演じる王星越。最近割に見かける顔です。キャラは長相思の狐狸みたいなメソメソタイプではない。ただ、真っ直ぐすぎる人なので姜雪宁みたいに策略を巡らせるタイプの女とは一緒になれないよ。策略家の姜雪宁は、策略家の谢危がいいよ…。と思って見てる。姜雪宁が张遮のことが好きなのはわかる。张遮が姜雪宁のことが好きなのはわからん。

燕临を演じる周峻緯、気持ちのいいお坊ちゃんの燕临が闇堕ちするみたいなんだけど、闇堕ちは前世だから良いのかなあ…。なんかお坊ちゃん時代の演技が雑に見えちゃうんですよ。長相思の赤水丰隆が闇堕ちするような感じ?と思ってたんだけど、王弘毅の演技がどれだけ丁寧だったか思い知らされる。

長公主(沈芷衣)を演じる劉些寧はなんかみたことがあると思ったけど、見てない模様。おそらくこの人もまた成長するんだろうし、前半部分は十代半ばくらいの設定ではないかと思うのですけど、後半に期待だ。

薛姝を演じる葉晞月が、ぶちゃ…などと言われてたけど、悪女メイクのせいだと思う。演技も「〇〇ですのよ」的な口の感じなど、んー、頑張ってる感があるんだよね。実はこの人、女優は趣味でやってるらしく、本業は出資の方。で、5月に「技術的な問題で」とスタートしなかったときからこの人が人脈を使って公開へこぎつけたのだという話らしい。この人あっての本作だったんだそうな。「出資者なので自分が主演!」…ではないというのが、プロの金融ウーマン的な。いや、薛姝なしには本作成立しないから、キーパーソンを演じちゃうところが中国人っぽいと言うか?

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