「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」「ライズ・オブ・シードラゴン」「王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン」

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ツイ・ハークによる、ディー判事物シリーズ。シリーズ通してカリーナ・ラウの則天武后がいる。

ディー判事ものは確か全部読んでいると思う。ただ、記憶にはあまりない。

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王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件

相次ぐ謎の人体発火殺人事件に対し、則天武后はディー判事に早期解明を命ずる。彼を監視するチンアルらと互いに牽制し合いながらも、ディーたちは真相を解明していく。

原題:狄仁傑之通天帝國 2010年

感想

監督はツイ・ハーク(徐克)。


キャラクターはディー判事から借りているが、オリジナルストーリーらしいので記憶にないのは良かったのだろう。

アンディ・ラウはいつもの通り。

ツイ・ハーククオリティ?

ツイ・ハークらしく血湧き肉踊る活劇なのだが、CGを多用していて、それがプア。これが中国クオリティ、というよりもツイ・ハーククオリティだから仕方が無い。これに関してはあきらめの境地だ。ストーリーもえ?というようなものもそれはあるのだが、仕方がない。ツイ・ハークだもの。キャストを見れば悪役もわかるのだが、仕方がない。ツイ・ハークだもの。

見慣れた顔が、と思ったら、レオン・カーフェイ。怪演しそうでしなかったが、前半は良かった。
結局俳優の多くが香港組だ。資本は中国、スタッフ(もだろうね)とキャストは香港、というところだろう。いつもの。北京語なのが残念だ。ところで、アンディ・ラウは本人の声なのだろうか。

唐の時代にコンタクトはない。獄中のアンディは目に何を入れていたという設定なんだろうかね。

キーになる男装の麗人、チンアルを演じたのはリー・ビンビン。「僕は君のために蝶になる」とは異なり、キリッとしたクールビューティーだ。同じ人とは思えないほど。アイメイクをきっちりとしているのもあるだろうが、これが演技力なのだろう。それとも、現代劇が似合わないのだろうか。

天后(武后)のカリーナはど迫力だ。これはカリーナの声のように思えたのだが。

ミソジニーからの離脱

男装の麗人チンアルは則天武后の手足でもあった。則天武后のつぶやきは「女が帝位につくことに反対するもの」「女であるというだけで」というものだった。一般には則天武后は悪女とされるのだが、それは中国の伝統的なジェンダー史観に支配された認識と捉えることができる。けれど、本作ではディーは最終的には則天武后を一代限りではあるが皇帝と認める。中国では則天武后の再認識がされつつあるのだろうか。

思わぬ拾い物 陳暁

ここのところ、30代前後、香港ならショーン・ユー、台湾ならばヴィック・チョウ、マーク・チャオより下の世代の主役をはれる俳優がリディアン・ヴォーンくらいしか名前が挙がらないなあ、と思っていた。(だからこそ、二十代前半から半ばの俳優を「イケメン俳優」としてもてはやし、その後は手のひらを返してしまう日本から、動ける俳優を突っ込んでみたいと思うのだが。)そのリディアン・ヴォーンは東洋よりのハーフ顔ではなく西洋よりのハーフ顔だから役が限られてしまう。生で見たことのあるコー・チェンドンは善良そうだが、若い頃のショーン・ユーには足下には及ばないし、最近のショーン以上に洗練が足りない。たくさん人がいるはずなのに、大陸の男の子たちはファン・シャオミン、チェン・クン、リウ・イェまでさかのぼっても妙にもっさりしていて物足りない。

しかし、しかし、本作で「国師」を演じた「陳暁」という俳優さんは顔がちらっとしか出ていなかったが、なかなか。たまに全盛期のエディソン・チャンを連想させる。でも、もみあげはあった方が良いと思う。(って、「月下の恋歌」であのウォレス・フォにまけぬ美男ぶりだった)

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ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪

唐の皇帝が敵国に送り出した10万人もの水軍艦隊が、謎の黒い影の襲撃を受け全滅。海の神“龍王”の怒りを鎮める供物として、花魁インが狙われる。
都に赴任した若き判事ディー・レンチェは、司法長官ユーチと共に“龍王”をめぐる怪事件の捜査に乗り出し、インを奪いに来た鉄爪の怪物に遭遇する……。

原題:狄仁傑之神都龍王 2013年

感想

監督はツイ・ハーク(徐克)。「人体発火事件」に引き続く、ディー判事ものだけど、今回はディー判事の若い頃の話。前日譚。というわけで、キャストがぐるっと入れ替わります。前作がまだ「香港映画」の範疇にあったのに対して、本作は「中国映画」の方が強いかな。

前回から続いているのは皇后(則天武后)を演じるカリーナ・ラウのみ。

やい!ツイ・ハーク、何をする!オープニングの船のシーンは完全にCG。じ「スウォーズマン」シリーズを見た後だけに実にもったいない。「女神復活」のカジキ(の人形)に乗るブリジット・リンが面白かったけど、これはただのゲームみたいじゃん。こんなのが見たいんじゃないのよー。と叫んだ。

地図が立ち上がり、武器が浮き上がりって、これ、3Dで見ないとつまんないやつだと気づきました。
「3Dってすごいでしょ、でしょ、でしょ」とツイさんが言っている感じがする。新しいおもちゃを見つけて喜んでいる子供みたいだ。

アクションもCGを使いすぎなのが辛いですね。ユーチさんがぴょんぴょん滅茶苦茶な動きをしているじゃないの。チン・シウトンはもうツイ・ハークと仕事をしないのでしょうか。チン・シウトン&ツイ・ハークのコンビは最強だった。

キャスト

「安全牌」香港勢で固めた前作と異なり、本作はディーを演じたのが台湾系のマーク・チャオ。シャトーは大陸のケニー・リン。ユーチも大陸のウィリアム・フォン。北京語話者で揃えたね。そういえば、前作ではユーチがいなかったと思うのだけど。

マーク・チャオは終始抑え気味なのに自信満々。アクセルを踏みっぱなしの「痞子英雄」、自信のなさそうな「モンガに散る」そして本作ときっちりと演じ分けができているのが素晴らしい。特に脳みそは筋肉です!な「痞子英雄」と、頭脳派の本作ときちんと演じ分けられているのがいい。

ケニー・リン、可愛い。可愛すぎる。もう、これがよくしつけられている大型犬の仔犬っぽいのだ。しかもシャイなのね。女の子に慣れなくて、アンジェラベイビーを直視できないとか、ああ可愛い。こういう男の子大好き。「恋せよ姐GO!」も「ジャクギ」も弟キャラだったけど、今回は弟キャラなんだが一人っ子、というところか。

蠱を出す毒消しが童貞の尿って、まずはシャトーだっただろうな・・・。で、医者曰く、蠱を出す毒消しは童貞の尿である必要はない。大量の水。1日に3鐘でいいらしい。でもやっぱり、量が必要なので童貞の尿が一番らしい。
でも、シャトーなんだよね・・・アレは。

そういえば、この二人って、映画版の「痞子英雄2」で出てるコンビですが、前っ前違うから。

カメオ出演でチェン・クンがいるはずなのだが、これ、チェン・クンじゃん。あらいやだ。もう、気づいたらそこだけリピートしてみてるじゃん。チェン・クンの最高傑作かも知れない。

このアンジェラ・ベイビーを見ているとやっぱり、ジェイ・チョウ「天台」はAngelababyを想定していただろうなあ。

疑問1 舞台

いろいろ聞きたいことがある。

まず、舞台だが「洛陽」だよね?で、洛陽ってあの洛陽だよね?董卓に焼かれた洛陽だよね?
そもそも長安じゃなかったっけ。唐代の都って。則天武后時代には洛陽だったっけ?ああいう人なら都を移動させるなんてわけはないのだから、変ではない。

でね、長安でも洛陽でもいいのだけど、中原って内陸部なんだよ。黄河だというのはいいのだけど、その場合は「シードラゴン」じゃないでしょう・・・。英題もSea Dragonになってるのよねえ。どこだろう。

ルイジーの出身地、「扶余」は今でも地名が残っているようだ。

あー、なるほど。渤海湾が「海」なのね。了解。

疑問3 お茶

というか、唐代にもうお茶ってあったの?陸羽は唐の人なの。http://ja.wikipedia.org/wiki/陸羽
玄宗時代に生まれてるから、則天武后の時代にはまだだ。お茶はある。ただ、製茶はおそらく南方だろうな・・・

ま、何はともあれ、映画館で、3Dで見たかったなーという一作。

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王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン

国家の危機を救った判事ディーは、皇帝から神剣を授かった。皇后の則天武后は神剣を奪うため、司法長官ユーチに命じてディーを狙い打つ。そんななか不可解な事件が発生。解決策を知る三蔵法師の弟子ユエンツォー大師や医官シャトーとともに、命をかけた正義の戦いに挑む!!

2018年 狄仁傑之四大天王

感想

「ああ、そうですねー」というやつ。

CGも中国ドラマのスタンダードからすると結構プアなんですよ。これが大画面で見ると迫力があってまた変わるんだけど、こっちはスマホ。という感じでね。

「シードラゴン」から「四大天王」までは時系列が続いてて、主演もマーク・チャオ。ウィリアム・フォンに、ケニー・リンの二人もそのまま続投。香港風味はもう消える。

今回は、イーサン・ルアン、マー・スーチュンがゲストだけど、この勢いだと、マー・スーチュンは次作に出てきてもいい感じ。

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