幸せはイブの夜に

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離婚中の長男フー(レイモンド・ウォン)、漫画家で引きこもりの次男クワイ(レオン・カーファイ)など、大家族で生活しているヤウ家の人々は、みな心がバラバラであった。そんな折のクリスマス・イヴの日、娘のオン(テレサ・モウ)が胡散臭そうな男ロベルト(レスリー・チャン)という恋人を連れて、フランスから帰国してきた…。

原題:大冨之家 1994年

感想

レイモンド・ウォン印の、春節コメディの一つ。監督はクリフトン・コー(高志森)。

ヒッピーモードのレスリーも素敵。髭もタバコも嫌いなんだけどなあ。完全にビョーキだわ。

少し長めの髪を真ん中にわけて、ラウ・チンワンとテニスをするときにはひっつめにする。なんとなく、「熱情コンサート」っぽいのだけれど、本作はうんと古い。確かにレスリーの顔がまるまるしてる。なんとなく、親切で人に尽くし、空気を読むことに長けていたというレスリー本人の性格がこの「ロバちゃん」に反映されていたように思う。

レスリーとテレサのカップルは息がぴったりだ。レスリーはもっとコメディに出てればよかったのにねえ。この人にはコメディの才能があったのに。

純情漫画家のレオン・カーフェイは今回もキモイケメンであった。相手はアニタ・ユン。
従兄弟のラウ・チンワンもきもくて、オンが「おえー」っとなるのもわかる。褒めてるよ。

相変わらずレイモンド・ウォンは妻に逃げられた男を演じる。好きだね、逃げられた男を演じるのが。

思い出したのが港女による中国の飲みニケーションである。「中国で仕事をすると、完全に相手と一緒にしないといけない」というのだ。どうもどういうことかというと「体調が少々悪くても、相手が酒を飲むなら飲まなければならない」どうも、飲みニケーションだと言いたいようだ。「日本でもそうだよ」「香港じゃそこまでではないのよ」飲みニケーションは東アジア文化なのだろう。

レイモンドが契約を取るために相手と一杯ずつ酒を一気飲みするのだが、あれが「メンツ」というやつだ。「私のために飲んでくれ」と言われて自分が酒に潰される。飲まなければメンツを潰したことになる。90年代の香港ってそうだったのだろう。

もう一つ、レイモンド・ウォン映画では母だったり妻が家事を一気に引き受ける。夫は座ったままだ。港女曰く「今の中国の若い男は料理が上手よ。そうじゃないと結婚できないもの。香港の男は実はあまり料理ができない。ずっと親と同居してるからさ」らしい。

実はAppleで配信してる。日本語字幕はないので要注意。

>>Apple It’s a Wonderful Life

幸せはイブの夜に

幸せはイブの夜に

レスリー・チャン, レオン・カーファイ, アニタ・ユン
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