爱奇艺のサスペンスシリーズの「迷雾剧场」の一つ。全十六話。今回は四話ごとに一つの事件が終わるわけでもない感じ。
爱奇艺にこのドラマはアプリ・ブラウザ全部ダメだと拒否されて、iQiYi国際版へ。この次に(多分)このシリーズで檀健次の「猎罪图鉴」が出てくるので十中八九爱奇艺にブロックされるな…と思ってる。近々出しますよーという予告はもうあるので、このシリーズの2022年のトップバッターで出てくるんでしょう。洛陽の件もあるので、そろそろ国際版の有料会員の契約をするときでしょうか。
と思いきや、なんか中国版で見られたから、結局そっちで見たよ。
さて、お話は2000年の海舟市にて。重案队に配属されたばかり(刑事に昇進したばかりというところ?)の冷小兵は連続殺人事件で犯人と遭遇してしまう。冷小兵は犯人に銃口を向けるが撃つことができない。そのせいで犯人は逃げてコンビを組んだばかりの李岚を殺す。この連続殺人事件(後々「海舟案」と呼ばれる迷宮入り事件)では小学生の夏木は預けられていた先の夏金兰を失い、目撃者情報ポスターを持った中学生くらいの沈雨が…ということで、次から2017年。
17年後に刑事になった夏木は海舟市で、警察の重案队に配属される。ある事件で精神科医になった沈雨を関わり…
冷小兵を演じる肖央は唐人街でもちょっと間の抜けた顔をした人だったのだけど、これが良い味。この人は一話目から出てます。
夏木は一話では少年、二話から董子健が出てきます。刺殺小説家でこの人すごい演技をすると思ったけれど、こっちはこっちで内面がナイーブな青年なのよ。
三話目から沈雨が出てきて、これが趙麗穎。少女を演じさせられて大失敗だったけれど、2000年に15歳くらいの設定なら32歳か。実年齢に近い役を演じると良いですねえ。有翡では大コケしましたが、本作は多分日本に入るのではないかと思うんですよ。この沈雨役はどハマりでした。怖くて大変良かったです。
なので、全十六話だけど、三話目から物語が動き始めます。それまでは導入だ。(中国ドラマの導入は長いんだよ)
さて、お話の舞台は2017年だけど、現在は2021年。さあ、ずっと2017年のままなのか。今の中国では捜査手法を明かすようなものはいけませんということになっているので、この海舟市も架空の都市で、多分国は不明なんですよ。夏ではない季節でじめっとした感じがして、なんだか台北の冬を思わせる感じがして、台北みたいに古い建物が残ってて…どこでしょうね。海というだけあって沿岸部なんでしょうけれども。私の耳には登場人物の発音が結構er化してると思った。
2000年の中国沿岸部の都市と、2017年の中国の発展ぶり(再開発まで含めて)が捜査の一つのネックになるというのが、この20年間の中国なんでしょうね。
日本に入るでしょうから、なので激しいネタバレは避けた方が良いのかなと思いますが、一種の精神疾患もので、最後の最後に真犯人が出てきます。でも、登場人物がみな真犯人と自分の関係がわからなくて、それゆえに行動してしまうので、本当に「誰が殺人犯か」。沈雨が本当に怖い。
正直、よくわからなかったのが、王茂蕾の演じてる人だったかな。王茂蕾なので何か一癖あるかと思ったんだけど、そっちはブラフだったのかも。