舞台は2019年、第三次世界大戦から復興したネオ東京。
ハイテクと繁栄を極めるメガロポリスの裏側で、最高機密・アキラをめぐって、アーミーとゲリラが激しい戦いを繰り広げていた。
健康優良不良少年・金田とその仲間・鉄雄は、その戦いに巻き込まれていく…。
1988年
感想
監督は大友克洋。
ようやくまともに見た。一番初めに見たのは確か、アメリカのテレビ放送…吹きかえられてて、絵柄的にキャラの区別がつかないし、早々に離脱。
で、きちんと見て思ったんですが、これ、BANANA FISHの元ネタ的なところがあるんじゃないでしょうか。絵柄もカリフォルニアで李月龍が現れる前後までの絵柄に近いような。マンハッタンに戻って、ブランカが現れたときにはもう少女漫画の繊細な絵柄に変わるんですけれど。
鉄雄が連れていかれるあの研究所はゴルツィネが死ぬ研究所っぽくないです?ほら、うわああああってシーンはショーターのあのシーンっぽいし。そもそもゴルツィネの原型みたいなのまでいた。バナナの連載が、84年から94年。AKIRAの連載が82年から90年。あら、この作品は連載中に公開されてるのか…
バナナがAKIRAのパクリだといいたいわけではなくて、80年代のことですし相互に影響しあったのかなと思ったわけだ。バナナはSFというよりも、現実のアメリカを舞台にしてましたし。
ただ、強烈に影響を与えているのは、明らかにエヴァンゲリオンでしょうね。陰謀のスタイルとか。災いがどうのこうのとか。こっちは90年代の作品です。
そして、ルパン三世VS複製人間。マモーだよ。老けた子どもたちがマモーっぽさがあった。これ。70年代作品なので、絵柄の流行まで含めて、そーなんかー的な感じ。
あと、AKIRAの絵柄で額が禿げ上がって下の方に顔のパーツがある絵は鳥山明っぽさがありますよね。姉さんはドラゴンボールよりもアラレちゃん派だけど。M字ハゲのベジータとか。なんだっけ、あいつ。紫色の。あ、フリーザだ。鳥山明も80年代から90年代を代表する人だったね。
ということで、ほほぉーと思いながら見てたわけです。