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ハチミツとクローバー~蜂蜜幸運草~

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浜美大に通う、竹本、森田、真山、あゆの4人は、花本研究会で知り合った仲間。ある日、竹本は花本先生の従兄弟の娘で、天才的な絵を描くはぐと出会う。可愛らしい外見とは裏腹に、ダイナミックに絵を描く才能にあふれたはぐに、竹本は一瞬にして恋に落ちてしまう。竹本と同じ寮に住む真山は、アルバイト先の年上の女性に恋をし、あゆはそんな真山に片想い。一方、天才肌で自信家の森田が大学に戻ってきて、はぐの才能に興味を持ち始め・

原題:蜂蜜幸運草 2008年

感想

正直なところ、日本の映画、ドラマ、と見てきて本作で三回目なのだが、ストーリーそのものが好きではない。いらっとしてしまう。けれど、なぜか見てしまう。この台湾版は原作の連載終了後、日本のドラマ放送後に製作されただけあって、ストーリーの完成度は高い。日本版ドラマのテンポの悪さも、約二倍の時間台湾版ではギャグを織り交ぜることによってきちんと間がもっていた。途中出てくる手書きちっくなねずみのキャラクターなども良かった。

ギャグドラマにして退屈するのを防いだところだけでなく、今回のラストも良かった。「好きになってよかった」(By竹本)だけでなく、「彼は離れていくけれど、世界が終わるわけではない」(By山田)が私には効いた。日本のドラマ版では竹本で終わった記憶がある。

この五人は、アメリカ、日本、台湾とばらばらに散っていく。それでも、友情は変わらずに続いている。現実には、新しい世界が忙しくて古い友人とは徐々に離れていくのかもしれないが。

私自身が竹本属性だ、ということもあるのか、妙なまでに「森田」というキャラクターに惹かれてしまう(そばにいて欲しくはないが)。伊勢谷友介、成宮寛貴と日本で演じられた森田を今回演じるのはエディ・ポン。実は、あごが細くて長い男というものが生理的に受け付けないのでエディ・ポンは長らくパスしていたのだった。

それでも比較的受け入れられやすかったのは元々好きな「森田」だったからだろうか。実はこの森田、一番好きかもしれない。守銭奴になってしまった理由、兄の存在、愛する暇などなかったこと。「使命を持って生まれた人(By真山)」なこと。そして復讐譚。ただの変人ではなく、きちんと「森田忍」という人物を描いていたからだろうか。エディ・ポンの小さめの目がきらきらしていて、かわいかった。

最終話、竹本と森田がけんかをしているシーンは緊迫感がなく、まるで…だったのはいかがなものかと思うが。

薔薇のために」がジョセフ・チェンのベストなのだろうか。もともと「真山」という人があまり好みではないのもある。加瀬亮がへたれとして、向井理が野心的(と感じた)に演じた真山だったが、ジョセフの「真山」は一番男っぽいというか骨太だった。でも、「薔薇のために」の美しさはもうない。そうすると演技が微妙だった。最終話、心情を表すのに背後で大暴れしていたのに笑った。

真山は説教臭いのだが、向井理に言われるとかちんとくるし、加瀬亮だと説得力がない。けれど、ジョセフだと妙に説得力があった。ジョセフのベストな出来とは程遠いのだがベストなキャスティングだったと思う。

生田斗真の竹本がかなり好きだったのだが、レゴ・リーの竹本は真性の弟属性の柴犬ですごく良かった。

天才を目にして自分の小ささを感じること。多くの人にあると思うのだが、あの不安、焦りをうまく表現していたと思う。

今回のチャン・チュンニンはコミックロールだ。「鉄人」としてあがめ奉られるのだが、今までの山田の中で一番好きだ。ただ、前髪をサイド深くまで切っているせいなのか、目をぎょろつかせるせいなのか、知的なシーインさん@「ブラック&ホワイト」ではなく、むしろ、にしおかすみこを連想してしまった。暴力的だし。

蒼井優、成海璃子の演じたはぐみだが、私は伊藤千晃のはぐみが一番好きだ。ただの不思議ちゃんではなかった。「使命を持って生まれた人(By真山)」であることをきちんと描いていたからだろう。

たしか、成海璃子版でははぐみが愛しているのは森田であることは明確になっていなかったと記憶している。「修ちゃんは側にいてくれたから」のような結末だったと思うのだ。けれど、今回は違う。はぐみは森田を愛している。はっきりと。それでも、自分同様、森田は「使命を持って生まれた人」だから、芸術のために森田を解放するのだ。自分自身も、絵を選ぶために。

どうも、演技初心者だったようなのだが、すごい。口が中国語の動きになった、とチャン・チュンニンが言っていたものを見た記憶があるのだが、声優さんの技術もあるのだろうが、違和感があまりない。

興味を持ってAAAとしての伊藤千晃を見てみるのだが、全く同じ顔だが、はぐみとは全然違ったギャルが出てきた。この化け方。メイクもあるのだが、ギャルからはぐみを見つけ出したのかあ、と感心する。どうも、本当に背が低いらしく、「低身長」キャラクターでもなければなかなか役がなさそうなのが勿体ない。GJ。

親ゴコロと恋ゴコロ

台湾版とこれまでと大きく違う点は、花本先生だろうか。花本先生は凡人だが、天才が才能を開花させるために、その手伝いをするために存在している人だ、と自覚していて、そう行動しているところだろうか。花本先生のはぐみへの愛は森田の芸術を理解しあう愛でも、竹本の本能的な一目ぼれとも違う、親の愛に近い。はぐみと森田の使命が芸術だとすれば、花本先生の使命とはその手助けをすることだ。だから、はぐみは安心して花本先生を選ぶのだ。それは花本先生を利用するわけでもなんでもないことなのだ。今回ここがすとんと腹に落ちた。

Amazonが動画を配信していることもある。

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DVDに中国語字幕があるか不明。

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コメント

  1. […] それにしても、「ハチミツとクローバー」でありだな、と思ったエディ・ポン、その間のものを一切見ていないのもあり、非常に成長著しく見える。「コールド・ウォー」もだが、悪役ばかりしてるけれど。くりっとした目と無邪気そうな表情で悪いことばっかりするからいけない。 […]

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