軽いのが見たくて見始めたのだけど、ん!?と。
なにしろこの公主、名前は「齐葩(チー・パー)」。奇葩(qípā)は元々は「珍しい花」だったけれど、今では変人の意味。京都話法かよ。
何しろ母は皇后の张芃芃、父は皇帝の齐晟。父は母と旅行に出るために伯父の赵王に位を譲り、って自己紹介始めるけれど、「太子妃」じゃないですか。張天愛は「太子妃」のだけですが、盛一倫、江奇霖に海鈴と「太子妃」のキャストが引き続き出てるんです。
そう。
原作は「太子妃升职记2:公主上嫁记」。
「qípā公主だぞ!」と何度もなんども言うんだけど、この人は张芃芃(元々は現代の男性)が現代的な価値観で育てたので独立独歩の人。だからqípā。芃芃ネーミングセンスが微妙だぞ。(確か子沢山じゃなかったっけ?あの夫婦。)母后直伝の!で人工呼吸・カクテル作りを教わってるらしいけど、他に何を習ってるのだ?
ただ、監督はちがうようで、太子妃の、舞台劇を見ているかのような作風ではありません。衣装がドレス風になってるところがデザイナーとして一斉を風靡した芃芃の気配なんですかね。
百度を見ると、出品人・制作人・监制に「甘薇・刘军」の名前が重なっているので、製作会社・配信会社はともあれ、裏方に「太子妃」と同じメンバーが入っているということなんでしょう。
お話は、続編っぽさはそこまでないです。「あなたとは結婚したくない」から愛し合うところなのかな?
齐葩公主は化兽族の大王、奎木狼に救われた。奎木狼は5年前の大戦の終わり(?)に事故で霊珠を齐葩に飲まれてしまい、ずっとその娘を探していた。霊珠を回収するためには両想いにならないとならないので、齐葩と結婚しようとする。奎木狼は夜は恐ろしげな姿に変わってしまう。その姿を見てしまった齐葩は嫌がるが…というコメディです。
奎木狼の人間としての姿は、いい体の美男子で。母(=芃芃)がつけてくれた影衛(素顔は見たことがないらしい)の令牌を奪っていたのを、奎木狼がそのまま持っていたのを見つけて、影衛だと齐葩が思い込む。それをいいことに「李雄」と名乗って侍衛になり、奎木狼は齐葩のそばにいて…ということです。あ、踊ってましたね、李雄と。
霊珠がない奎木狼はかなり体力(というか内力)を消耗してるらしく、しかも満月の夜には狼男に変身してしまうし。それなのに日中は李雄として労働するし、過労死しそう…。
宮女殺人未遂事件のときには、李雄になりすましているときに起きている事件なので、齐葩の無実を知っているけれど、奎木狼にならなくては…ちょこちょこと逃走し、その言い訳が「お腹が痛くなってしまい」など、結構李雄はポンコツなんですけど大丈夫か?
軽いは軽いけど、見続けられるか不明。と思ったけど、これは見られそう。現代劇だと、途中で行動がやばい人が出てきて、ダメ…ってなることもあるし。WeTVだとVIP高いしな…で無料中には見損ねたりするけど、VIP継続中のYoukuだから大丈夫でしょ。
主演は呉宣儀。斗羅大陸以来で、キャラ的に現代中国的な「元気満満少女」で似合ってるんじゃないですかね。
お相手は陳哲遠。「殺破狼」などお蔵入り状態が多すぎだったみたいだけど、少しずつ出てきてよかったじゃない。ドラマ版の「唐人街探案」の後半の主演でしたね。あれは前半の出来が良すぎてというか、あのロイ・チウが良すぎたので後半しりすぼみに思ったけれど、かわいげのある李雄(ポンコツ)と恐ろしげな奎木狼が結構いいと思う。