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「黒薔薇VS黒薔薇」「黒薔薇VS黒薔薇 II」

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黒薔薇VS黒薔薇

バツイチの女流作家ウォンはお金も仕事もうまくいかず、TVで伝説の義賊・黒薔薇のドラマを見ては悶々とする日々を送っていた。そんなある日、ウォンは友人キュンとともに偶然殺人事件を目撃、ごまかそうと現場に黒薔薇のサインを残したためマスコミ、組織、警察から追われる羽目になり…。

原題: 92黑玫瑰對黑玫瑰 1992年

感想

監督は、ジェフ・ラウ(劉鎮偉)。90年代ごろまでの、変な映画を結構監督しているんだけど、本領を発揮するのは、王家衛映画のプロデューサーとして。東邪西毒(「楽園の瑕」が行き詰まったときに、そのキャスト(当時のトップキャスト)を遊ばせるわけには行かないので、香港コメディの大傑作「大英雄」を撮ってしまったという人。もともと「黒バラ」のようなヘンテコ映画を作っちゃうからお手の物なんでしょう。

出たときに「ダサい奴」と言われるレオン・カーフェイだが、悪くはない。問題は声だ。この声、やだあ。歌も下手きわまりない。本人なんだろうか。

黒バラに間違えられたキュンが周囲に黒バラちまちがわれると、周囲が喜ぶのかおかしかった。おじいさんに化けたキュンの不気味さ。キュン役で出てくるのがテレサ・モウ。「ツイン・ローズ」では黒バラだった。

脚本家のだっさいメガネはジリアンのメガネそっくりだし。この黒バラの弟子も男に去られているし。少し頭がおかしい上に、変なアイテムもある。ナンセンスぶり、結構すきだ。

なんで007の音楽がかかったり、ワンスアポンタイムインチャイナの曲がかかるんだ。などつっこみどころはあるのだが。ナンセンスな「ツイン・ローズ」はこれが元なんだなあ、と。

コメディだからか、本作は女戦士ものだがミソジニーは低めだ。黒薔薇の弟子たちの設定がミソジニーの傾向があるが。

当時の香港の町並みはそれほど見られるわけではないのが残念だ。

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隠しておいたダイヤモンドの鍵を取りに、かつての恋人ポーチューのもとに向かったマックだが、そこに現れたのは白薔薇団のルルだった。マックが密かに鍵を盗んで逃げたことを知ったルルは黒薔薇団と手を組み、ダイヤモンドを奪い返そうとするが…。

原題: 玫瑰玫瑰我愛你 1993年

感想

今回の監督は、ジャッキー・パン。「黒バラvs黒バラ」のジェフ・ラウではない。テイストが変わり、キャストは、レオン・カーフェイだけが残る。

前作の「黒薔薇VS黒薔薇」とのつながりは、レオン・カーフェイのロイ刑事だけだ。同じ変な声、同じひどい歌だった。登場の仕方まで同じだった。

ナンセンスのオンパレードだった前作との違いは「少し」ストーリーがあることだ。こってこてのべったべたな香港ギャグは好きなのだが、今回は不発。

変だなあ、と思うのは、前回は「黒薔薇の家族」で夫が会社で「これで我が社の信用も上がる」と言っていたことだし、今回はラストで花屋の副業で泥棒をしていることだ。

ツイン・ローズ」では黒薔薇は義賊で困っている人を助けていたのでもてはやされるのはわかる。前回も「義賊の黒薔薇」なのでまあ良い。死んだのはマフィアだったし。けれど、今回の黒薔薇と白薔薇は決して良い人たちではない。確かに黒薔薇は白薔薇に「正しく生きて」と念を送るが、その割にラストは正しいことをしていない。

中華映画を見ていて、しばしば(黒社会ものではないのに)マフィアの肩を持ったり、義賊ではない犯罪者を持ち上げるようなシーンがある。この感覚には日本人としては慣れない。それほど香港も台湾も黒社会がすぐそばにあるのだろうか。友人にはまさか聞けないことだ。

見たことのある人、と思ったら、黒薔薇のメリーは「大英雄」のヴェロニカ・イップ。ケニー・ビーは「頭文字D」でチャップマン・トーの父親をしていたじゃないか。

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コメント

  1. […] 今回の監督は、ジャッキー・パン。「黒バラvs黒バラ」のジェフ・ラウではない。テイストが変わり、キャストは、レオン・カーフェイだけが残る。 […]

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