パンダマン~近未来熊猫ライダー~

1.5
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2030年、未来都市の光明市が舞台。巨大組織“狂天集団”(マッド・スカイ)が脳波制御装置を使った世界征服を企んでいる中、パンダのマスクをつけた正義感溢れる勇敢な2人、“スーパーパンダ”(ユーハオ)と“パンダキッド”(ダントウ)が光明市を守るために現れる!!この2人のパンダマン、実はそれぞれ複雑な事情を抱えていた。“スーパーパンダ”ことパン・ダはパン財閥の跡取り息子だが、父親の衝撃の死にショックを受け財閥を継がず身分を隠して一見頼りないピアノ教師をしている。一方、もう1人のパンダマン、“パンダキッド”こと動物園で働くチ・ナンジェはとある事情により、下水道に住みながら手作りのパンダマスクをかぶって町の安全を守ることを使命としていた。この2人のパンダマンと彼らを追う警察官のリ・アオ班長(ジェイ・チョウ)が出会い“狂天集団”との戦いが始まる!!

原題:熊猫人 2010年

感想

ジェイ・チョウの作ったドラマ。期待して高額で買ったりしてはいけないのだ。相手はジェイ・チョウ。「言えない秘密」は作ってもらったところがあるからね。ジェイさんを好き勝手させるとこうなる。誰か、ジェイを止めて。やりたいことはわかる。だけど、ねえ。詰め込み過ぎのくせに緩い。矛盾するのだが。詰め込みすぎのくせにゆるい。

ねえ。

誰かジェイを止めて。

八方美人ぶりが仇に

ジェイがやりたかったことはわかる。

小さい子を中心にして家族みんなでそれぞれ楽しめるドラマ。これが作りたかったのだろう。アクション好きな人、というか子供にはアクションを。恋愛模様は少し年上の人に。(ジェイが行きたかったのかもしれない)音楽学校ものともとれる。「いつもはへたれな僕が、あこがれの勝ち気なお姫様を救う」というアクションものとしては、スーパーマンしかり、スパイダーマンしかり、きちんと王道の設定になっている。コメディ要素も強く(パン・ダとネズミ親分)、勧善懲悪だからどこへ持っていっても放映禁止されることはないし、アクションといっても血みどろではないから子供に見せても安心。ドラマは時間も長いからいくらでも詰め込める。舞台の光明市は上海と台北(ちなみに通貨は米ドル)、そうすれば台湾ドラマだけで収まらず、大陸でも売れるし、大陸ドラマではないから台湾でも受け入れられるだろう。

ただ、その八方美人さが逆効果だった。

  1. まず、長いから編集でびしっと締めないとだれるのに、締めてくれる人がいなかった。子供向けにしては妙に恋愛ものになってしまっている。
  2. 「お姫様を助けよう」というものとしては正しいのだけど、妙なところでピアニストの物語になってしまい、アクションものの「お姫様を助けよう」だけですまなくなるから子供には複雑かもしれない。
  3. せっかくのコメディが漫画(というかアニメ)ちっくで、すべるすべる。コンサートのMCでちょっとすべったときに、「ずこっ」という体を傾ける昭和なリアクションをしてくれたジェイらしく、とっても昭和なのは良いのだが、古ぼけて見えてしまう。
  4. 勧善懲悪だからこそ、退屈してしまう。パン・ダがラストで死んでしまう、などすればいいのに、そんなことはジェイはしない。
  5. 「光明市」のロケ地が明らかに台北と上海。台北101が出てきて、101の近辺のデパート群かな、というところがしょっちゅう出る。上海であることがわかるシーンもたくさんある。あの玉のタワーがあったかは記憶にないのだが、タイガーのシーンの多くは上海だと思った。台北らしさ、上海らしさ、出る有名なビルなどを写さなければ自然なのだが、一度しか行ったことのない台北、行ったことのない上海がわかるのはいかがなものかと。しかも、それほど行きたいとも思わなかった。

ぎゅっとテーマを絞って、一つずつ的を絞って、いくつかの作品にしていった方が良かったのではないかと思う。

南拳媽媽、仕事しろ

ユーハオ(詹宇豪)
パン・ダ役。南拳媽媽の作曲家。主題歌とエンディングはこの人の作曲。

彈頭(宋健彰)
ナンジェ役。南拳媽媽の作詞家。主題歌とエンディングはこの人の作詞。

この二人の演技は下手なのだが、アクションだからまあいいわけで。ユーハオのコミカルさ(結構意外)の引き出し方も(下手なんだが)中華的。それにしても二人のパンダマンの衣装の変さ。マスクもあごをカバーしないからあごをやられたらおしまいなのだ。ユーハオの方は特殊な生地らしいが、弾頭はかわいそうにいつもの格好にマスク。武器もろくになく、げんこつで戦うのは妙にリアルだった。そこは買う。

仕事しろ。

彼女ズ。演技しろ

ジェシー・ジャン(江語晨)
シャオユ(江小語)役。この人は長くジェイの彼女と言われてきた人だった。演技は下手だし、声はがらがら。ジェイの彼女というだけでこの役も得た、という噂だった。綺麗な人、というより元気いっぱいな女の子なのだが、チャン・グンソク同様、アジア的な顔立ちなのに鼻の付け根だけが高く欧米的、というのがちょっと異様なお顔。この人がパン・ダの彼女、という役でヒロイン。どMなパン・ダとどSなシャオユ、でとても良いカップルだった。演技はとても下手なのだが慣れてくると結構好きになってきた。素直なようで照れ屋さんだ。ツンデレさんというのはこういう人だろうか。人物の設計が良いのか、ジェイがそういう風に撮った、というのだろうか。このドラマは人物設計、デザインがひどく下手なのだが、シャオユだけは上手く描けていた。

ただ、造形が下手なのだ。髪の毛は何度も染めた、というか色を抜いてぱっさぱさになっている。おまけに、根元だけが真っ黒でいわゆるプリン。それを赤ちゃん結び、というか髪を横分けにして多い方だけを少し結ぶし、服はショートパンツのオーバーオールだからますます幼稚に見えてしまう。「元気いっぱい」を表現するにももう少しあると思うのだが。

唐嫣
リヤ役。
この人がナンジェの彼女役。大陸からの女優さんだが、やはり大根。けれど、人物造形は悪くはない。
シェフ。この人の作ったものを食べたら幸せになれる、らしい。食べてみたい。

この大根の唐嫣が大スターになるとはね。何を見ても大根なんだけども。「王女未央」で太后になったときの顔かな、一番は。

ジェイ・チョウ、曲をかけ

リ・アオ。刑事だ。
たまにしか出てこないし、いつもの黒いキャップをずーっとかぶっている。子供の頃(施設育ちでパン・ダの父親に世話になった)もあの黒いキャップなのだ。脱ごうよ。ね。アクションシーンもまじめに撮っているのだが、殴るしーんでも二の腕がだるだる。

ジェリー・イェン、ウィルバー・パン、ショーン・ユー、そんなに義理立てしなくても

初回のゲストはジェリー・イェン。役は一匹狼の刑事。一時期ジェイの事務所に籍を置いていた。このとんでもない美男にジェイは自分とおそろいのキャップを被せるのだから。ジェリーは前半にちょっと出るだけ。

ウィルバー・パンは後半にちょっと出る。役はリヤの元カレ。

終盤のゲストはショーン・ユー。ジェイとはイニシャルDから。これが軍鶏でやった金髪眉なしのこわーい人で出てくるからちょっと笑ってしまう。

みんなそんなに義理立てしなくても。

つっこみ

クオリティは全般的に低い。演技も下手、演出も編集も下手。これはもう一度見るのは無理だ。見たのだから、下手だと言っても良いと思うのだが。

CMですか?

一番ひどいのは携帯電話とスプライトのところだ。ナンジェがよく飲んでいるのはスプライト。それはいいのだが、ストーリーと関係のないところで店でお金を払わずにスプライトを飲むシーン(その後にお金を払ったかも記憶にない)があったり、また関係のないところでナンジェとリヤが携帯ショップに入るシーンまである。携帯ショップでは、アングと(記者さんと一緒だったかしら)偶然会う、というシーンではあったと思うのだけど、唐突すぎてまるでCM。タイアップ企業の商品、サービスを入れこむにしてももう少し洗練されても良いと思う。CMとしても下手。シャオユとパン・ダがデートするのはMr.J。ジェイのレストランだ。服を買うのもそこからそう遠くないところにあるジェイの店、Fantaci。

決しておすすめしない。3/10というところか?気取ったところがないのと、ジェイだから甘めになってしまうから。一点加えたのは「完走した」からだ。私が。

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コメント

  1. […] 台湾の警察ものはパンダマンで期待値がほぼ0だったのもあると思うが。大まかな設定とストーリーはどんでん返しにつぐどんでん返し。うさんくさいから敵と思ったら味方だったり、無能なやつと思ったらそうでもなかったり。 […]

  2. […] ジェリー・イェンは、ファーストシーズンよりも演技が上手くなっている。ぎこちなくエルサにパスタを作ってやるシーンや、屋上で食べるシーンは「君には絶対恋してない」を連想させた。つまり、ここからこの人、成長してない・・・。パンケーキ屋で黒いものでロン毛をまとめているのだが「パンダマン」のジェリー警部ではないか。 […]

  3. […] いわゆる、中国のプロダクションを噛ませないからか、配信メインになるからだろうか、To C企業の、プロダクトプレイスメント(ドラマの中で広告を行うこと)がかなり多く、「パンダマン」ほどではないけれど、気づいただけでもいくつかある。 […]

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