大学を卒業したつくしとF4の面々。司とつくしは、卒業旅行としてふたりだけでスペインへ旅立つのだが…。
原題;流星花園II 2002年
実は、プロデューサーに入っているのは、台湾映画の巨匠、侯孝賢。
ドラマ撮影の技術はさておき、穴もあるけど、これを凌ぐ作品はなかなかない。
なお、「大学を卒業した」のは、F4。つくしは一学年下なのでまだ大学生です。
セカンドシーズンは、現実
あの頃、大学生で、高校時代から(図書館で)キネマ旬報を読んでた私。たしかキネマ旬報にあったと思うんだけども、「花より男子」の連載が終了したけれど、「みんな仲良く」な終わり方よりも、花男連載中に台湾で「流星花園2」という、後半をオリジナルで補った作品の終わり方の方が良かった、的な。ふーんと思っていたけれど、見ると同意。禿げあがるほどに同意。
ただし、日本での評判はあまりよくない。むしろ、キャラクターに奥行きが出て、人間味が増していて、私はセカンドシーズンの方が好きだ。特に、花沢類。
「花沢類」というキャラクターは私も好きだし、おそらく日本の少女マンガ史上最も人気のあるキャラクターの一人だろう。つくしじゃないけれど、「類はわたしの夢だった。夢は愛じゃない」。つまり、血の通ったキャラクターではない。けれど、ここでは血の通った男の子だ。DVD9巻目で海岸でアミに「愛とは理解だ」という類。そして、やはりアミ相手に類の側から語りなおされるつくしの物語。泣くよ。そしたら君は「かわいいね」といってくれるかい?
「追いかける道明寺と素直になれないつくし」がファーストシーズンなら、セカンドシーズンは「追いかけるつくしと戸惑う道明寺」。全話を通じてこの関係性は変わらない。
司がつくしとラブラブではないのは見ていてかなしい。忘れてしまっているのも見ていられない。しかも、つくしにしたような肉まんをほおばるようなシーンや、ドレスを渡すシーン、ロッカーなどに紙を張るのも、今度はエルサ相手にするから、つくしの側で見てしまうとつらいだけだ。私も二巻目まではなかなか進めなかった。
けれど、三巻目で台湾に帰ってからなかなか面白くなってきた。私は好きだもの、エルサが。つくしが。F4が。御伽噺の「花より男子」は、台湾で血の通った物語になり、シーズン2で現実味を帯びた。
「人生は思い通りには行かない」「ほとんどの場合、願いはかなわない。だから、かなったときはうれしい」という、つくしの言葉がこのセカンドシーズンを物語っている。いってみれば、ファーストシーズンは「星に願いをかけて、それがかなう」だった。
セカンドシーズンは、「現実」だろうか。子供っぽいF4とつくしが少し大人になる。類はファーストシーズンから日本に行っていたけれど、西門は父の会社で「部長」になる。つくしはつくしで、なんと道明寺ママの命令で道明寺グループの総務課のOLになる。プレイボーイの美作だって、シノと落ち着きそうだ。でも、「先のことはわからないのよ」とシノはいうけれど。それが現実。
ファーストシーズンとセカンドシーズンでは微かな設定が異なることも往々にしてあるのだが、本作は違う。ちゃんと恨みを持った中塚がでてきたり、ファーストシーズンについての会話が出てきたり。つくしの住んでいる家は、ファーストシーズンで類が探して司が飾り付ける家だ。パワーアップすることもない。残念なのは、優紀役のレイニー・ヤンが出てこなくて、単に名前が出てくるだけなのこと。カナダに移民して「流星雨」で帰ってこなかったっけ?あれは本帰国ではなく、一時帰国だったのかなあ。
血の通うキャラクター
まずは、何と言っても道明寺。
司が肉まんをエルサと食べるシーンがあったが、「流星花園」でつくしと食べるシーンを髣髴させる。エルサの肉まんを物ほしそうに見ている司がかわいい。つくしとしていたことをエルサとしている。こういうことはセカンドシーズンだからできることなのだが。記憶を失っても、愛するのは同じタイプ。
記憶を失ってもおそらく同じなのだ。することも。好みも。好きになる女は同じタイプ。凶暴で反抗的で、純情な女。
ただ、つくしに一途な道明寺がエルサに一途になり、そして記憶を取り戻してどうしよう、というのは少し見ていてつらいのは事実。いっそ、エルサを正妻にしてつくしを愛人にしろよ?でも、エルサと別れてつくしと、と思うのに、エルサが余命わずか、と知ったらつらいねえ。
DVD10巻目で類とつくしのキスを見たときは類派の私も悲しかった。(今回は「流星花園」の沖縄の海岸でのキスシーンとは異なり、類を殴らなかったね。大人になったね。)
西門と美作は描きわけがうまくいった。
ファーストシーズンはこの西門と美作の描きわけがあまり上手くいってなかった。そのせいで、「優紀」いる西門と比べると、美作に存在感がない。セカンドシーズンは特にこの二人のキャラクターわけが成功しているのがいい。道明寺の新しい生活をなかなか受け入れられない西門と、F4に戻らないなら俺がお前に近寄ろう、と新しく友達になろうとする美作と。美作っぽくない白Tシャツとジーパン(記憶を失った道明寺のスタイル)で道明寺に合わせて、カフェで働くんだもの。
そのせいで、美作は、ファーストシーズンとキャラが変わっていて、どうみてもつくしにラブ。それも深く。ひょっとすると、もともとつくしには面白半分だった類よりも本気かもしれない。DVD6巻目でつくしラブすぎてエルサ悪者にしようとするとか、噴き出してしまった。道明寺ママに会ってきたつくしに飛んで行くところも。犬じゃん、あんた。ところで、美作は卒業後どんなことをしてるわけ?「どうせふらふらしてるんだし」とお見合いさせられてばっくれたりしないのも美作っぽい。
DVD8巻目で類のベッドを襲うシーンがおかしかった。ヴィックのMake a wishリリース後だったようで、Make a wishをヴァネスが歌うのだ。ヴィックは本当に嫌そう。
最後にようやく美作にも恋人ができるのだが、お見合いからだから素直になれないのねえ。プレイボーイがぎこちなくなってるのが笑っちゃう。でも、美作はきちんとつくしから卒業できて良かったね。類だよ、類。問題は。
ナンパもせず、真人間として働く西門がF4の「現実」を象徴していると思った。好き放題のF4も、学生だからできたこと。卒業すれば帝王学を叩き込まれる。いや、負荷をかけて成長させるのだ。実力もないのに「部長」という肩書きを与えて、自分の会社に迎え入れる。それでつぶれるならそこまで。それを傘に着るならそれまで。そういうことなのだろう。それがわかる程度には西門は優秀だった。だから誰よりも努力をする。
祝賀会に来ないつくしのために道明寺グループにF4全員で行くシーンだが、酔っ払い西門(と美作)だが、西門お前もつくしに落ちてないか??
「女の賞味期限は」などとはいわなくなっちゃったのは残念。軽薄なシーンがあれば、本来の真面目さとか、本当はものすごい努力家なところとか描けただろうに。
ああ、花沢類。
ファーストシーズンでは、ヴィック目当てで見てるし「花沢類」というキャラクターが好きなのに、むしろジェリー・イェンの演じる道明寺に惹きつけられたのだが、セカンドシーズンではヴィックの演じる「花沢類」、しかも「はなさわるい」ではなくて「ファーツァーレイ」が好きだ。あなたが一番好き。
DVDの5巻目を見ていて思った。花沢損保(原作では花沢物産だったと思うが、花沢損保グループだったらしい)だって倒れかけだったはずなのに、馬鹿な牧野パパの尻拭いをしてやる類。ストーカーのようにつくしの困ったときに飛んでくる類。飛んできてくれるからこそ、助けてくれるからこそ、「ピンチのときの花沢類」だからこそ、つくしは類を受け入れることができない。
つくしは類に自分を売ることはできないのだ。類はそんなつくしだからこそ、いとおしい。追いかけたくなるのだろうか。類は、自分を買え、と迫ることのないつくしだからこそ、安心して尻拭いをしてやることができる。(主任が類の顔を知っているから、パパの就職も類のあっせんかもしれない。見逃したけどさ。)でも、野菜売りをして得た100元でつくしに花を買ったが、あれは告白だ。つくしは「素敵なプレゼントをもらった」と言ってるけど。
DVD8巻目で、おぼれて意識を失った道明寺をF3が見舞いに行き、美作と西門が類をつくしの元に残していくシーンもいい。そっとつくしを見守って、絵を描いてやる。あれはきちんと見たかった。「サインしてよ」といわれて書くので「花澤」という字までは見えるのだけど、几帳面そうなきれいな字だった。誰の字なんだろう。ヴィックの文字だろうか。
DVD9巻目でつくしと司について「友情と愛情は両立しない」と言ってるけれど、お前はどうなんだ?ファーストシーズンに「僕は牧野の忠実な友人だ」と道明寺ママにいっておきながら、ずっとずっとつくしを愛してるのはお前だろ??「旅行に出た」つくしを追いかけ回すし。財布の中にあった類が描いた絵のサインでわかったらしいが。
このシーンでアミちゃんとアミちゃんの彼氏ズがうーーーっとりっとヴィックを見てて、ヴィックが少し恥ずかしそうな顔をしていたのが凄くかわいかった。類って気づかないふりをしそうなんだが。アミちゃん、べた惚れたね?アミちゃんはつくし系だよ。類、どうだ?本当にどうだ?
市場で野菜売りの手伝いをしているシーンだが、あまり役に立っているようには見えないが、客寄せパンダとしては良かっただろう。ぎこちない手つきがかわいい。
海岸でアミちゃんに「愛は理解だ」「僕はバイオリンを愛してるんだ」と言いながらつくしのことを言う(アミにばれる)類にもう、泣きそうだった。行け。つくしを奪え。道明寺をあきらめたんだから。ようやくDVD10巻目でつくしとキスしたのに、道明寺が来たなんて、類もつらいなあ。その後の類と司のシーンは良かった。類、愛し過ぎ。つくしが帰ってくるのを階段で待つあなたを見ると本当に泣けてきたじゃないか。
司と別れてしばらくたつのに、類は何もしない。終わっていないから。つくしと道明寺の物語が終わっていないから。始まってもないから。類とつくしの物語が。アミ相手に類側からファーストシーズンとセカンドシーズンが語りなおされるのだが、泣ける泣ける。「牧野のためなら俺は司の影でいい」ってあんたねえ。
DVD10巻目の「バスケの試合はまだ終わってないんだ」ってファーストシーズンで類とつくしを追放しようとした試合じゃないか。上手くファーストシーズンとつなげたなあ、と思う。
でも、類も髪型が変。服も変。袖が長過ぎるじゃないか。そのブラウスは袖を折り返すんじゃねーの?これはもう安定の変な衣装、ということで。西門の祝賀パーティにその普段着で行くのはまずいだろう。しかも食べ物をねだるようにふらふらしてみたり。でも、西門と美作に「来なかった罰ゲーム」とワインを三杯飲まされかけたときに、二杯目を「俺が」とさっと手を伸ばして(司と手がぶつかる)ときに、本当はそんなにふらふらしてないのがわかる。DVD10巻目で類側から物語が語りなおされるのだが、そこでよくわかる。類は人の気持ちに誰よりも敏感だからこそ閉じこもるのだ。マイペースにしないと振り回されてしまうのだろう。
やはり、つくし
思うのだが、つくしは「貧しい」。金銭的な面ではなく、文化的に貧しい。
エルサはつくしと違って内助の功ができる。靴紐が結べない司に、つくしなら結んでやるだろう。エルサは結び方を教えることができる。記憶をなくして生きる術のない司と一緒にいたのがつくしなら、つくしは司を食わせるためにどんなことでもするだろう。一人で抱え込み、類がそっと助ける、その繰り返し。でも、エルサはほめながら目玉焼きの焼き方を教えてやる。そうすれば、司はレストランでバイトすることができる。
つくしは飢えている司に魚を与える。必死に魚を捕まえて料理する。しかし、エルサは司に魚を分け与えながら、釣り方、そして調理の方法を教える。
自分が頼ってばかりいるからこそ類を受け入れられないならば、DVD9巻目で類が初めて労働して得た100元で買ってもらった花をもらったときは、類を受け入れても良いんじゃない??と思った。「素敵なプレゼント」だろう??
台湾のOLはブラウスが七分で、しかもノージャケットでいいのかあ。しかも、バービィさん、スーツのスカートの仕立てがわるい。糸がどこかで引っかかってるかなにかだろう。けれど、それが「ビンボーつくし」っぽくて良かった。マスカラがきっちりセパレートされてないのだが、だまになっていないのはさすが。そういや、あの頃、だまっだまなマスカラした子達たくさんいたねえ。
でも、あんなにきゃんきゃんやって、ストーカーしたら普通の人はひくと思うのだが。道明寺相手だけだな、やっていいのは。(そして類はそのストーカーつくしのストーカー。きゃんきゃんやらないし、助けるだけのある意味、日本の映画版「ハチミツとクローバー」の真山みたいなへたれストーカーなので実害なし)
道明寺を奪い返そう、奪い返そう、としないのはいい。普通、エルサを憎むのに、奪い返そう、ではなく、ずっとずっと道明寺に思いだしてもらおうと(きゃんきゃんと)努力してきたのに、DVD8巻目で「私は道明寺の物語で主役だったのに、脇役になってしまった」といったり、DVD9巻目で道明寺を愛していることを認めたエルサに「道明寺をあきらめる」というところが、やっぱり台湾ドラマだなあと思う。
パンケーキ屋の女主人が道明寺に「女は愛する人が苦しむのを見るのは嫌。だから、他に彼を愛する人がいるなら、身を引く」と言っていたが、それは台湾ドラマの男子もそうだよねえ。本作でもまさに類がそうだもの。ま、どっちもフィクションだと思うけど。
一途なつくしだが、流れ星が流れるのを道明寺と待つところで、夜があけてしまうのを待たずに諦めてしまう。もう疲れきっちゃって、どうしようもないのは分かるのだが、諦めが早すぎる。
道明寺ママ
なんだかんだいって、道明寺ママはつくしが好きだ。「あなたは嫌い。だけど、司のためにすべてを投げ出せるのはあなただけよ」とつくしの誠意も愛もちゃんと評価している。
ひょっとすると、もともとママもつくしのような人だったのかもしれない。でも、私も嫌いだ。ファーストシーズンの「司は飽きっぽい子よ。捨てられたらあなたが傷つくのよ。だから別れなさい」という、「あなたのために」といいながらコントロールしようとしたり、セカンドシーズンで司を改造しようとしたりするコントロールフリークぶりは。
エルサ
エルサはエルサですごくいい子だ。
難病、身分を隠した王女、というのはべたすぎる。しかも、台湾ドラマの二番手によくある「好きな相手を別の相手に譲る」という鉄板キャラ。わざと道明寺に嫌われようとしたりね。
物を落したり、箸でつかめなかったり、活発だったエルサが体が重くて動くのもつらい、刹那的に外に出たい、というシーンがさりげなく後半に出てきたのだが、あの演出は上手かった。
エルサが描いた、とされる絵がモダンアートよりではなく、ポップアートよりで見やすい。鉛筆で道明寺や自分を描くのだけど、これはまさか、フォトショップ?と思うくらいの再現率。スタッフに絵が本当にうまい人がいたのだろうか。エルサが描いていくシーンもあったのだけど、書き加えただけ?「アーティスト」として食べていくだけの個性というかあくの強さはないけれど、やさしい絵だ。
ミミ
「父が」「父が」というミミだが、変だな?と思ったらその通りだった。
交通事故で突然お父さんをなくした知人がいた。お父さんをなくしてから知り合った人なのだが、よくお父さんの話をするのだ。共通の知人にお父さんが他界されていることを聞いて驚いた。いない人を求める心理だろう。よく描いたなあと思う。
キャスト
F4
ジェリー・イェンは、ファーストシーズンよりも演技が上手くなっている。ぎこちなくエルサにパスタを作ってやるシーンや、屋上で食べるシーンは「君には絶対恋してない」を連想させた。つまり、ここからこの人、成長してない・・・。パンケーキ屋で黒いものでロン毛をまとめているのだが「パンダマン」のジェリー警部ではないか。
わがままな道明寺と素朴な星君を演じ分けられたのは良かった。DVD9巻目でエルサと分かれてつくしに、と思ってもエルサが余命幾ばくもないこと、エルサの愛を知ったときの演技はお見事。
DVD10巻目で星座をして流れ星を待っているところがかわいかった。ママと対決したときの少しひげの生えた道明寺だったが、ジェリー・イェンの持ち味ってこの野性味というか、アラン・ドロンのような卑しさというか、野趣さなんだろうになあ、役に恵まれない人だと思った。
ラストにバスを追いかけるシーンはファーストシーズンからだもんなあ。胸が熱くなるよ。
何と言っても、ヴィック・チョウ。
「流星花園」では類は好きだが、ヴィックに萌えられなかったのに。
今回はヴィックの演技が上手くなって生きているせいか、ヴィックのいるシーンでは私の目はヴィックを追いかけ続けている。「花沢類」は「ファーツァーレイ」になってしまった。F2がつくしといるときにヴィックが一人変な方向に行くところとか。ああ、類ってこうなんだよ、と思う。空気読まないところは類なのだけど、少年体型だったファーストシーズンや「山田太郎ものがたり」と違って線があまり細くない。自信がついたのかな。
道明寺とエルサが住んでいた家で監禁されてぼこられた中塚を見るヴィックの目がマジになっていた。F3みんなマジになっているのだが、類はいつもほんわかしているので一番差が激しく、怖かった。あんな目で見られたら蛇ににらまれた蛙になってしまう。確かに私が愛してやまない「ブラック&ホワイト」の陳在天になる人だ。黒シャツのときも在天ブラックモード!だし(しかも、エルサと婚約した道明寺に類は怒ってるから、ぎゅーっとにらんでスタートするし)。
バイオリンを弾く(ふりをしている)ときは本当にきれい。工房で弾くところを見ればわかるけれど、弾けないな、お前。でも、美しいから許す。
ファーストシーズンでは西門は優紀がいるので描けても、マダムキラーのはずの美作はまるで描けなかった。今回はお調子者で一見軽薄なのだけど義に厚い。実はヴァネス・ウーの作品を一番多く見てきているのだが、私がF4にあまり惹かれなかった理由はヴァネスにある。「君には絶対恋してない」でジェリーに、「ブラック&ホワイト」でヴィックに落ちるまでF4=ヴァネスだったので興味を持てなかった。F4落ち、というかヴィック落ちしてもヴァネスは大味だなあ、と思う。けれど、これは別。いいじゃん、ヴァネス。このヴァネスが今までの中で一番好きかも。つくしに懐いている子犬という感じ。しかも、このヴァネスが見た中でヴァネス史上一番きれい。
シノとのぎこいない恋愛をするのだが、んー、下手だなあ。演技が。
ケン・チュウも、きれいきれい。たぶん、ケン史上一番きれいなのがこれじゃないかな。
演技力もまあまあ。両親の不仲、父との対立、病気でぶっ倒れる、とか。ファーストシーズンの女たらしぶりがなくなったのが残念だが。
バービィ・スー
ファーストシーズンではにきびがぽつぽつあったのに、今回はきれいだ。今のテレビで見てもつやつやナチュラルメイク(別名厚化粧)。さすがは美容大王。ファーストシーズンででっかい男4人を引っ張りに引っ張ったバービィだったが、今回はそこまでの印象はない。素人4人がそれなりに演技ができるようになって(ジェリー)、自信をつけて(ヴィック)、キャラクターがはっきりして(ケン、ヴァネス)戻ってきたせいもあるだろう。しかも、エルサがいるから仕方がない。
相変わらず、バービィ、走る姿が・・・とろそうだ。
そのほか
今「ミシェル・チェン」と言えば陳妍希だろうが、エルサを演じたのは別の人。鄭雪兒。
あまり演技が上手くないけれど、笑うとぱあっと太陽が照ったような人。
・指輪を盗んだ男(最終盤でサイド出てくるトク)は、ウィル・リウ(リウ・ガンホン)。ヴィックの「山田太郎ものがたり」で太郎を追いかけ回す役だったから笑った笑った。この頃から悪役やってるのね。
・DVD3巻目で西門が働くときに、当初秘書になるのはなんとチャン・チュンニン!ヴィックを追いかける限り、避けては通れないあの人ですよ。西英さんですよ。西門に「美人は気が散る」と秘書は別の男になるのだが。
・ミミ役がメーガン・ライ。OK。ヴィックを追いかける限り、これからあなたに当分つきあうことになるのね。ストリップのバイトをするのだが、普段が地味な感じに作っていただけに、かなり妖艶になっていた。演技は下手。。
・カフェの店員の色黒君は「黒人(ヘイレン)」。確かに黒いわあ。(そういえば、バービィの元彼って黒人・藍正龍・ヴィック、じゃなかったっけ?このシリーズにみんないたのか…みんなかなり身長があるね)
BGM
BGMがファーストシーズンから変わったところと変わっていないところがある。主題歌とエンディングは変えても、BGMは全部同じにした方がきちんと続いて良かったと思うのだが。せっかくオリジナルキャストなのに。
静かなアコースティックギターとバイオリンベースのBGMが残っていたのが良かった。(私の耳には「ミミファミ、レレミレ、ドドレド、シファミレ」と聞こえるのだが、「ララシラ、ソソラソ」と聞こえることもあるので、おそらく調が違うだろう。実は全部ハ長調かイ短調に聞こえるもの。)
オリジナルでは確か沖縄で類とつくしがキスをしてしまうシーンだったと思う。DVD一巻目のスペインで類のそばでつくしが「道明寺」と叫ぶシーンで使われたときにはギターに舞台のスペインと、バシッと決まっていた。三巻目でつくしのためにF3が大型画面に道明寺に呼びかける広告を出しているときもこのBGMで良かった。この曲がかかると切なくなる。DVD四巻目の冒頭、類が「日本に行く」といって、つくしにF4の悪口を言わせるシーンもよかった。あそこでうしろからぎゅっと抱きしめたりしないのが類。つくしが道明寺を見つけて追いかけようとするのだけど、道明寺は気づかない、というシーンも。すぐに回想シーンに入るが、あれはファーストシーズンで道明寺がつくしのバスを追いかけるシーンとつながっている。あそこもせつない。DVD七巻で記憶を取り戻しかけた道明寺が屋上でつくしをだきしめるときもよかった。
エルサが倒れたところで司が薬を求めて走り回るときのアランフェスも良かった。
つっこみどころ
突っ込みどころは相変わらずある。
・スペイン警察、ひっくり返った車をそのまま何日も放置するのかよ?
・どうして美作は髪の毛のセットがしょっちゅう変わるのだろう。昼間はさらさらストレート、夜間は盛りぎみって・・・ホストかい??
・飲むのはペプシなんだね。(もうペプシのCMしてたんだろうなあ)
・シノのチェロだが、感動のシーンのはずのDVD10巻目なのに音楽と腕の動きが全然合ってないし、指なんて弦からほとんど動かない。なんちゅう。
・DVD10巻目のエルサの手紙のシーンで、「私のために祈ってくれる国民が」とあるのだが、海辺で祈ってなかったか?ブータンの姫だよねえ。ブータンはヒマラヤ山脈にあるんだよ?海ないよ?ひょっとしてブルネイ?
・DVD10巻目でつくしは添乗員として日本に行くのだが、アミと類の次の日?あの日に類はアミにつくしへの思いを語って、F3と酒を飲んでから、サクのところに行ったの?たまに時系列がわけがわからなくなる。美作の話やエルサの手紙が時系列をさかのぼったり、先に行きすぎるのは構わないのだが。
・レンタルの完全版DVDは10枚で31話。9巻目までは3話セットになっていて、10巻目だけが4話あるのだが、最後の31話は15分しかない。ぶちぶちと47分くらいで切って行ったら余った、ということなのだろう。まあ、いい。
・牛追いは本当に牛追いのときに合わせて撮影していたように見える!
オープニングで藤堂静が泣くシーンがあるのだが、あれは類に「君はかつては僕の全てだった。けれど、今は友達の一人だ」と吹っ切られたところだ。類に後ろから抱きついたり少しイメージが違うが綺麗だから許そう。あのヴィックは冷たかったなあ。で、結局どうして静さんは類の待つ教会に行ったのに類に会えなかったんだろう?なぜなんだろう。類は眠りこけてたのか?
そうだよ。花沢類。あんたのせいだよ。自分が静に振られたところに行かせるなよ。司も司だよ。類が振られたところに行くなよ。類。かえるをつくしのロッカーに入れるなよ。いや?あれはつくしの妄想なのか?あんた、つくしのストーカーだよ。
つくしは道明寺のストーカーです。花沢類はつくしの変態的なストーカーです。花沢類はつくしの変態的なストーカーです。重要なことなので二度いいました。でるよ、ここ。テストに。
DVD6巻目で「スピードは速めない。けど君が止めるまでブレーキもかけない。このままいったら崖から落ちる」って、類、あんたねえ。(でもこのシーンの後でバービィとヴィックの後姿が出るけどなで肩の癖に、ヴィックの背中は結構大きい。というか、バービィが小さいのか。小顔のヴィックもバービィとだと小さく見えない。(でも、お似合いだったよねえ、大Sと仔仔)
今回もDVDには要注意。「日本版」は日本で再編集されてるので。「完全版」を見るべし。中国語字幕もついていたと思うんだが、情報がない。
このシリーズ、多分見られるものは全部見てるので。発表順に
今見るならレンタルがベストだと思う。やはり、配信はカットされてるのではないかな。。中古でもDVDは高いままだし。レンタルで完全版が見られる。

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