「江西省海昏文化旅游发展有限责任公司、江西省影烨文化传媒有限公司出品」つまり、江西省がバックアップしてるのではと思われる、江西省に来てくださいねプロモビデオと考えるのが正しそうな本作。
お話は。
冒険家インフルエンサーの王衡は、江西省にある海昏侯墓の博物館で働く恋人に振られた。そして、前漢にタイムスリップしてしまう。なんと目の前には、海昏侯として葬られている劉賀本人がいるではないか。神仙を呼んだという劉賀は王衡を神仙と思い込んで歓迎する。王衡は何度も死ぬのだがその度に劉賀の元に戻る……
主演は茅子俊。耿業庭が劉賀。この人は長月の葉夕霧の弟だった人。他にもちらほらと見た顔があって、観光プロモビデオにしては豪華。
な・ん・だ・が。演技ができる人たちがいるのに、なんで?茅子俊、もっと演技ができる人だったよね?と問い詰めたくなる。役と本人の持ち味が合ってないといいますかね。やはり悪役が似合う人なんだわね。どうにもこうにも変だと思ったんだけど、多分隣の耿業庭が若いからかなあ。濃いめに化粧をしてるんだと思う。そのせいで血の気がないのですごく変な感じがするんですよ。ただ、ここでチークを入れたら宦官メイク一直線なので難しい。
一本15分強のミニシリーズが2シーズンあるんだけど、なぜ見たのか。
10年くらい前に清朝の後宮ドラマが流行ったときにね。流行りすぎたからか、歴史改変ドラマはいけませんということになった。タイムスリップも不可。男が女になっちゃうのも不可。
だから本当にみんな工夫する。
小説家が自分の本の中に入っちゃいました、脚本家が自分の脚本の中に入ってより良いものにしました、ゲームの中に入りました、ですから今書いてるSFなんですけど何か?別の世界に行っちゃいましたって小説ですけど何か?そもそも皇后が過去に戻るっていう小説ですけど何か?みたいな舞台設定をした上でストーリー展開してくるんです。
歴史を舞台にしたものでも、評価を変更しようとしているとか、いなかった人を足したのは良くないと言われるのを恐れたのか、明らかに太宗の治世末期を舞台にしてる作品が名前を似た音にしてボカしたり。
と・こ・ろ・が。バックに公的機関がいるからか、本作はタイムスリップしちゃってるんですよ。そして、即位の後に30日弱で廃位された劉賀本人を出してる。霍光もいたし。上官太后もちゃんといる。お亡くなりになったキャラの後には、漢書からの引用もあったり。これが宣帝かな?と思ったら本当に宣帝になったし。
ただし、観光協会が作ってるようなところがあるから、改変はできなかった。
宣帝は劉賀の轍を踏まずに霍光派を排除。そして劉賀は軟禁状態ではあったけれど殺したりはしなかったんですよ。
その代わり特に劉賀の墓を作るシーンのあるシーズン2は「あー!あれは劉賀の!」みたいなのが、結構ある。
なんで知ってるかって?2025年2月に広州の博物館でたまたま劉賀展をやってたんですよ。前漢時代のお墓繋がりかな。これが使われてたよね。

大量に出てきた金餅。

あんまり詳しく書いてるわけではないけど↓

