贅婿~ムコ殿は天才策士(赘婿)

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贅婿というのは、入り婿さんのこと。


友人に裏切られた大手企業の幹部・江浩辰(ジャン・ハオチェン/チャン・ルオユン扮)は、何者かに襲われ意識を失う。目を覚ますと、武王朝で布商を営む蘇家の娘、蘇檀児(スー・タンアル/ソン・イー扮)の“贅婿(ぜいせい) ※婿養子の意”寧毅(ニン・イー/グオ・チーリン扮)に生まれ変わっていた。
借金のカタで贅婿となったことを知らされた寧毅は、「家業を継ぐ証である実印を檀児が手に入れたら、寧毅の借金と二人の婚姻は帳消しとなる」という契約を檀児と交わし、離縁状まで用意する。
2人の結婚式当日から檀児に横恋慕する烏啓豪(ウー・チーハオ/ダイ・シアンユー扮)や、檀児に代わって家業を継ぐことを目論む叔父親子から数々の嫌がらせを受ける寧毅たち。しかし寧毅は現代で培った知識やビジネススキルを存分に発揮し、夫婦で協力しながら実力で相手をやり込め、周りからの信頼も勝ち取っていく。
そうして正式に家督を継ぐことを認められた檀児だったが、それは同時に寧毅との婚姻解消を意味していて…。

赘婿 2021年

感想

とある作家が書く小説の、主人公が死ぬシーンで、その登場人物が作家に語りかける。「これ、ひどくない?」というわけで、作家は死ぬはずだった登場人物を転生させることにした。

オススメ。超おすすめ。「山河令」の前に公開されて、山河令でかき消されたけどそれまでは2021年一番ヒットしてた感じ。

2022年4月からチャンネル銀河だそうな。銀河は琅琊榜のときにスカパーから契約したことがあるよ。(有料のくせにCM流すんかい!?と思ったけどさ)

一種のなろうものというか、異世界転生ものというか、タイムスリップものです。ところが、タイムスリップは禁じられているので、メタという形式を取っているし、その飛んだ先も実在した特定の王朝ではないのではないかな。と思ったけど、すすむにつれ「武朝」は宋で、靖国は遼。燕雲十六州を取り戻そうとしてる時代で、宁毅が皇帝を引っ張ってきて靖国と和議を結ばせるのは、宋と遼の「澶淵の盟」ですね。了解。あのポンコツ皇帝は真宗か。

この転生した男は、宁毅という男で出来は良いが生家に金がない。それで、布を扱う商家の苏家に入り婿(=赘婿)になることになっていた。

というわけで、この女当主・苏檀儿と入り婿の宁毅のお話です。

いろいろ問題が持ち上がるので、その度に宁毅の科学の知識とマーケティングの知識で乗り切っていく。

結構面白いなあと思うのは、ジェンダーの話で、日本の商家はできのいい男を婿養子にとってその男に家を継がせる。現代中国で作られたこのお話では、この架空の中華風の土地ではどうなるのかというと、入り婿(=赘婿)はいわば種馬で、あくまでも苏檀儿が家長として振る舞う。実際には、宁毅が解決し金を稼ぐけど、解決して金を稼ぐたびに宁毅は苏檀儿に小遣いをねだる。宁毅本人の商売は、竹記の皮蛋屋と軍師かな。

とはいえ、苏檀儿はすんなりと家長になれたわけではない。元々は祖父が切り盛りした店があって、「最奇怪的人」な長男がいる。この人、文人なんですね。その弟がいてこれもなんか穀潰し。祖父の次の代は、父親世代を飛ばして孫世代が継ぐことになり、それを従兄(叔父の子)と檀儿が争った。もちろんそこで出てくるのが「女家長!?!?」というわけ。

ところが、負けを認めた叔父と従兄は親子で宁毅に取り入ろうと必死になる。だって、遊んで暮らせるのは、苏家あってのこと。苏家は宁毅のおかげで成り立つってわかったんだもん。気骨のない叔父親子の在り方って、なんか面白いよね。

霖安編(一部、コメディどころではない)が妙に長くて、バランスが悪いなあと思ったら、「第二季」で終わりました。耿直をXXしちゃうかあ。中国のアプリなので順位なんぞは操作されてようと思いますが、それなりに評判がいいようなので、シーズン2があるのかも。まあねえ、うまく行き過ぎですからね、宁毅。

刘大彪こと刘西瓜(本当にスイカを食べまくってる)と、陳凡の、腕は立つが頭が純朴なコンビが良かった。

全体的には軽く見られるドタバタしたコメディで、楽しかった。やっぱりコメディが一番だ。

キャストに関しては、どうも私がギブアップした「庆余年」(同じく異世界転生もの)からかなり来てるらしい。事実、「転生元」の男は、張若昀なんですよ。張若昀の良さがわからん。あっちは日本語字幕で見たらすごく面白かった。単純に私の中国語能力が低かったらしい。

宁毅を演じたのは「庆余年」で張若昀の弟を演じた郭麒麟。アップで見るに耐えられるギリギリのブサイク男というやつでしょうか。実際には、顔に歪みがないし(あってもメイクでカバーできる)、困ったような八の字眉毛が愛嬌があって良い。しかし、演技という点では、チートキャラだから仕方がないんだけど、という感じ。テンポの良い編集と、ストーリー展開には大いに助けられてる感じ。

苏檀儿を演じたのは宋軼。現代風の美人ではあるけれど、ファニーフェイスぎみの美人さん。演技の方は、こちらもキャラ的に仕方がないかな。ハサミで脅すシーンは良かったかな。

耿直を演じた、王成思は、いわゆるベアー系ってこういう方でしょうか。可愛いくまさんでした。腕力自慢のくまさんなのに、小説が大好きという設定が良かった。火薬があり小説があるんで、南宋以降?銃まであるので明?ってなっちゃうんだけど、しょうがないよね。ま、異世界転生ものなんで、そこのところはいっか、とおいておくべきかな。

頭が純朴な賊寇の、西瓜ちゃんを演じた蒋依依が良かったですね。これで三本目?四本目?だけどおてんば娘役が多い若手女優さん。「ときめき旋風ガール」から随分お上手になった感じがします。西瓜ちゃんにフォーリンラブしてる陳凡を演じた劉已航は、百度にもあまり記事がないのだけど90年代生まれには見えないんだが、ひょっとしてかなりお若いんでしょうか。怖い顔も、かわいい顔も一瞬で切り替えられるのがとても良い。

伏線が回収されてないのが楼舒婉で、これを演じた朱珠も良かった。押しに弱いお嬢さんから、腹くくってからの切り替わり方が良かった。見覚えのある顔だと思ったけれど、百度を見ても見た記憶がない。「斗罗大陆」では多分でてくる前に私がギブしてると思いますし。36話しかなかったし、第二季もやるつもりなんだろうな。楽しみだ。

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