さて、これが書きにくいのだ。「終極」シリーズ。結構好きなのよ。ドタバタコメディだけど、本気で見ると確実にIQが下がる。アホしか出てこないから中国語が簡単で、あくまでも「中国語の勉強」に良い。
とはいえ、金時空の話しか追っかけてません。(無理)
- 終極一班 KO-One (金)
- 終極一家 The X-Family (鉄)
- 終極三國 K.O.3an Guo (銀)
- 終極一班2 KO-One Return (不良ですね)(金。ただ支線)
- 終極一班3 KO One Re-act(金)
- 終極X宿舍 The X Dormitory (銀)
- 終極惡女 Angel ‘N’ Devil(銅)
- 終極一班4 KO ONE: RE-MEMBER(金)
- 終極三國2017 K.O. 3AN-GUO (銀)
- 終極一班5 KO ONE: RE-CALL(金)
と続く。いわゆる「セカイ」系の中華ファンタジーですね。一番好きなのが「終極一班2」。
金時空・銀時空・銅時空・鉄時空 という四つの時空の物語なので、キャストがかぶるかぶるかぶるかぶる。
KOというのは、KO榜、つまりKOランキング=異能力ランキングをつけている人がおりまして、それ。
この終極シリーズは、終極一班が「飛輪海」という、アイドルを生んだので。その何匹目かのドジョウを狙ったのか、いわゆる「アイドル集団」「アイドル売りをしたい」人がタークさん出てきます。ここから卒業していった人もたくさん。
終極一班(KO-One)
グァバ学園の奥深く。そこには、行き場のなくなった学生、いわゆる問題児ばかりで構成されたクラスが存在する。――その名も「終極一班」(しゅうきょくいっぱん)。
そんな終極一班にリーダーとして君臨するのは、全国の学生喧嘩ランキング“KOランキング”3位のダートン。ある日、2人の転校生が終極一班へやって来る。大東と同じく、KOランキング3位のアーサー、そして寡黙だが何か秘密のありそうなシャオユー。リーダーの座を狙うアーサーは、争いの種を仕掛ける。怒ったダートンはアーサーを体育館へ呼び出し…
2005年
これが一本目。台湾ドラマは「全部撮影終わってから放送」ですけれども、撮影中に「見つかった」呉尊と合わせて、ここから「飛輪海」なのよ。
ジロー・ワン(汪東城)のことを「大東(ダートン)」と呼ぶのは、この主人公(終極シリーズ全体の主人公といっても良い)が汪大東だから。
「終極一班」では異能力者が存在することがわかる。魔王黒龍(ヘイロン)と紅龍(ダンチャンレン)派の戦いだったような気がする。最後は謎の音楽バトルでこれまで一度も出てこなかったウーズンが火炎使者として降臨するというわけのわからない話だ。レックスというのはダートンの幼馴染でとある女の子をめぐってダートンと対立し、という男。演じたのはタン・ユージャ。アーサーもシャオユーも転校生なのだが、アーサーは「シェイクスピア曰く」が口癖の変な奴。演じたのはケルビン。シャオユーはピアノ少年で髪型がおかしいのだ。俳優はアーロン。
ケルビン、アーロン、タン・ユージャ、そして呉尊と揃っていくわけ。ユージャは当時八大と契約していたか何かで、飛輪海メンバーではなかったけれど、特に東とセット売りされてた。
全て呉尊がかっさらっていくんですがね。実際、売りたかったのは大東だろうに、一番人気が高かったのが呉尊。
いわば、「飛輪海」の物語だったのよ。
見たかったら、八大が公式にYoutubeに出してる。
アーサー、シャオユ、レックスと一人ずつ転校生がやってきたり。実際に「寒」「五熊」と呼ばれる蔡姉妹は、この役名が理由です。姉の「寒」は「蔡芷紜」もしくは「蔡函岑」という芸名を使い、妹の「五熊」は「蔡頤榛」。元々ジローが組んでいたバンドの、ジロー抜きが「東城衛」というグループになったのも、ここの時空がどうのこうの、という話。
タン・ユージャも、この終極シリーズの卒業生。
話としては、ビミョーなところがあるし、混ぜ込んでくるギャグも寒いし。ただし、あまり頭のよくない連中が主人公なので、中国語が簡単です。
終極一家
2007年。
日本に入ってこなかったのは、おそらく、ケルビンの「蘭陵王」が日本のゲームのキャラにそっくり問題がありまして。
今度は、別の時空、つまりパラレルワールドの「鉄次元」の話。
やはり、主人公は、ジロー、ケルビン、アーロン、タン・ユージャ。ヒロインは寒。ですが、汪大東ではなく、夏天という男の物語です。
ここで、時空の物語が現れる。おそらく、「東城衛」があるなら「西城衛」とかあっても良いんじゃね?というのが発想だったに違いない。
見たければ、八大が公式に出してるよ。
ダートンは東城衛の脩に自分はこの時空の人間ではないと聞かされる。グアバ高校のダートンの世界は金時空。そして、鉄時空や銀時空、銅時空もあるというのだ。ダートンは鉄時空の自分の分身、夏天を見る。
夏天には兄の夏宇、妹の夏美がいる。夏宇の金時空での分身はレックス、夏美はダートンを追い回したヤンキー娘が分身だ。父は「死人」でダンチャンレンの分身。アーサーの分身は蘭陵王、シャオユーの分身は灸舞盟主。と同じメンツで別の物語が始まる。
これもまた謎の音楽バトルで終わり、金時空のダートンも鉄時空の危機に金時空から音楽で応援するとかいう話でしかもウーズンが出てこなかったのでへなへなになるわけ。
その後、終極三国シリーズが始まるけど、パスするよ。
ヤンキーですね
ヤンキー学生ワン・ダートン(ジロー)は、時空を超える旅を望み「時空の扉」に飛び込んだ。
ところが思わぬ”時震”に見舞われ10年後のグァバ学園(芭樂高校)についてしまう。
この世界でも最強チームを結成しリーダー(King)となるべく奔走するダートン。
かつて全国3位のケンカの強さを誇ったが、この世界の「一班」では新しいKingがクラスを仕切っている。
しかもそのKingはレイ・ティン(ゾン・ベイツー)という女子だった…!
2012年 終極一班2 KO-One Return
というわけで、英題の通り、リブートします。例の謎の「異能」がつかえなくなっちゃってるんですよ、この10年後の世界では。
で、髪型その他は一生懸命、オリジナルに戻そうとしてるんだけど、顔がね。
途中で「過去から来た男」こと大東はいなくなり、Kingが世界を救う話になる。そりゃまあ、ストーリーはアレですし。10年後でもやっぱりグァバ高校の連中はアホです。
でも、なんか好きなんだよな。
そこそこスターを生んだ終極シリーズだが、はっきり言ってゆるい。
終極一班のゆるさにも一家のわけのわからなさにもほとんどついていけない。
日本版があるから、ないかなーと思ったけれど、八大さん、Stayhomeって出してるじゃん。
でも、本作は悪くない。日本タイトルがふざけているのだが、内容は終極一班、終極一家では描けなかった少年少女の物語がきちんと描けているではないかな。
ストーリーも異能力がない世界なので、謎の音楽バトルがなく、ジローの演技力が上がり、ヒロインのゾン・ペイツー(曾沛慈)の演技上手でかなり救われた。(ゾン・ペイツーは終極三国のヒロインでもあったようだ。)
別世界から来た男(ダートン)に恋してしまった少女(レイ・ティン)、見守る少年(ワンジュン)の片思い。その少年にまた片思いをする少女(チウチウ)。レイ・ティンがいる限り表でトップになれないならば、裏でトップになることを選択するチウチウ。強圧的な親から反発して出て行った少年(カゲ)とその妹。
旅行者である限りはなかなか気づかないのだが台湾もまたかなり同調圧力が強い社会のようだ。教育熱心な家などでは強圧的なことをよくやるらしい。
自営業者というよりも、起業家の多い台湾ではその分だけ破産することもあるのだろう。リン・ジエやチウチウのような家庭の経済事情がそのまま子供に波及してしまうこと。
愛した女(五熊)は自分(リン・ジエ)を誰かの身代わりにしていた話。
家族の憎しみ。
問題はリンロンで、愛した女が自分のせいで崩壊してしまう話以外には完全に脇役。というより、この人そんなに綺麗?むしろなんかバランスが悪くてキモいんだけど。
「ぴー夏がいっぱい」のウーション(五熊)近影が見えてよかった。背の低いシェリル・ヤンという感じ。
というわけで、Kingが世界を救うと、世界は変わっちゃうわけで、10年後のKingは自分が世界を救ったことを知らないし、大東だって自分が誰に愛されて救われたのかも知らない。
だから、この終極シリーズでは「支線」ということになってる。けど、ストーリーの出来が一番良い。
終極一班3 KO One Re-act
前作がリブートしつつも、ものすごく異様な作品だったのに対して、本作は終極一班の10年後ということで、正当に金時空のお話。
主演は、汪東城と曾沛慈。から、売りたいのは羅宏正と黃偉晉でしょう。という感じで。
見たかったら、八大がYoutubeにあげてる。
speXialという(売れなかった)アイドルさんたちの話でもあるんで、また謎の音楽バトルが始まったりするんで、まあ、アレです。
婦警さん役で寒こと「蔡函岑」が出てきたり、懐かしい顔がチラホラしたりするのね。中国語が簡単なので、台湾の言い回しなどに慣れるのに結構良いんですよ、これ。(しかし、IQは確実に落ちる)
終極一班4 KO ONE: RE-MEMBER
2016年。
本作からは、実は台湾資本だけでなく、中国資本が入る。
東はあんまり出てこない。羅宏正と黃偉晉をはじめとしたspeXialを中心に、曾沛慈が留守を守ってる感じ。ストーリーも(アレ
終極一班5 KO ONE: RE-CALL
2018年 終極一班5 KO ONE: RE-CALL
これ、Youkuが出してることからわかってほしい。資本も台湾から大陸メインに変わってるのよ。ということで、キャストは主にspeXialからなのだけど、舞台が台北っぽい都市(終極一班4すら台北ではないとは言わなかった)から、いきなり上海に変わってるの。
辰亦儒のアーサーと五熊が夫婦になってて、大東は不在。留守を守っていたKingも不在。
羅宏正が留守を守っていたけれど、主役はEvanに交代していく感じですね。今度は、アーサーがいたらランスロットでしょう、ということで、役名は藍斯洛(ラン・スールー)。
終極一班6をやるのだ、大東が復帰だ、小雨が復帰だという噂はあるんですがね、話を適当につなげりゃいいし、大東とKingの子という設定で、丁澤仁くんを主演に据えても良いんじゃないですか、あの子絶対受けてくれるって。