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嫌疑人X的献身

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「容疑者Xの献身」の中国版。監督は、アレックス・ホー(蘇有朋)。2017年 

ストーリーは、原作にかなり忠実なので割愛。もちろん中国が舞台なので、湯川先生は唐川さんで、どっかの大学ではなくて警察の組織の中の人にしてある。日本、福山雅治主演のものは、ドラマは柴咲コウが出てるものは見たが、映画は見ていない。

あのさ。

王凱は靖王と演技が変わらないのが問題。強いて言えば、靖王に福山雅治が入った感じだ。完全に張魯一に喰われ、さらに案外直情型で罠にかかり、助けてもらわないとならないお姫さま。山でのよたよたとラストのランニングのよたよたぶりは演技ではないのかもしれないくらいの、おひめさま。(交通事故で首を痛めていたけれど、あれだけ首が長ければ、そうなりそうだ)

もちろん、そのひめっぷりはそれで悪くないのだけど、あれ、よたよたされると困る。湯川先生はスポーツ万能設定ではなかったかしら、と。

相手役犯人役が張魯一で、ヒロイン(唐川先生とは関係ない)が林心如とくれば、どうしても王凱も出演していた「他来了」の霍建華と比べる羽目になってしまう。

あっちは明らかに「シャーロック」を引いていたし、キャラとして福山雅治の湯川先生も参考にしているんじゃないかと思うのだけれども、霍建華は「きちんと」「気持ち悪く」演じていたので、ベネディクト・カンバーバッチを意識しすぎだとは思わなかった。「シャーロック」のカンバーバッチは特に気持ち悪くないもの。福山雅治も気持ち悪くないもの。なお、この場合、霍建華にかかる「気持ち悪い」は最大限の褒め言葉です。「他来了」を見ていただければ、わかると思う。

しかし、王凱は「琅琊榜」の靖王+福山雅治になってしまっている。

「福山雅治」に「福山雅治」は求めても、「王凱」に「福山雅治」は求めないのになあ、と残念に思った。実は琅琊榜組は私生活で迷走しようが人気はあまり落ちなかった胡歌は置いておいても、劉涛・靳東あたりがぐっと人気が上がっている。しかし、2016年2017年とかなり露出機会が多かったはずの王凱一人、人気が下降気味。それはこういう仕事を見せられればやむを得ないと思う。主演に向いた俳優ではないのだろう。それとも、「琅琊榜」で出し切ってしまったような胡歌同様、本来は休息が必要だったのかもしれない。

けれども、推理ものにおいては、本来の狂言回しは探偵の側で、主役は犯人の側だ。だから、本来の主演は、張魯一。王凱が喰われたのはそれはそれで正解なのだろう。

ただ、「王凱、もういいや」と思ったのも事実。

まあ、なかなか残念な仕上がりであった。機内で見たのだが、それで正解。十分だった。国際線が4フライトあったというのに、それなりにトラブル続出で、きちんと見終えられたのが本作のみ、なので、キャセイに乗った甲斐がなかったとは思ったけれど。

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