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ブラッド・ウェポン

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巨大犯罪組織がたくらむ天然痘ウィルステロを追う、国際警察のジョン。しかし、テロの実行犯は、幼い頃生き別れた実の兄ヨウだった。兄の娘は組織に監禁され、ウィルスに感染させられてしまう。娘の命はあと10時間――。戦うべき相手いったい誰なのか?本当の正義とは? 予断を許さぬ絶体絶命の状況下、対立する境遇のふたりが下した決断は!?

逆戰 The Viral Factor 2012年

感想

監督はダンテ・ラム (林超賢)。

おもしろい。ジェイ・チョウ加点なしにしてもおもしろい。
あれでもか、これでもか、と盛りに盛るせいか、本当にストーリー展開ははやいし、「ジェイ・チョウ出演」のせいかたんまりと予算が使えたおかげで、アクションシーンも見ごたえがあった。特にヘリコプター追いかけっこは面白かった。ああ、映画館で見たかった。

整理しよう。
ジョン側は、1)アイスとロス、2)裏切り者にして愛するアイスの仇のショーン、3)生き別れた父と兄、4)母に父を忘れないでほしいので、父がそうだった警官になった、5)あと二週間の命、6)巻き込まれるように兄貴と一緒に警察に追われる身になる
ヨン側は、1)父とのどんづまり生活(「俺たちは幸運なんだぜ」)、2)母の不在、3)センの母親の不在、4)悪徳警官との対決
と、それぞれ二つずつの組み合わせで一本ずつ作れそうなネタてんこ盛りである。「生物兵器によるパンデミックと製薬会社が金儲けを図る」というのは、「MI2」そのものだったけど。

つっこみどころは満載で、1)どこから落ちても平気なヨン、2)撃たれても撃たれてもなかなか死なないジョン、3)センは結局どうやって助かったのかが不明(袋に入れられて捨てられたところで窒息死しそうなのだが)、4)レイチェルはどうなったか不明、5)ショーンとロスは英語メインでしゃべり、ジョンは台北訛りの北京語、ヨンは広東語と言語がめちゃくちゃでも会話が成立していること、だ。ただ、これは華僑世界が多言語だから、互いになんとかなるのだろう。

ジェイ・チョウが、珍しく短髪だ。そうすると不細工ぶりがよくわかる。「レジェンド・オブ・カンフー」以外、ジェイはジェイ本人に近い役が多い。今回も「シングルマザーに育てられた息子」で、北京のシーンの黒いニットキャップはジェイが好んでつけているものだった。あのキャップで出てきたところで笑ってしまった。ただ、色白君が黒く焼けたようになっていたのは非常にめずらしい。

ニコラス・ツェーも、こっちも髪型からいこうか。今回は安っぽいメッシュの入ったパーマ頭だ。チンピラで泥棒なのだが、「筋の通った泥棒」(Byパパ)を熱演していた。しかも、しょっちゅうコスプレをするという誰得?私得だよ?であった。
父の死体を見て悲しむところでは鼻水つきだったことを記しておかねばなるまい。

アンディ・オンは今回は人造人間状態にならず、踊るマフィアに殴られることもなく、普通に悪党だった。
主演を張るだけのオーラはないけれど、脇役に来たときの光り方は見事。

ブラッド・ウェポン (字幕版)

ブラッド・ウェポン (字幕版)

ニコラス・ツェー, ジェイ・チョウ, リン・ポン, バイ・ビン
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