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酔拳 レジェンド・オブ・カンフー

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戦乱の中国。高名な戦士スーは武術を極めるため、要職の座を義理兄ユアンに譲り、妻子とともに山中で暮らし始める。だが権力を悪用したユアンに父を殺され、幼い息子をさらわれてしまう。ユアンとの闘いに敗れたスーは、自責の念から深酒に溺れていく。だがそれこそが、究極の奥義『酔拳』との出会いだった──

2010年 原題:蘇乞兒

感想

ジャッキー・チェンの酔拳で出てくるお師匠さん。彼こそ蘇乞兒。酔拳を得るまでを描く。

前半の妻の兄と戦うまでと、後半の乞食となるところと完全に二つに別れてしまっている。どうしてこんな変な作りを、と思うのだが、脚本家がトー・チーロン(杜緻朗)だった。そうだね、「言えない秘密」も「殺人犯」も前半と後半が違うものねえ。分けずにはいられないのでしょうか、この方は。

今回は本当に二つの物語になってしまっているのが残念。妻の兄と戦うが、妻を失い、酒に溺れた、で良いと思うのだが。途中からジェット・リーの「スピリット」(これはジェイ・チョウが主題歌「霍元甲」を歌った)そっくりなのだ。仕方がない。「スピリット」の監督は袁和平に脚本がトー・チーロンだもの。本作は映画館で見たときもそうだったが、DVDで見ると後半はほんっとだるだるになっていると思う。

チウ・マンチェク

主演のチウ・マンチェクはおそらくこの作品が初見だと思う。ジャッキー・チェンしかり、ジェット・リーしかり、典型はドニー・イェンなのだが、中華系のアクション、というかカンフー俳優は抑えめ、控えめの演技が苦手な印象を持っている。特にドニー・イェンのせいかな。この方は喜怒哀楽を自然に演じていたと思う。

アンディ・オン

前半の悪役、妻の兄役のアンディ・オンがすばらしかった。いつも端役しか見ていないのだが、本当に演技がうまい。実の父のために、育ての父を殺さねばならず、血を分けた妹の子供は仇の血を引く子だが、この子だけが自分の血を引くのでこの子にこだわる。(お前、男なんだからたくさんの女を妊娠させれば?という突っ込みはしてはいけない人なのかもしれない。)その滑稽さも、見事に演じていた。中華映画らしく、妖怪じみたラスボス(前半の)なのだが、まことに美しい。どうしてこの人でストーリーを終えなかったのだろうか、と思ってしまう。主人公はこの人に勝ったが、苦しみから酒に溺れ乞食になった。人は彼を蘇乞兒と呼んだ。と、文字ですませ、乞食となって酔拳を繰り出すところをエンディングロールのバックに出せば十分だと思うのだが。

ジョウ・シュン&ミッシェル・ヨー

妻はジョウ・シュン。特に書くことはないかな。

ゲストにミッシェル・ヨー。山に住む医者、というか、おばさん仙女、というところか。この人に助けられるのだが、せっかくミッシェル・ヨーなのだからこの人に武術を習っても良かったのに。

ジェイ・チョウ

そしてジェイ・チョウ。二度でます。武術の神様(というか、神様の中でも位が低いか、童子みたいな神様)。ちなみに、香港や中国ではこの人のシーンだけ3D処理されていて、ここだけ3Dめがねをかける、という謎な仕様になっていたようだが、東京で見たのは2D版。もちろん、DVDも2D。スタントも使ったのだろうけど、結構良い仕事をしています。ただ、造形が変。とっても変。アンディ・オンをあんなに綺麗にしたのだから、神様のジェイももう少し美しくしてくれても良いのに。ただ、私にとっては見所でもあり、DVDで見ても笑えた。

というところだろうか。
アンディ・オンの美しさとジェイの面白さで点を稼いだだけの映画だった。決しておすすめはしない。

酔拳 レジェンド・オブ・カンフー

酔拳 レジェンド・オブ・カンフー

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コメント

  1. […] 下僕(明らかに男なんだが。で、男はいない、という設定ではなかったのか?雄あつかいされないのか?)役は誰だ?と思ったらアンディ・オンではないか。化けるね。でも「レジェンド・オブ・カンフー」に引き続き、誰かが分からなくなるほど塗ってる。が、こちらはあまり美しくない。けれど、芍薬への愛はうまく表現できていた。 […]

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