不夜城

スポンサーリンク

極限の中で燃えつきる男と女。自分を差し出すか、恋人を売り渡すか、命の保証期限はわずか3日。中国人マフィア血の抗争に追いつめられた哀しい二人。ベストセラー原作・馳星周の危険な純愛物語を完全映画化!新宿・歌舞伎町。この街では上海や北京、台湾といった中国系マフィアが、利権を巡って一触即発の状態にあった。故買屋として歌舞伎町を渡り歩く台湾人と日本人とのハーフ・劉健一は、ある日、上海マフィアのボス・元成貴から、健一のかつての相棒で、成貴の幹部を殺して逃亡を続け、最近になって歌舞伎町に舞い戻ってきた呉富春を探し出すように命じられる。しかも期限は3日間。それを過ぎれば、健一の命の保証もないのだ。富春を探す為に動き出した健一に、夏美と名乗る謎の女が「富春を売りたい」と話を持ちかけてくる。彼女は富春の女で、虐待に耐えきれず彼の元から逃げてきたと言う…

1998年

感想

監督はリー・チーガイ(李志毅)。

途中で誰が誰だかわからなくなる・・・。きっちりサスペンスに仕上がることもなく、なんとも微妙な出来であった。

日本が金にモノを言わせて香港の至宝、レスリー・チャンをレイプ(しかも舞台はレスリーのホーム、香港で)した「星月童話」が1999年。本作はその前年。中華圏で唯一真っ当に戦える日本人金城武を主演に据えた作品。90年代の日本は本当に豊かだったよ。

監督は、と探すと(って自分のサイトだけど。こういうときにある程度整理したサイトを自分で作っておくと大変に便利である)、なんと95年に「裏町の聖者」、04年に「マジック・キッチン」の監督しているではないか。香港のキッチュな魅力全開の監督に、なんちゅう作品をとらせるんだ・・・。どおりで歌舞伎町が香港の裏通りにしか見えなかったはずだ。

あれ?金城武の北京語メイン作品って初めて見るかも。台北式のあまり巻かない北京語だ。
それと、日本語はかすかに滑舌が悪い。加瀬亮みたいに。そういえば、二人とも日本育ちではない。
「なつみ」が「なちゅみ」になってしまう。

ヒロインとして山本未来は役に足りない。きつめの顔立ちが東北の中国人っぽいのは確かだけれど、もっと小悪魔が似合う女優が良い。この頃なら葉月里緒菜の全盛期ではなかっただろうか。北京語はきっちり巻いていた。

天文を演じた谷原章介、まだ個性がないただの「美少年」だ。多分金城武に恋してるんだろうなあ、というのはいいのだけど、色気も才気もない感じ。

不夜城

不夜城

金城武, 山本未来, 椎名結平, 郎雄, 永澤俊矢, 周海媚, 鈴木清順, 修健, 田口トモロヲ, 谷原章介
Amazonの情報を掲載しています
タイトルとURLをコピーしました