かぐや姫の物語

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竹の中から生まれ、すぐに成長して美しい娘に育ち、求婚者たちを次々と振ったあげく、満月の夜、迎えにきた使者とともに月へと去ってしまう――かぐや姫はいったい何のために地球にやってきて、なぜ月へ帰ることになったのか。この地で何を思い生きていたのか。かぐや姫の罪とは、その罰とはいったい何だったのか。本作『かぐや姫の物語』は、誰もが知る“かぐや姫”の筋書きはそのままに、誰も知ることのなかったその「心」を描くことで、日本最古の物語に隠された人間・かぐや姫の真実が描き出されました。

2013年

感想

監督は高畑勲。

ジブリはマージナルな人を描くのがうまいなあ。
「もののけ姫」では北方の民(蝦夷)の末裔のアシタカ、エボシ御前だってらい病もちを抱えたり戦力とはみなされない人々を束ねていた。ナウシカも辺境の民だった。

今回は山の民。

港女はこれをみて「男はみんな信用できない」と言ったけれど、まさにその通り。

まず翁だ。翁は竹仕事で満足していたのに竹の子を見つけた。都にだし、やんごとなき姫君として貴公子の元に嫁にゆかせるのが竹の子の幸せだと思いこむ。嫗だってそれを拒まない。貴公子たちも帝もまさに「朕がこうすると女はよろこぶ」だ。自分がしたいことを押し付け、それを「女はよろこぶ」と言い訳をする。山の民の子以外、竹の子が喜ぶことをした男はいなかった。

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