うーん。愛奇芸の古装はどうしちゃったんだ。あたらない…。Youkuの度華年に乗っかって張凌赫の本作を持ってきたのかと思ったんだけど、あんまり話題になってない。
お話は。
母親の心臓病を治療するために仰月宗に入った南顔は毒のエキスパートになった。相変わらず母親は病気だけど、仰月宗の宗主と博打にあけくれている。道生天の帝君の少苍は同門殺しの汚名を着せられ、追われる身になった。少苍はたまたま南顔が襲われそうになっているところを陰ながら助けたのだが、病気で倒れてしまい、南顔に助けられる。少苍は「七浮造业书」を探しているのだが、南顔がその半分を持っていることに気づく。しかも南顔の母親の南娆は南芳主ではないか…狐狸の殷琊もまた妖族を救うために南顔のネックレスを狙い…
というお話。
感想
最後まで見ると、なんというか、そりゃ見切られるわな…と思わなくはないです。飽きられちゃってるかも。
ネタは少苍は何をしたのか(しなかったのか)、道生天による妖族の封印がおそらく関連していて、南顔の謎の力が関連し…なんでしょう。と思ってたけど、南顔の出生の秘密ネタかい。
少苍とお母さんの心臓病はきちんと回収できててよかったんじゃないですかね。
キャスト見たら、ラスボス誰かわかっちゃった。これ、笑傲江湖タイプの話よね。仰月宗には林平之的な何かと盈盈(という名前のキャラ)いる。師妹と盈盈が合体してる感じ。あの二人の話がごく稀に出てくるけれど、そこも笑傲江湖的な…
道生天に「令狐冲」がいて、それが嵇炀。
「龙傲天」という名前?がなんどかセリフの中に出てくるのだけど、男版メアリー・スーだとか。どうも本作の原作は「我有三个龙傲天竹马」というタイトルらしい。龙傲天詩社というのは、その龙傲天の詩人会?でもMary Sue’s Poem Societyって??んーん。なんかよくわからん。
「三人の龙傲天な幼馴染」というのは、ああ、確かに。つよつよなのに病人な少苍(嵇炀)。育ちが良くて気持ちが良いのになんか抜けてる穆战霆。可愛い顔してやることが結構邪悪な殷琊。それぞれが「メアリー・スー」つまり理想化されたというか全てがその人の都合がよく話が進んでいく、キャラ。
張凌赫は「バカだけどいい子なんです」に振るか、腹黒に振るかの方が演じやすいんだろうという人で。蒼蘭訣では君子だった長珩よりもバカな子よりの蕭潤の方がうまかったわけですよ。本作の少苍は長珩アゲイン!?大丈夫か?と思ったけど演技がうまくなったじゃないですか(謎の上から目線)
あと、口ぽかーんが少ないのも君子だからね、この少苍(嵇炀)は。そして、記憶を失ってからは腹黒っぽい顔つきで。良いじゃないですか。私は腹黒謝危の方が長珩より好きだし。
演技はきちんと全部演じ分けできてる人だけど、少苍(嵇炀)はすさまじい恋愛脳の人で…あの裴文宣よりも…恋愛脳すぎません?
それにしてもラノベが好きよね…
殷琊を演じるのは官鴻。名前を見るまで成化十四年の、とは気づかなかったよ。邪悪ー!良い!目的があった邪悪さだし、割にいい子で。狐狸ちゃんかわいい。しかし、そんなにのっぽとは思わなかったけど、あのバカでかい張凌赫と並んで身長が変わらないとは…ま、まさかこの身長で厚底?いや、それはないと思うんですが。いや、しかし、一応184cmという設定で。張凌赫は188cmという設定だけどこれは実は下にサバをよんでます、190cm超えてますって白状してるので。え、厚底!?180cmオーバーという人に厚底!?
でもお気に入りキャラは穆战霆。かわいい。育ちがいいけど残念な人。詩人になりたいのに詩人としては平凡で。絵は下手で。火を扱うのは得意だし必要なら戦いますが、そんなに戦闘したいわけではない、というのが良い。演じる昌隆もコミカルで良い。
ところがちょっと残念なのが景甜。十歳近く年下の男の子たちに(演技で)喰われてどうすんのよ。メイクは工夫してあげてほしい。丁寧にメンテしてる肌なのよ。やっぱり本当に若い男の子のプリプリの肌の横に並ぶとアップにした顔の、皮膚のハリのなさとか口紅がマット寄りのものを使いすぎてて縦皺が入りすぎてるのをどうにかしてあげて。
というのはさておき。なんなんですかね。演技での「若さ」の表現が雑。多分もっと若い子が演じるべき役だった、というか。ただ、少苍が失踪して三年間修行してからの演技は年齢を活かしてるとは思う。じゃあ、そっちがメインなら、16話まで引っ張るんじゃないよ…。だらだら引っ張らずに10話くらいで一度お別れしろよ…と思うわけで、それは演技ではなくて編集の問題。
そういや、女医もの多いよね、最近。長相思もそうだし。顔心記もそうだし。そういや、花間令は死体を解剖できる人だったので医学的な知識がある。…それこそメアリー・スーでは??