「志明與春嬌(恋の紫煙)」「春嬌與志明(恋の紫煙2)」「春嬌救志明(恋の紫煙3)」

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志明與春嬌

志明與春嬌 Love in a Puff 2010年

感想

監督はパン・ホーチョン(彭浩翔)。

香港産ラブコメならミリアム・ヨンとダニエル・ウーの「Love Undercover」が最高。あれはどたばたの面白さ。次点が「単身男女」こちらはストーリーで引っ張るタイプの面白さ。本作は「Love Undercover」を上回ったよ。ミリアム、最高。そして、ショーン・ユーらしく日本語字幕では見られそうもない。

男女のうまくいくようで、うまくいかない、という機微。恋の駆け引きなどというものではなく、年上女と駆け引きするつもりのない年下男と、年下男を信じていいのかいまいちわからない不器用な年上女のすれちがい。うまい。うまいわ!警官とコンビニ店員(Shineのウォン・ユーナンではない方だよね?)がもういっちょひとからみするのかと思ったらしなかった。

何はともあれ、タバコ。
私はタバコがダメな人である。本作の春嬌ではないが、喘息っ子なのだ。喘息持ちの喫煙者とか理解できない。香港は行く度に全体の空気の汚さを痛感させられるのだが、タバコに関してはどんどん楽になっていく。全体の空気はきれいだけど局所的にタバコくさい(しかも避けられない)日本と、全体の空気は汚いけれど局所的にタバコに汚染されまくるということのない香港と、どっちがいいのだろう。ほんっと、日本は飲食店のタバコとかやめていただきたい。空気が汚いだけでなくメシがまずくなる。

香港でもタバコをすえる場所はある。屋外のゴミ箱の上に灰皿がある。本作のように喫煙者がたまるのだ。それを香港女子は「バーベキュー」と表現していた。確かに。確かに。

春嬌與志明

春嬌與志明 Love in the Buff 2012年

感想

監督はパン・ホーチョン(彭浩翔)。

香港のITエンジニアと化粧品会社のBAのカップルは、一旦お別れしたのだけど、二人とも偶然北京へ。

香港女子は「1と比べると2はそんなに面白くないわよ?」と言っていたけれど、それは舞台が北京だからだろう。香港が大陸に飲まれるという危機感、そして不快感の現れだろうと思う。

香港のローカルな作品を作る監督、パン・ホーチョンもとうとう大陸を舞台にした作品を撮ってしまった。香港より遥かにスタイリッシュな現代北京。「北京ロック」の時代とは違うらしい。それでも、香港人と大陸人の違い(ずばっと言い過ぎる大陸人)、香港人の大陸での違和感(ものが辛すぎる)など、一貫して香港人目線なのは変わらない。

どうしようもなく志明が春嬌に惹かれ、春嬌も志明が好きだ、というのが節々から感じ取れる良い作品だった。演技力のない俳優と演出力のない監督の場合、何か事件があって、より良い条件の相手(例えば若くセクシーな優優や、バツイチだけど安定感のあるエンジニア)があまり良い人ではない、という物語にしがちだ。けれど、優優は志明にぞっこんだが、策を弄することはない。エンジニアだって、あるがままを受け入れる人で去るときも追わない。

春嬌の方はおいておいても、志明の方のどうしようもなさがうまかった。説明があったのは一つだけ。「子供の頃セブンのスパゲティが好きだった。塩辛いだけの具のないスパゲティ。みんなどうして?というのだけど、僕はただただあれが好きだった。君は最高だ。でも、春嬌は僕には完璧なんだ」というセリフ。どうしようもないのだ。春嬌じゃないとだめ。志明は春嬌を通じて香港を愛していたのかもしれない。やっぱり上手いよねえ、パン・ホーチョン。

今回はゲストがなかなか豪華だ。まず、優優はヤン・ミー。またヤン・ミーだよ?ブレンダの恋する相手は黄暁明。中国一のイケメンという人。春嬌が元彼といいはるイーキン・チェンは本人役で。パン・ホーチョンには欠かせないチャップマン・トーの代わりに奥さんのクリスタル・ティンがリストラの女王役。

黄暁明の出演作の中で一番良い出来だと思う。

春嬌與志明 香港映画OST (香港盤)

春嬌與志明 香港映画OST (香港盤)

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春嬌救志明

春嬌救志明 Love in the Cuff 2017年

監督はパン・ホーチョン(彭浩翔)。

今回の舞台は台湾。

地震にあって、絆が深まる的な何か。

実は二作目までは香港で買った。三作目はYouku。もうディスクはなかなか買わないですよね。

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