ハウルの動く城

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町を離れ荒れ地に向かう一人の少女。名前はソフィー年は18才。だが、その姿形はまるで90才の老婆だった。長女として亡き父の残した帽子屋を一人で切り盛りしてきたソフィー。だがそれは決して彼女の望んだ生き方ではなかった。
ある日、出征兵士でにぎわう町中でソフィーは兵隊にからまれる。その窮地に助けをさしのべたのは通りすがりの美青年。青年は不思議な力でそのまま空へと舞い上がり、ソフィーを束の間の空中散歩にいざなうのであった。夢のような出来事に心奪われるソフィー。しかしその夜、ソフィーは、店を訪れた荒地の魔女に呪いをかけられ、90才のおばあちゃんに姿を変えられてしまう。このままではいられない! 意を決して荷物をまとめて荒れ地を目指すソフィー。夕暮れに迫る荒れ地を歩いていると、その向こうから、目の前に奇怪な形をした「ハウルの動く城」が姿を現したのだった……。

2004年

感想

監督は宮崎駿。

宮崎駿作品の女キャラクターといえば、勝気で空を飛ぶ女の子だ。空を飛ぶときはパンチラ、と決まっている。たいてい短髪で、ロングの髪の毛を短く切られることだってある。

今回のソフィーは、もののけ姫ことサンほど勇ましくもなく、ナウシカのように勇敢でもない。フィオのように気が強くてかわいいわけでもない。シータのように守られる女でもない。キキのスランプもない。

千尋と同じくけなげで恋していて、サツキと同じくおせっかいで、ぽにょのようにトラブルメーカーぎみだけど。何よりの違いは、おばあちゃんなのだ。幼女ではないのだ。もちろん、パンチラはない。その代わり、ハウルのお尻がある。

宮崎駿作品の男キャラクターは、アシタカのように勇敢で、パズーのようにちょっと向こう見ずで、カンタのように一途だ。ポルコだって、女には誠実。

それなのに、今回のハウルは臆病。しかも、ちょっとナンパな男だ。美しくなかったら価値がない、というような男でもある。

女の恐怖は何だろうか。老いだ。美しくないことではない。若さはそれだけで価値がある。恋する女にとっては、若さだけが売りの場合だってある。特に、自分が地味だと知っている女にとっては、若さだけが価値だともいえる。
地味な娘、ソフィーはその若さを奪われた。それでも、恋するソフィーは徐々に若さを取り戻していく。

やっぱり、若さは大切みたいだ。

美少年、というか、美青年魔術師にして、へたれのハウルの声はプロの声優ではなく、木村拓哉。ザ・アイドル木村拓哉だ。足が短かろうが、演技が一本調子だろうが、なぜかこの人は嫌いになれないのだ。今回もいつもの・・・棒読みの台詞回しなのだが、それでもいい。木村拓哉の魅力の一つはあの声だもの。「僕は十分逃げた。ようやく守るべきものがみつかったんだ」って言われたいじゃないか。愛の告白のせりふとしては1、2を争うよ、あれは。へたれなので守ってくれそうにないが。(ちなみに、一番は「馬鹿な、女だねえ。お前には、生きていて欲しいんだよ」だ。)

問題だったのが倍賞千恵子の方だ。若い頃だっておばあちゃんなんだもの。プロの声優だったら、還暦をすぎても若々しい声が出せるだろうに、プロの声優ではないから仕方がない。若い頃と年をとってからと分けるべきではなかったかと思う。若い頃自信がなくてうじうじしていた人が、おばあちゃんの仮面をかぶったらとたんに、いきいきしちゃう、というのが面白いのだが。

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