今からちょうど千年前、紫式部の元へ藤原道長から、娘・彰子の教育係として京の都へ来て欲しいという文が届く。源氏物語を完成させるという強い意志を抱き清少納言に静かな闘志を燃やしつつも、彰子の瞳の清らかさに心を打たれ、いつしか自らが人生をかけて紡いでいる長く壮大な“女と男の物語”を説いてゆく。主人公は、桐壷帝の子・光源氏。何不自由のない人生を送っているかに見えた源氏だったが、帝の寵愛する義母・藤壺中宮に恋心を抱いていた。源氏は藤壺の館を訪れ、なかば強引に一夜を共にし、藤壺は源氏の子を宿してしまう・・・ 。言い知れぬ罪の意識に苛まれ、次第に光源氏を遠ざける藤壺。煩悩を刺激された源氏は、さらにあまたの姫君と関係を持つが・・・ 。
2001年
感想
監督は、堀川とんこう。
大コケしたと言う話だけど、松田聖子が出てきて歌い始めて、そうだろうなあって。
2001年なので、まだお金をかけられるだけかけたれ!という作品が作れた時代だなあって、今は思うわけです。
キャストにかなりお金がかかってる模様だけど、それがそんなに演じられないんですよね。天海祐希と常盤貴子はいいとしても、そのほかの人たちが。あの長い話をコンパクトにまとめないとならないから、松田聖子のキャラを出したり、末摘花に源典侍みたいなカットしても良いキャラを出さずに、夕顔と玉鬘をばっさりとカットしちゃうのもなんだかな。と言う感じ。
お金もかかってなければ。ストーリーが解釈違いすぎて辛かった、生田斗真の「源氏物語」よりはよかった。
ただし、源氏物語を知らない人が見ることを前提にしていないと言うか。知ってる人が見ると突っ込みたくなるから、こけるのも仕方がない。
女性が演じる光源氏というのも、最近の中国ドラマを見慣れてるとそんなに違和感があるものでもない。バレバレの男装の麗人ものとか。女性が男性キャラクターを演じた上で、男性とキメセクしてる(けど、どう見てもレズビアンカップルが男装してキメセクしてるとしか思えない)とか。
とにかく、中国ドラマが攻めすぎなんだよな。
天海祐希には、まだ演じられる間に「ざ・ちゃんじ!」の綺羅姫・綺羅君を演じて欲しい。