明の時代、王朝の正義感に溢れる東派・ツァオは、悪の勢力を拡大する西派・リーを倒すため、達人のカオと手を組むが…。
1993年
感想
監督はマイケル・マック。
ストーリーはそれほど練られているわけでなし(特にホーチンのくだりはもう少し描くべきだったし、どこに「新流星胡蝶剣」なのかがわからない。英題のバタフライはコウの布技、ソードはシンの剣だろうか。)、おそらく、古龍の原作を読んだ方が良さげ。
本作そのものの問題は、93年なので古いからどうしても、効果音とアクションがずれているところもあり、とクオリティはそれほど高くない。けれど、テンポよし、まとまりよし、演技まあまあ、というわけで、人が飛び、血が噴出し、首がもげ、顔面がはげる映画が見られるタイプなら、気楽に見ることのできる映画だ。まあ、それはアクション監督がチン・シウトンだからかな。
トニー・レオンが若い!ここから10年で「インファナル・アフェア」かというのは嘘のようにぴちぴちとしている。公開時31歳か。そりゃそうか。アクションシーンが多いのだが、スタントも少なくないだろう。けれど、とても身軽。
ミッシェル・ヨーは、「女に見えないでしょ?」と迫るだけあって、確かにセクシーさに欠ける。そういう役なので適任。このノリですよね。「グリーン・デスティニー」も。
ドニー・イェンは、やはり、裏方や脇役をしているときにはとても良い。無骨な男を好演していた。この人はあまり演技が上手くないので、こういう役が似合う。
ジョイ・ウォンは、美人なのだが、なんだか前歯が二枚出ている感じがする。そのせいか、たまに品がない。93年ならば多分全盛期を過ぎるくらいの頃だと思うのだけど。