大丈夫か中国!?これ、ありなの!?ってびっくりしてる。全部出せるのかヒヤヒヤしてて、そっちが目的かもしれない。不思議。面白くないわけじゃないんだけど、結構ドン引きして見てた。全部見たけど。
美術も、悪い意味でお金をかけた「太子妃」。同じく李一桐なら「大唐」の方が色が綺麗で上品だったし、「君子盟」の細やかさを見た後だとセンスが何周か遅れてる気がする。そこまで含めて、ギャグドラマなんだけどねえ。
李一桐が苏玖儿をコミカルに演じるから、ギャグドラマなんだなってわかるけど。苏玖儿から寒铮へのセクハラが前半ほんとうにきつい。まじきつい。
お話は。乾族は寒いのに弱く、祺族は熱がこもりやすいという違う人種がある世界で。舞台の九霄城は乾族の都らしく。乾族の督查卫の若手巡卫に苏玖儿という女の子がいる。この子は男装の麗人ではなくて、「大唐」同様に「制服」という設定のようなんですね。玖儿は幼い頃から体が冷える発作を起こして感覚をなくしがちなのだが、頭はいい。母の再婚相手(?)の胡八道の助けをしている。 祺族の童謡に従った四人の官吏の遺体が見つかるのだが、その過程で祺国の皇子の寒铮と知り合う。玖儿は発作が起きたときに寒铮を触ると楽になる…(というよりも気持ちいい!)ということに気づき…。
で、胡八道との関係だけど、母親の再婚相手のように思えたんだが、どうも胡八道と苏玖儿の父親がずっとバディの名探偵だったという関係で、どっちも女医に惚れ込んだけど、重要なのは遺児を育てることだった、という感じにも見える。いまいちよくわかんない。
事件は結構ゆっくり進むんで、「君子盟」のスピード感と比べるとかなりゆっくりです8から9話をかけて一つの事件が終わる。大きな事件としては、苏玖儿の父親の最後の事件と顔に三本の傷のある男の事件。9話目までで「童歌殺人事件」。17話目までが「絵画をなぞった殺人事件」。それから「自殺した女優が現れる事件」からそのまま「胡八道事件」と「芍薬事件」が26話目まで。「海妖事件」が32話目までですかね。すぐに「先祖返り事件」から黒幕へ。
本当に露骨にお触りします。李一桐が。手を繋いで「あったまって症状が和らぐ〜」どころじゃないです。寝たふりをした寒铮に抱きついて「気持ちいい〜健康長寿〜」だから。これ、反対に寒铮が苏玖儿に抱きついて「火照った体が冷えて気持ちいい〜健康長寿〜」ってシーンだったら多分出せないじゃないですか。中国的にこれを出していいの!?ってびっくりした。
祺族は獣に変身できるらしいんだけど、狼らしく。「祺族は相手を決めたら一生その人と添い遂げる」「俺は潔癖症だ」「鼻が利く」と言ってるんですよ。それが、変な女にお触りされるんだから辛かろう…。しかもその変な女が、他の祺族の男の手をたくさん触って、あれ?あったかくならないぞ…?ってやるのを見てるのよ。骏王とも手を重ねるし。辛いよね…。
祺族は60歳で成人して何百年も生きるんだそうで。あ、これ、犬から見た人間だってことですね。祺族は狼、乾族は人間。ただし、寿命のところはひっくり返してある。
すごく気になった点について重大なネタバレしてるので、反転させます。
胡八道事件・芍薬事件なんだけど、障害者の描き方がなんというか。知的障害精神障害のある人が犯罪を犯す事件はいくつもあるけれど、雨の多い九霄城って設定で、雷がしょっちゅう鳴るんでしょ。あの…あれだけで二人殺しちゃうなら、父親は何回死なないとならないの…みたいな。
畢雯珺、老けたー!大人になったー!ふっくらした頬がげっそり。痩せすぎ?アップにするとヒゲが見えたりするんで薄めのメイクなのか、少し日焼け気味に見せるメイクなのか、それもあるんでしょうか。
美少年が美男子になるのってすぐなんですね。陳鶴一と並ぶとものすごく老けてる貫禄がある。実際には陳鶴一が2000年生まれ、畢雯珺が1997年生まれで3歳しか違わないんですが。この3歳が大きいんでしょう。雑誌のスチールなどで李一桐と出てくるときには、まだ頬のふっくらとした美少年っぽく写ってるんだけど、修正でしょうか。それとも角度?
それとも…吹き替えの声とメイクと演出?(どうも…李一桐と本当にお幸せらしく。「九霄寒夜暖」の宣伝と言いながら二人でディズニーに行ってみんなに「経費でデートはいいねえ」と冷やかされてる始末。美少年がお姉さん相手に一生懸命背伸びしてるのだと思うとかわいい)
しょっちゅう李一桐をお姫様抱っこするんだけど身長差があるからか軽々とやっているように見せていて、実際の撮影ではどうだったんでしょうか。「大唐」の周王ちゃんは衣装で立てない〜ってやってたからね。
「悄悄客」こと文骏(骏王)が二番手くんらしいんだけど、登場が5話と結構遅めです。
二番手くんの骏王を演じるのは陳鶴一。かわいいけれどちょっと邪悪っぽい顔が良い。今後にも期待ですかね。ただ若すぎて並ぶとあの李一桐(一応90年生まれということになっている)が、すごく老けて見えるんですよ。10歳は違うから…。いくら年齢不詳の李一桐でもさすがにきつい。
李一桐は今回のメイクが、目というか涙袋を大きく見せるメイクなんだけど、あんまり似合ってないというか。苏玖儿はキャラ的にすごく頭がいいんだけど、結構落ち着きがなく(体が弱い)という設定はいいんだけど、バタバタに演じてしまってる。もうちょっと落ち着いた演技ができる人なんだけど。これ、演出のせいかな…。声はおそらくご本人の声だろう低めの声で、同様に賢いけど落ち着いたキャラだった「大唐」の傅柔にはぴったりだけど、このキャラには声が落ち着きすぎてるような。多分、ご本人が結構落ち着きのある人なんでしょうね。似た顔だけど、地でがははははって笑ってる白鹿の方がこのキャラには似合ってたのではないかなと思いました。
それより、見るたびに結構悲惨な目にあっていた何瑞賢が今回は結構いい役で良かった。この人演技も悪くないし、凄まじい美貌なんだけど中国では受けないんですかね。この人のメイク動画すごいですよ。元がいいのにそこまでやる??ってくらいやります。
で、思ったんだけど、騰訊は作り込み、愛奇芸はエンタメに突っ走り、Youkuはアクセルとブレーキがぶっ壊れてて金がない。って感じの2023年だねって。