末期がんに侵され、余命わずかな青年ジェームズ。彼は29歳の誕生日を迎えたある日、親友のデイヴィー、ビル、マイルズと共にウェールズ地方のバラファンドル湾を目指して旅に出る。そこは、かねてから彼が「世界一好きな場所」と語っていた土地だった。だが、体力の衰えたジェームズをカートに乗せ、男4人で巡る旅はトラブル続き。その途中、秘められていた各々の本音や葛藤が次第に明らかになり、4人はぶつかり合うが…。
Third Star 2010年
感想
監督はハティ・ダルトン。
何度も書くが、難病ものは苦手だ。乱闘シーンは良かった。
ホモ・ソーシャルだ。そして、カンバーバッチさんなんともおぼこい。若くして発病した、ということなんだろうけれど、ものすごくおぼこくて、いい。そして、死が近づいた男の不満。人に当たり散らすところ。自分には時間がないのに、他の人にはある。しかも、みんな怠惰に使っているという怒り。そんなに時間を無駄にするなら、俺に分けてくれよ!このリアリティ。若くして死に直面している人が割に近くにいるから、当たり散らされる周囲の苦しみもわからないではない。
「美しい映像」なのかもしれないが、正直退屈な映画である。難病もので受け入れられたのはフランソワ・オゾンの「ぼくを葬る」と「木更津キャッツアイ」だけだ。本作はゲイの物語ではないが、非常にホモソーシャルな関係を描いている。キャッツアイ的だ。そういえば、キャッツアイのワールドシリーズのラストはぶっさんが沖縄の波打ち際に打ち付けられるシーンだった。難病ものをコメディに仕上げるのは難しいなあと思った。
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