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ジェイン・オースティンの読書会

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離婚歴6回のバーナデットは、愛犬を失った友人のジョスリンを励まそうと、”ジェイン・オースティンの読書会”を企画する。彼女は「オースティンは、人生の最高の解毒剤だ」と常々考えていたからだ。ジョスリンの親友シルヴィアも、ちょうど夫から「他に好きな人ができた」と告げられ、窮地に陥っていた。しかし、オースティンの長編小説は6冊あるため、メンバーもあと3人必要だ。まずは、趣味の合わない夫より、教え子にときめいているフランス語教師のプルーディー。そして、恋多きシルヴィアの娘、アレグラ。最後は唯一の男性にしてオースティン初体験の青年、グリッグ。メンバーも揃い、ようやく読書会が始まるが、それぞれの想いが絡み合い、思わぬ結末にたどり着いていく。

The Jane Austen Book Club 2007年

感想

監督はロビン・スウィコード。

退屈。
原作があるようで、原作者のオースティン愛はわかった。オースティン評は面白いといえば面白い。けれど、登場人物が浅い。

たとえば、シルヴィアは戻ってきた夫と結局またくっついてしまう。プルーディーは趣味の合わない野蛮人の夫と仲直りする。確かにオースティンの作品の中で、女主人公は必ず男とくっつく。ただ、それはそういう時代だったからであって、現代をオースティンが描くならば、シルヴィアは夫を拒絶するが友人としては受け入れる、となりそうだとも思う。

バーナディットはいなくてもいいほど描かれない。いる必然のない人だ。アレグラはまあ、いい。

記しておくべき、と思うのはジョスリンか。
ジョスリンはグリッグの好意をはじめから知っているし、ジョスリン自身もグリッグが好きだ。けれど、シルヴィアに与えようとする。なぜそんなことをするのだろう。

たまに自分のほしいものを人に与えようとしたり、譲ろうとする人がいる。ほしい役職を辞退するのは自信がないからではない。もったいぶっているのだ。三顧の礼を尽くしてほしい、そう思っているのだ。

好きな男を親友に譲ろうとするのは、男に追いかけてほしいと思っているのではない。自分に自信がなく、男のそばにいるのが不安になるのだ。彼女、ではなくても、彼女の親友としてなら安心してそばにいられる。コンフォートゾーンから出ようとしないのだ。
そうでないならば、親友に恋をしている。

ジェイン・オースティンの読書会 (字幕版)

ジェイン・オースティンの読書会 (字幕版)

マリア・ベロ, エミリー・ブラント, キャシー・ベイカー , ジミー・スミッツ, リン・レッドグレーヴ, マギー・グレイス, ナンシー・トラビス, エイミー・ブレネマン, ヒュー・ダンシー, マーク・ブルカス, ケヴィン・ゼガーズ, グウェンドリン・ヨー
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