1920年代に流行した嗜眠性脳炎によって、30年もの間、半昏睡状態のレナードは、意識はあっても話すことも身動きもできない。彼に強い関心を抱いた勇気ある新任ドクターのセイヤーは、レナードに試験的な新薬を投与し、機能回復を試みる。そしてある朝、レナードは奇跡的な”目覚め”を迎えた・・・。
Awakenings 1990年
感想
監督はベニー・マーシャル。
寝たきりのレナードが目覚め、生きる喜び、そして再び眠るまでの様子。
編集が甘いといえば甘い。感傷的と言えば感傷的。
それでも、「レナード」という人が30年ぶりに目覚めて、様々な感情を覚え、そして再び眠ってゆく様に寄り添う姿勢は評価できる。長時間の作品だがそれを耐えさせるロバート・デ・ニーロの力技。
あらすじだけを書いて放置していたら、ロビン・ウィリアムズ死去のニュースが飛び込んだ。自殺ということで、非常に後味が悪い。
自分ではない誰かになるということ、他人の人生を生きるということ、つまり演じるということは大きな負担になるのであろうと思った。
それでも、演じずにはいられないという、俳優の業。