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白髪妖魔伝

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明朝の末期、国内は混乱を極めていた。
武当山で修業中の武術家・卓一航は病に伏した皇帝の為の薬を届ける命を受け、都に向かっていた。
その旅の途中、美しい女盗賊・練霓裳と知り合う。
彼女のピンチを救ったことから、やがてふたりは愛しあうようになる。
その後 一航が皇帝に届けた薬が宦官の魏忠賢によってすり替えられ、皇帝が亡くなったことにより、殺害容疑の罪が武当山に課せられてしまう、、。
この窮地を逃れるため、一航はやむなく魏の娘と結婚することを承諾する。
霓裳は愛する一航に裏切られた哀しみで美しい黒髪が白髪に変わってしまう、、、。
ちょうどその時、川陝総督である一航の祖父の卓将軍を殺害し、その軍を掌握した金独異が、霓裳らの住む明月塞を陥れようとしていた……。

白髮魔女傳之明月天國 2014年

感想

監督はジェイコブ・チャン(張之亮) 

ただ、ツイ・ハーク好みであることは確か。レスリー・チャンとブリジット・リンの「白髪魔女伝」にはツイ・ハークはオフィシャルには関与していなかったような気がするが、レイモンド・ウォンの東方製作だし、口を出しそうな気がする。

原作を読んでいないのだが、ストーリーは入浴中の女を見た男が一目惚れ。女も憎からず思う。再び出会い、結ばれるが二人はロミオとジュリエット。男が裏切る形になり、女は絶望のあまり白髪魔女になる。白髪魔女となった女を男は愛し、女も再び男を愛するが二人は死んでしまう。というアウトラインだけは、レスリーとブリジットのものと一緒。

さて、本作は非常に不幸だと思う。ファン・ビンビンを除けばそこまで腐すべき悪い作品ではない。でも、比較してしまうのがレスリーとブリジット・リンだもの。今見ればセット撮影が古いし、レスリーは汚く作ってあるのだが、レスリーとブリジットの圧倒的な存在感の前ではファン・ビンビンもホァン・シャオミンも形無しなのだ。

まず、主人公は白髪魔女なのか、一航なのか。レスリー版では私はレスリーに引きずられ、本来の主人公である白髪魔女よりもレスリーを見てしまう。

しかし、本作ではホァン・シャオミンに見せ場がほとんど無い。明らかにファン・ビンビンのための作品であり、ホァン・シャオミンはきれいどころ、すなわち花瓶なのだ。花瓶であることを拒否するレスリーと花瓶になることを受け入れたホァン・シャオミン。ホァン・シャオミンが花瓶である証拠は清潔感にも表れている。良いよ、ホァン・シャオミン。

次は主人公たる白髪魔女。
ブリジット・リンとファン・ビンビンでは演じた年齢そのものがファン・ビンビンの方が若い。メイク技術も今の方が上がっているのだが、濃いアイメイクをしたせいで、狐というかむしろ爬虫類風で気持ち悪かった。さらに言えば、メイクのせいか表情がまるで見えない。最後の方の絶情術からのサイボーグ風は仕方がないとしても、その前からサイボーグなのだから、とんでもない大根である。ブリジットのラブシーンの悦びようと、ファン・ビンビンの突発さ。せっかく、ホァン・シャオミンが花瓶に徹してくれているのに、これはないだろう。

ラスト、二人が落下していくシーンでレスリーの白髪紅顔が流れる。これもまた突発的なのだ。レスリーの名前を使いたかった、というだけのような気がしてしまう。

女優で目立つのは一航が結婚しかける女。ツィイー?と思ったけれどやはり童瑶。この人もいつまでこういう役をするかねえ・・・

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ファン・ビンビン, ホァン・シャオミン, ワン・シュエビン, チウ・マンチェク
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