ぴー夏がいっぱい

3.0
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高校2年の新学期を迎えた夏芽は、転校生・山部茶子の弟で超売れっ子モデルの山部累にひと目惚れしてしまう。

原題:熱情仲夏 2007年

感想

台湾印元気娘の物語。
惜しい。実に惜しい。

例えば、男性モデルに対するデザイナーによるセクハラ。嫌がる塁に上田ですら「仕事だろう」と嫌がる塁の方が悪いとたしなめる。塁のわがままぶりを描くためのエピソードにされている。悪いのは塁ではない。そういうモデル業界の体質だろう。原作の発表の時代の日本、そしてドラマ撮影当時の台湾の後進性を示すエピソードになってしまった。

キャラクターの関係性でも、茶子が舟橋と夏芽の関係を疑うシーンは良かったけれど、塁はそれほど嫉妬深くはない。小鬼とのエピソードもタン・ユージャとのエピソードも、決して塁をつき動かすものではなかった。「流星花園」の花澤類の存在がどれだけ道明寺を焦らせ、杉菜との関係を深めさせたのか。「流星」よりも撮影技術は上がったけれど演技が下手だった「花様少年少女」ですら、エラにむけられたタン・ユージャの色っぽい微笑みに焦るウー・ズン。焦りや嫉妬心を表現できなかったのが大変に惜しい。

「花様少年少女」にハマっていた頃、花様の出演者たちと次のドラマの出演者たちが一緒に遊んでいるものがあった。台湾バラエティではおなじみなのだろうか。すごろくみたいな感じの事をしていたと思う。高視聴率だった「花様」と比べて、本作は大幅な視聴率の低下で主演の五熊が叩かれたかなにかというのも読んだ記憶がある。

確かに、五熊の演技は「花様」のエラの演技を意識しすぎて力み過ぎ。反対にジョセフは力を抜き過ぎ。あの「薔薇のために」の葵と近いキャラクターで、葵との演じ分けがうまくない。正確に言えば、「葵みたいな感じ?」で終わってしまっている。ジョセフがぶつかっていった結果、「降りてきた」という感じの葵と比べて、今回の「累」にはきちんと向き合っていないような気がする。ジョセフの背後にちらり、ちらりと「葵」が見え隠れするのに、「葵」でもなければ「累」でもないのが腹立たしい。問題はジョセフの方じゃない?と思ってしまった。

五熊本人は初主演作で力むのは仕方ないだろう。台湾のコメディは頑張る女の子だから、頑張るよね。
この子、最近はどうしてるのだろうと見てみると、良い意味で大人になっていた。背の低いシェリル・ヤンという感じ。ただし、男の子のためにがんばる姿はやっぱり「花様」と全く同じだし。似たようなドラマが続けば、後発には不利。

目的はタン・ユージャだったのだが、笑えるのが売れる前のイーサン・ルアン。茶子につきまとう剣道男、舟橋先輩。変顔のオンパレードだが、これがまた力み過ぎ。「モンガに散る」の人とは思えないほど違う。体つきも意外に華奢だし。長身に剣道着が似合っていた。ところで、台湾では日本の剣道ができるらしい。すごいね。

目的のタン・ユージャだが、同系列の顔のジョセフに並ぶと身長だけでなく色気がない。それどころか子供っぽい。あれ?色っぽさがこの人の売りなのに。子供っぽいキャラクターだったからそういう演出だったのだろうか。それでも、「花様少年少女」での色気はどこへ?「王子様の条件」ではますます色っぽいのに。

というわけで、とても惜しい作品であった。

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