結婚目前で恋人・リビーの下から逃げ出したメタボ男・デニス。だが、リビーにスタイル抜群の新恋人ができたことで焦燥感を募らせ…。
2007年
感想
監督は、デヴィッド・シュワイマー。
「ショーン・オブ・ザ・デッド」で受けたのは小ネタだった。本作も小ネタが秀逸だ。
テーマは本作もショーンも「ルーザーが恋人を取り戻す」だ。ショーンにはゾンビもの、というど派手な演出があったが、今回はマラソンだから余計にこのテーマが目立ってしまい、無視することができない。
デニスはショーンと置き換えて良いし、リビーはリズと置き換えても良い。今回の親友役はゴードンだが、これもエドで良い。「彼氏」の地位を脅かそうとするのは、今回はウィット、前回はスペックが落ちるがデービッドだ。本作はショーンとリズの後日談ともとれる。ショーンは29歳だったが、今のデニスはメタボで、やっぱり好きな人に愛想をつかされている。
さて、サイモン・ペグのだめ男ぶりはいたについているが、問題は今回の相手役のタンディ・ニュートン。ミッション・インポッシブル2のヒロインだったし、ERではカーター夫人でもあったので、「ショーン」の恋人役のケイト・アシュフォードよりはよほど見覚えのある女優さんだ。綺麗な人だが、いつも上目遣いでキュッと口角を上げて男に媚びている顔ばかりしていて一本調子だ。確かにこういう人はもてるけど、同性から見るととても退屈だ。
舞台はロンドンだがアメリカ人監督だからか、名所案内っぽくもある。それがあまり魅力的に映っていないというのも面白くない理由の一つだ。
ディスクはすごい値段になってるけれど、配信で十分。