モニタリングシステムが張り巡らされた近未来のハイテク都市。
会社命令で法廷での虚偽の証言を強要された保険セールスマンのマークは、その報酬として、母親を老人ホームに移す為の多額の金を手に入れた。
しかし、その直後に“ザ・ヴォイス”と名乗る男から脅迫電話を受け、口座の全財産をすべて奪われてしまう。
執拗に恐喝を受け続けるマークは、ヴォイスの正体を突き止めようと奔走するが、そんなマークに新たなミッションが突き付けられた。
それは、愛するジェシカとともに銀行強盗を遂行するというものだった・・・。
2013年 原題:控城計
感想
場所はどこなのだろう。香港?
言語は北京語。交通は右側。じゃあ、香港ではないのか。なんとなく香港の中国銀行の建物が見えたと思ったのだが。それとも、中国に完全に飲み込まれた近未来の香港だろうか。
絵の作り方がまるで全編CGとHDRで撮影したような作りだ。
物語は「ユージュアル・サスペクツ」と「レザボア・ドッグス」を混ぜただけではないか。もう一ひねり欲しい所だ。だからこその近未来だというのかもしれないが、それは舞台をアジアに持ってきたことと大差ない。
これではパクリじゃない。二つからパクったんだからいいだろう?と言われても困る。
良いものを見つけたらパクってシェアする、というのが中華文明の基礎にあるように思う。しかし、それは西洋文明では受け入れがたい。その文化の違いを認識しない限り、中国と中国人は小馬鹿にされ続けるのだ。
テンポよし、演技よし。特にレオン・ダイは良かった。それだけに非常に残念だ。