1970年代アメリカ、同性愛者であることを公表してアメリカで初の公職に就いたハーヴィー・ミルクの波乱に満ちた短い人生を感動的に描く。
1972年ニューヨーク、ミルクは20歳年下のスコット・スミスと恋に落ちる。2人はサンフランシスコに移り住み、自由な空気のカストロ地区で小さなカメラ店を開く。やがてミルクは同性愛者、有色人種、シニア層など社会の弱者の“声”を伝えるべく政治の世界へと飛び込む。そして1977年、4度目の出馬でサンフランシスコの市政執行委員選に見事当選し、マイノリティを支援する条例を実現するための行動を推し進める。しかし、翌1978年11月27日、彼は志なかば敵対する市政執行委員の凶弾に倒れた。
彼の人生最後の8年間、いったい何があったのか・・・。
Milk 2008年
感想
監督はガス・ヴァン・サント。
アカデミー賞は伝記映画が好きだ。ゲイものも好きだ。そんな一種の偏見をショーン・ペンはちょっとオネエな演技で一蹴する。
ジェームズ・フランコは瞬間瞬間ヒース・レジャーっぽかった。
ガス・ヴァン・サントは「誘う女」以来ノンフィクションやドキュドラマにはまっているのか、今回は伝記映画だ。当時の映像も入れ込んでいくのだが、その編集は見事だった。けれど、正直なところ、二時間が長かった。最後の射殺シーンはお耽美にすぎた。
ミルク、という人物の伝記作品という以外には、ショーン・ペンのキュートっぽさを見るべき作品か。