本当の本当にまさかのレスリー落ち。
顔は好みではないし(丸顔すぎる)、演技は上手いけれど自己陶酔したようで過剰だと感じることも少なくない。確か、きちんと見ておかねばと数年前に見た「男たちの挽歌」が「レスリー・チャン」という俳優をきちんと認識した最初だった。あれが?噂の?レスリー?
「レスリー」という名前は、「赤毛のアン」シリーズの後半、アンとギルバートが結婚生活に入ってから出てくる登場人物の名前の一つだ。女性なの。こういうキットみたいな「男の子!」の名前じゃなくて、「女の子」のイメージなのよ。それは「ヒラリー」が普通は男の子につける名前なのに、そういう名前を持ったファーストレディーがいたのと同じ?わからんわあ、香港・・・。
「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」に行けば確かに可愛いけれど、お耽美ではない。ん?
「覇王別姫」は確かに凄まじい妖気で、確かにお耽美だった。
ウォン・カーワイ作品ではなんだか過剰だし、わがまま男の役が多くて好みではない。それでも「大英雄」ではキュートじゃない。ただ、あれはトニー・レオンの壊れぶりを見る作品。
「鹿鼎記」のださい主題歌はトニーかと思ったら「張國榮」って。レスリーだったの・・・。アイドル時代のレスリーの歌声はクソ真面目だ。でも、ジェイ・チョウを知ってしまうと、曲も歌い方もなんだかださいのだ。好みは男性の中音から高音の歌声なので、レスリーはそれより少し低い。高音はハスキーすぎる。
すとんと落ちてしまったのが「恋はマジック」である。女装の上にカゴよいで気持ちが悪くなったレスリー、というのが妙な色気をムンムンさせていて、ヒゲのそり跡のある女装なのにきれいなのだ。ン・マンタがちょっかいをだそうとするときに払おうとするレスリーの手なんて完全に女の手つきだし、押し倒されて反撃するところも。どうして女装した男にこんなにドキドキするんだ、と思いながらも、高柏飛に惚れ込んでしまった。あれは高柏飛というキャラクターが、もろに少女漫画の「理想のプレイボーイ」、すなわち「女慣れしているけど、最後は一途」だからだろう。
それでも、レスリー病は収まらず、「挽歌」をまた借りてしまった。やっぱり「挽歌」は面白い。次は「大英雄」。YouTubeでふらふらしてしまう。
恐ろしいのは転落して救急車に収容される人の、毛布から髪の毛がはみ出している映像とか、その直後の生々しい血だまりまで写した当時のニュース映像まで見られることだ。
惜しいなあ、と思うのは私が「インファナル・アフェア」で香港映画に入って、しかも映画館で見たわけではないので、レスリー時代の香港映画はリアルタイムではていないのだ。刷り込みは恐ろしいもので、今でも香港を代表する俳優=トニー・レオンなのだ。おそらく、今後誰がどんな成長を遂げようが、「香港を代表する俳優=トニー」なのだろう。
YouTubeで転落事件ではないレスリーと思うと、歌うレスリーになってしまう。バラエティは字幕がないとわからないし。
確かに、歌うレスリーは噂通りお耽美だ。しかもエロい。
2001年にレスリー、福岡でコンサートをしていたんだ・・・。私、2001年なら福岡にいたよ?
ただ日付を調べれば1月18日で、どうも木曜日らしい。
・・・センター試験直前じゃん。行けるわけない。まだ住んでなかったので、惜しくない。
それに、歌うレスリーはお耽美すぎて、しかも、噂の「熱情(パッション)」コンサートでは10代の私には刺激が強すぎただろう。
やはり今がレスリー時なのだろう。
低音過ぎるし、なんだかださいのだけど、しばらくレスリー病におつきあいください。
かわいい〜
まさかのレスリー・チャン落ち
