去年はずっと面白いのを出し続けてた愛奇芸。今年は夏にようやく、ですよ。
CS衛星劇場にて、3月3日(月)放送スタート!衛星劇場はスカパーで見られるよ!
2024年 颜心记
感想
お話は
河蛮の地に、郡王兼总捕衙司大总捕の江心白は到着した。癸草の密栽培があると踏んだのだ。そこに、女游医の颜南星が現れる。颜南星は少女時代に飲まされた毒のせいで癸水(生理)のたびに変身してしまう。一方江心白は少年時代に頭を打撲して以来、人間の顔を認識することができない…
という二人のラブコメ。重たーい話が流行ってるときに、こういう軽いラブコメ良いよねえ。
変身してしまう相手は、誰なのか顔南星本人にもわからないらしく。それなりに見覚えのある人たちが順番にやってるからおかしいのよ。
ほんとに、おじさんになっても、江心白は顔が認識できないから聴覚嗅覚が優れていて、服、髪型、振る舞いで「姑娘」と呼びかけるんだけど、大丈夫か、中国で!?と思うけど、一応中身は姑娘だから良いってことなんでしょうか。
河蛮編は導入、都編からが本編でしょうか。ようやく妹の郡主の江桫椤、金吾卫统帅の商别离、佟赛儿、柳若骞と揃う。
どう見ても怪しいのが柳若骞なんだけど、奴籍出身らしく、そうでもないのかも。
主演の二人がコミカルに演じるのが良いですね。
宋軼が持ち味を生かしてるのは確かだけど、例えば若若や、と蘇檀児とどう違うのか、ですよ。あの二人は、よく似たキャラで演じ分けも微妙だった。柳然はキャアキャア騒ぐだけだった。
今回の顔南星はアクションができる若若みたいな。
頭が良いけど直情的な颜南星が似合う女優さんなことは確かだけどねえ。バリエーションが少ないというか。
一方、去年は魔神だった羅雲熙。今回は大変良い人で。しかし、颜南星を演じるのが男でも良いのか!?…あんまり気にしなさそう。でも「颜南星が男になったとき」を演じた人(の一人)が、「羅雲熙のドラマにゲスト出演と聞いて快諾したら…」と笑ってたけど心中やいかに。
一つ気になるのは、颜南星の生理周期なんだよね。辞書でも引いたよ。癸水って生理だって書いてあったよ。でも、頻度が高すぎない?
「癸草」という植物性の禁止薬物の話なんだけど、そりゃ一国が滅んでるんですから。それも史上最大の領土を誇った清が。赤子の手を捻られるがごとく。ひょーっとして薬物事案が現代中国で増えてるのかしら。
本作もまた、反乱防止型の勧善懲悪で、私は久しぶりに革命型の勧善懲悪ものを見たいんだが…というお気持ち。