妻子と幸せな生活をおくる弁護士ディーン(ウィル・スミス)はある日、本人も気づかないままに暗殺事件の証拠を手にしてしまう。事件の首謀者は、NSA<国家安全保障局>の行政官レイノルズ(ジョン・ボイト)。NSAは最新鋭のテクノロジーを駆使した隠蔽工作を開始し、ディーンを証拠と共に抹殺しようとする。愛する妻の信頼と職業上の成功を失い、犯罪者の濡れ衣まで着せられ、追いつめられるディーン。孤立無援の彼は元諜報工作員ブリル(ジーン・ハックマン)を味方につけ、全能の監視・追跡システムを操る巨大な敵を相手に、反撃を開始するが・・・。
Enemy of the State 1998年
感想
監督はトニー・スコット。
ウィル・スミスは人は良さそうなのだが、あまり知性を感じない。ちょっと弁護士役には不足なのだが、まあいいのだ。
ジーン・ハックマンは何度か変装を見せてくれる。
ジョン・ヴォイトは大したことはしない。
演技者の問題ではなく、何に驚いたかというと、これが1998年の作品だということだ。
「テロとの戦い」は2000年代に聞き飽きた言葉だった。もちろん、2001年以降の話だ。1998年に公開された作品にすら出てくる。90年代のアメリカは平和、ではなかったのだ。オクラホマ連邦ビル爆破事件もあった。9.11がなければ平和な時代が続いた、とは言えないのだろう。
そうだ、あの時代にはエシュロン問題もあった。プライバシーの問題もあった。
あの頃から何が変わったのだろう。問題はより深化しただけだ。